Pelikan ペリカン<br>-世界の史跡から- 前編

Pelikan ペリカン
-世界の史跡から- 前編

2024年04月25日

2004年から2006年にかけて発売された『史跡シリーズ』

混乱される方も多いと思いますが、
2002年から順次リリースした『都市シリーズ』の中の”締めくくり”としてリリースされたのが『史跡シリーズ』です。

大テーマが『都市シリーズ』
その都市シリーズの中の小テーマが『史跡シリーズ』です。

『都市シリーズ』が、文字通り世界各国(アメリカが多めですが…)の主要な都市にスポットを当てているのに対して、『史跡シリーズ』では美しく活気あふれる”世界の広場”をモチーフとしています。

▪都市シリーズ

2004年『ピアッツァ・ナボーナ』
2005年『コンコルド』
そして2006年には
『ピカデリーサーカス』と『グランプラス』

全部で4種類のモデルがリリースされましたが、個性豊かなそれぞれの軸は発売から20年近く経った今でも高い人気を誇っています。

今回は各モデルを前編と後編に分けてご紹介したいと思います。
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▪2004年発売  ピアッツァ・ナボーナ
※M620、R620、K620

イタリア ローマにあるナヴォーナ広場(Piazza Navona)は、古代ローマ時代には競技場だった場所が整備されてできました。

その名残りから、細長い楕円形状が特徴の広場となっています。

およそ17世紀ごろにはほとんど現在の姿になったと言われていて、現在では観光名所として、そして市民の憩いの場として多くの人が訪れています。

広場の中央にはバロック期を代表するイタリアの彫刻家、ベルニーニの製作した『四大河の噴水』が鎮座しています。

この噴水は、17世紀に考えられていた世界の四つの大きな川(ドナウ川、ガンジス川、ナイル川、ラプラタ川)を四人の男性像に擬人化した彫刻作品です。

中央部はオベリスクが聳え立ち、広場のシンボルとして存在感を放っています。

広場は前述の噴水を含めた三つの噴水によって四分割されていて、それぞれの噴水で異なる趣を楽しむことができます。

史跡シリーズ 620 ピアッツァ・ナボーナではそんな彫刻作品を想起させるようなベージュやブラウンのマーブル模様がほかにない美しさを放っています。

一部半透明の樹脂を織り交ぜることで、より奥行きのあるデザインとなっています。

▪2005年発売 620 コンコルド
※M620、R620、K620

フランス パリにあるコンコルド広場(Place de la Concorde)は周辺の大通りの交差地点にあり、ルーヴル美術館や凱旋門など、多くの観光地とも近い位置にある大広場です。

元々はルイ15世の騎馬像を設置するために計画された広場で、当初は「ルイ15世広場」と呼ばれていました。

その後、時代によってその役割は変わっていき、広場自体のデザインも時とともに変化していきます。

1840年になり、「親和」や「協調」を意味するコンコルド(Concorde)広場と名付けられ現代にいたります。

他の多くの広場と異なり、周りが高い建造物に囲まれていないことから、非常に開放感のある広場となっています。

中心には広場のシンボルとなる「クレオパトラの針」と呼ばれるパリで最も歴史の深いモニュメント。

そして広場の南北には二つの大きな噴水があり、こちらも見ごたえがあり、パリ観光において外せないスポットとなっています。

史跡シリーズ 620 コンコルドでは、青空と二つの噴水のデザインに通ずるブルーのニュアンスを異なる明るさ・色調のボーダーで表現しています。

ボーダーの各色の位置は個体差があり、受ける印象も個体によって変わるところもこのモデルの面白さとなっています。

また、ピアッツァ・ナボーナと異なりトリムはシルバーで纏められ、落ち着いた印象に仕上がっています。


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いかがでしたでしょうか。

現行のペリカンとはひと味違う、所有欲をかきたてる逸品です。

発売から時が経過し新品で手に入れられることはほぼ無理かと存じますが、
キングダムノートではお買取りがあった際、中古として販売をすることがございます。

出会えた時はぜひお気に入りの1本を携えて旅行に行ってみてはいかがでしょうか。

後編では、2006年発売の『ピカデリーサーカス』と『グランプラス』をご紹介いたします。
是非合わせてご覧くださいませ。
Pelikan ペリカン -世界の史跡から- 後編 はこちら>>

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守らねばならない凍土の世界
Tundra -ツンドラ-

2024年04月21日

アウロラ
リミテッドエディション アンビエンテ・ツンドラ

アウロラが贈るシリーズ「Ambiente -アンビエンテ-」

地球環境をテーマに、守らねばならない自然の姿を捉えて制作されたシリーズです。
今回紹介するのはそのシリーズ第2作目となるツンドラです。

凍原・寒地荒原とも呼ばれるツンドラ。
複数年を通して大地そのものが零下を保ち続ける荒涼とした気候です。

そこに住む生き物は少なく、樹木の生育に適さない気候であるため森や林が見られません。

それを示すかのように、ツンドラとはサーミ語で木のない土地を意味する言葉から来ています。

不思議なことに、恵みの少ないこの土地にもその環境に適した固有の動植物が存在します。

北部ヨーロッパからシベリアで見られるトナカイや南アメリカのアンデス山脈に生息するチンチラなどはその最たるものと言えますが、厳しい環境のため多様性は極端に低いと言えます。

ツンドラでも一部では、夏の至極短い間に土壌の表面が溶け地衣類等が姿を見せます。

青光りする氷と険しい岩肌から覗く僅かな地面の茶と黄緑色の苔達。
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アンビエンテ・ツンドラは、
名前の通りそんなツンドラ地帯をモチーフとした配色を施されています。

アウロラ オプティマシリーズなどの通常モデルの22グラムに比べ、このシリーズは43グラムと非常に重く作られています。

大型化しているわけではなく、首軸パーツや尻軸など本来樹脂で製造されるパーツにスターリングシルバーを用いることで重量を増し、細かな彫刻を施すための下地を作るとともに通常モデルとの差別化もなされています。

首軸を大きく金属化することにより低重心化され、アウロラの硬いペン先が少ししなるような書き味を生み出します。

この万年筆には、厳しい自然が見せる奇跡的な色合いが樹脂とシルバーで再現され、苔と土が日に照らされた時の独特の香りを纏ったブックレットが添えられています。

北端から南端まで四季の移り変わりがはっきり存在している日本において、残念ながらこのツンドラ気候を確認できる地域というのは全くと言っていいほど存在しません。

厳しい自然が見せる僅かなやさしさのようなこの夏は、温暖化に伴っていずれ見ることも出来なくなるのかもしれません。

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KINGDOM NOTE<br>開店16周年記念キャンペーン

若草の萌え出す季節になりましたが、
皆さまはいかがお過ごしでしょうか。

キングダムノートは2024年4月26日で開店16周年を迎えます。
これもひとえに皆さまの日頃からのご愛顧のおかげでございます。
誠にありがとうございます。

16周年記念として今年は5つのキャンペーンを開催します。
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1.キングダムノート歴代別注モデルを振り返る

公式YouTubeチャンネルにて歴代別注モデルを紹介します。
今では手に取ることも困難になった希少なモデル。
キングダムノートが歴代別注モデルに捧げた熱い思いをお届けします。

是非、この機会にチャンネル登録をしていただき楽しみにお待ちくださいませ!
【公式】筆記具専門店KINGDOMNOTE YouTubeチャンネルはこちら>>

▪公開スケジュール

・4月20日(土) 19:00
2010年~2019年製造モデル

・4月25日(木) 19:00
2015年~2018年製造モデル

・4月30日(火) 19:00
2017年~2020年製造モデル

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2.キングダムノートオリジナルペンシースプレゼント

期間:4月19日(金)19:00~4月30日(火)23:59
開催場所:公式オンライン/店舗
対象:税込10,000円以上の筆記具をお買い上げの全てのお客様

全て日本で製造しているキングダムノートオリジナル製品。
当店自慢の、ベストセラー商品です。

左から
▪XL → NAMIKI50号ペン先
▪L → Pelikan M1000/M800
▪M → Pelikan M600
▪S → Pelikan M400

心地良い手触りのスエード調の人造皮革。
モフモフとした柔らかい素材。
全て手作業で製造のためステッチの縫い方や大きさに愛すべき個体差があります。

日本の職人たちの手作業ならではの温かみをお楽しみください。

キングダムノート オリジナル ソフトペンシース ネイビーカラーのお買い物はこちら>>

※期間中お一人様1点とさせていただきます。
※ご購入いただいた筆記具のサイズに合わせてセレクトさせていただきます。
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3.キングダムノートオリジナルインクセットプレゼント

期間:4月19日(金)19:00~4月30日(火)23:59
開催場所:公式オンライン/店舗
対象:期間中税込30,000円以上の万年筆をお買い上げで、当店公式LINEお友達登録/ID連携をしていただいている日本国内にお住いのお客様
抽選:8名様
LINE友だち登録ID連携方法はこちら>>

▪「刻の色」2色セット
・残夜〜よるのなごり〜
・夜幕〜よるのとばり〜

ボトルインク キングダムノート別注 「刻の色」のお買い物はこちら>>

▪新宿5景 5色セット
・副都心ブルー
・歌舞伎町ネオン
・横丁レッド
・大ガードグリーン
・ゴールデン街セピア

ボトルインク キングダムノート別注 「新宿5景」のお買い物はこちら>>

▪日本の生物 海月 5色セット
・ギンカクラゲ
・オワンクラゲ
・ヤナギクラゲ
・ムラサキクラゲ
・タコクラゲ

ボトルインク キングダムノート別注 日本の生物シリーズ「海月」のお買い物はこちら>>

▪日本の生物 ウミウシ 5色セット
・シンデレラウミウシ
・アオミノウミウシ
・ウデフリツノザヤウミウシ
・シマフリカメサンウミウシ
・ヒロウミウシ

ボトルインク キングダムノート別注 日本の生物シリーズ「ウミウシ」のお買い物はこちら>>

▪日本の生物 両生類 5色セット
・トウキョウサンショウウオ
・ニホンアカガエル
・アカハライモリ
・モリアオガエル
・ツシマサンショウウオ

ボトルインク キングダムノート別注 日本の生物シリーズ「両生類」のお買い物はこちら>>

▪世界緑紀行 日本 3色セット
・ブナ
・クサソテツ
・ウメノキゴケ

ボトルインク キングダムノート別注 世界緑紀行 日本のお買い物はこちら>>

▪世界緑紀行 東南アジア 3色セット
・ココヤシ
・サンシャクバナナ
・ヒスイカズラ

ボトルインク キングダムノート別注 世界緑紀行 東南アジアのお買い物はこちら>>

▪世界緑紀行 地中海 3色セット
・月桂樹
・オリーブ
・コルク樫

ボトルインク キングダムノート別注 世界緑紀行 地中海のお買い物はこちら>>

※当選発表は5月下旬を予定しております。
※当店SNS、ホームページにてイニシャルにて掲示をさせていただきます。
※当選はメールにてご連絡させていただきます。
※プレゼントはお選びいただけません。発送を持って発表とさせていただきます。
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4.WEB限定 新品商品にご利用いただけるお買い物チケット

期間:4月19日(金)19:00~4月30日(火)23:59
開催場所:公式オンライン
対象:対象商品をお買い上げのお客様
使用可能枚数:無制限
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5.開店16周年記念中古SALE

期間:4月19日(金)19:00~4月30日(火)23:59
開催場所:公式オンライン/店舗
対象:対象商品をお買い上げのお客様

開店16周年記念中古SALEの対象品はこちら>>
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16周年キャンペーン期間中も皆様からの沢山のご利用をキングダムノートスタッフ一同お待ちいたしております。

今後共、キングダムノートを変わらぬご愛顧の程よろしくお願い申しあげます。
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先日、都内の美術館に足を運びました。

『東京の休日の美術館』
この言葉が意味することは、長蛇の列、もしくは溢れんばかりの人です。

疲れが故、展覧会の内容はほとんど覚えていないのですが、その中でも美しいと思うものは不思議と記憶に残るものです。

ところで皆様は黄金比というものをご存じでしょうか。

辞書で調べると
人間にとって最も安定し、美しい比率とされ、美術的要素の一つとされる
とあります。

黄金比が隠された代表的なもの…

▪モナリザ

▪アンモナイト

▪名刺

▪タバコの箱

▪クレジットカード

など我々の身近にかなり沢山あるようです。

人間が本能的に美しいと感じる
そんな黄金比をあしらった筆記具があります。

▪ヴィスコンティ ディヴィーナ

ボディとキャップ部が「1:1.618(黄金比)」となるよう設計されています。

一見すると普通の万年筆ですが、全体で見ると絶妙なバランスです。

そしてボディで1番特徴的なのが、この捻りです。

曲面が生み出す樹脂の光沢が非常に美しいです。

一辺の長さと対角線の長さの比が黄金比になっている正五角形を用い、斜めのラインを正五角形の頂点2つ分(144度)、オーム貝の螺旋の比率でもある角度に配置した絶妙なデザインとなっています。

その他ワンタッチで開けられるキャップや、大ぶりのペン先の書き味の良さなど機能的にも申し分ない一本です。

計算しつくされた美しさと独創性あふれる軸を是非ご堪能ください。

VISCONTI ディヴィーナのお買い物はこちら>>

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『地球は青かった』

この言葉を一度は聞いたことがある人はたくさんいらっしゃるかと思います。

この名言が生まれたのは、1961年4月12日の事。
この日、旧ソビエト連邦が人類史上初の有人宇宙飛行の打ち上げに成功しました。
ユーリ・ガガーリン少佐を乗せたこの宇宙船の名前は「ボストーク1号」
人類の偉大なる一歩となった、記念すべき一隻です。

彼を乗せた宇宙船は大気圏外で地球を1周し、打ち上げから約108分後に無事に地球へと帰還。
帰還した彼が遺した「地球は青かった」という言葉は今でも後世に伝えられています。

それから更に約8年後の1969年7月20日に、人類はついに月面着陸に成功しました。

今回は、本の中に創り出された小さな小さな宇宙へご招待いたします。

 

青幻舎 セイゲンシャ 360°BOOK 地球と月

以前もご紹介したことのある青幻舎の360°BOOKシリーズには『地球と月』という一冊が存在します。
単色仕上がりの多いこのシリーズでは少し珍しく、一部のグラデーションの表現が美しい一冊です。

表紙を開くと、月と地球の距離感が逆転。
ぐっと近づいた月の陰影も、少し怪しく美しい色合いです。

表紙を開けば、少し離れた場所に見える明るい月と、大きな存在感を見せる地球。
平面から作られた立体とは思えないほど、奥行きがあります。

今回の「地球と月」は、歴史的な面からも月を切り取った作品です。
1961年に地球を飛び出した人類は月にたどり着き、更に宇宙を紐解こうとしています。
一時は子どもの夢をさらった宇宙飛行士は、本の中でもひと際存在感を放っています。

また、散りばめられた遊び心にもぜひご注目ください。

「キャトルミューティレーション」という言葉はご存知でしょうか。

一部界隈で有名な、UFOの連れ去り事件を指しますが、
実は今でも年に数件単位で起きていると言われている怪事件のひとつです。

写し切れておらず残念ですが、この他にも人工衛星やロケットなど、
心をくすぐられるオブジェクトがたくさん表現されています!

現代では、民間の宇宙旅行も夢ではないとさえ言われています。
ぎゅっと夢の詰まった一冊の本で、過去の人類の大きな一歩に敬意を表し、近い未来に思いを馳せてみませんか?

青幻舎 セイゲンシャ 360°BOOK 地球と月のお買い物はこちら>>

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また、当店ではこの他にも360°BOOKのお取り扱いがございます。
小さな小旅行へ導いてくれる美しい一冊を、ぜひいかがでしょうか。

青幻舎 セイゲンシャ 360°BOOK はこちら>>

是非、この機会に過去のブログもご覧いただければ幸いです。

青幻舎 360°BOOK 白雪姫 の過去ブログはこちら>>

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モンブラン 作家シリーズ2003 ジュール・ヴェルヌ

美しい深い青を基調としたこちらの万年筆は、偉大な作家の有名な作品をイメージして作られました。

本日は、一人の偉大な小説家が残した一作品をイメージして作られた、美しい万年筆のご紹介です。

本日3月24日は
今から約120年前フランスの小説家
『ジュール・ガブリエル・ヴェルヌ』が77年の生涯に幕を閉じた日です。

彼はSFの父と呼ばれ、いくつもの名作を遺しました。

彼の名前を知らずとも
『海底二万里』や『月世界旅行』という作品を知る人は多いのではないでしょうか。

世に評価されたこの作品は様々な形に姿を変えて、今でも愛され続けています。

そんな一冊『海底二万里』をイメージして作られたモデルです。

根強いファンが多いモンブランの作家シリーズですが、
2003年『ジュール・ヴェルヌ』にオマージュしたモデルが発売されています。

明るく煌めいていながらも深い青を基調としたボディは、海底二万里の主人公アロナックスが見ていた広く深く大きな世界を教えてくれるようです。

波状に形成された模様は見る角度によって揺らめきアロナックス博士達が立ち向かう海底を彷彿させます。
また、湾曲したクリップも波を表現しています。

天冠側面にはJules Verneの刻印。
シルバーカラーにしっかり刻み込まれた彼の名前は、偉大な小説家を後世に伝えるかのような存在感があります。

ペン先にはお話の中にも登場するダイバーヘルメット。

・万年筆14000本
・ボールペン12000本
・万年筆/ボールペン/ペンシルのセット 4500セット

美しく貴重な限定モデルを是非いかがでしょうか。

MONTBLANC 作家シリーズ2003 ジュール・ヴェルヌのお買い物はこちら>>
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『ジュール・ヴェルヌ』にオマージュしたモデルは他にもあります。
是非、この機会に過去のブログもご覧いただければ幸いです。
S.T.Dupont シュート・ザ・ムーンの過去ブログはこちら>>

MONTBLANC『80日間世界一周』の過去ブログはこちら>>

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1930年創業、ドイツの筆記具メーカー「ラミー」

機能性を重視し、できる限りシンプルにデザインされた筆記具は飽きる事なく長く使い続ける事が出来る物ばかりです。

ラミーの代表的モデル「サファリ」は1980年の発売から40年以上に渡り愛され続ける人気商品です。

ラインナップは
・万年筆
・ローラーボール
・ボールペン
・メカニカルペンシル
と、4つのアイテムを取り揃えています。

特に万年筆はドイツで「子供が一番初めに使う万年筆」として人気があります。

カラフルな軸色と購入しやすい価格が魅力で書き心地にも定評があり日本でも子供から大人まで幅広い年齢層に支持されています。

グリップにくぼみがあり、そこに指をあてて筆記する事でペンを正しく持つ事ができるため万年筆を全く手にしたことのない方の入門の1本としても人気です。

そのサファリの仲間でちょっと異色なのが「ラミー ジョイ(joy)」

他の万年筆と違い、ペン先がカリグラフィー用の万年筆です。

キャップや首軸はサファリと同じですが、デスクペンのように長い胴軸が特徴。
キャップを閉めた状態で約185mmあり尻軸に向かって細いフォルムを描きます。

平坦なペン先は、欧米で一般的に楽しまれている「飾り文字」を書く事が出来ます。

今回ご紹介するのは、ポップで可愛らしい「ストロベリー」です。

全てのパーツをストロベリーカラーに統一した2023年発売の限定品でペン先の太さは「1.5mm」

通常の文字を書くにも太すぎない字幅です。

また、太い線と細い線が1本のペンで筆記可能。
インクの濃淡を表しやすく文字にも表情が生まれます。

書き方はペンポイントが小さく丸い万年筆と違い、ペン先の平らな面を全て紙にあててゆっくりと線を引きます。

縦に引くと太い線、横に引くと細い線

角度を変えることにより表情のある飾り文字を書く事ができます。

また、線が太く安価ですのでラメ入りのインクも楽しめます。

ラメの量が多く出て、よりキラキラと輝く文字を楽しむことが出来ます。

はじめは書くのに難しいカリグラフィーペンですが、全く違った華やかで存在感のある文字を書く事が出来ます。

慣れるまではゆっくりと丁寧に書くのがコツです。

皆さんも是非挑戦してみてはいかがでしょうか。

LAMY リミテッドエディション ジョイ カリグラフィペン ストロベリー 1.5mm のお買い物はこちら>>
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パイロット創立65周年記念万年筆
-後篇 魅力と構造-

2024年03月14日

さて、長らくおつきあいをいただきました
「パイロット 65」についての話も今回が最後となります。

今回取り上げてきた3回にわたって取り上げてきた「パイロット 65」という万年筆は、1983年にパイロット萬年筆株式会社の創立65周年創立は(1918年(大正7年))を記念して発売されたモデル。

偶然ではありますが、1883年にL.E.ウォーターマンが万年筆を発明してからちょうど100年目に当たる年でした。

創立記念の記念で限定品を発売するということは現在でも多くのメーカーに見られます。
代表的なところでは「パーカー 75」もパーカーの創立75周年を記念して開発されたモデルです。

この「パイロット 65」はパイロットとして初めて市場に発売した創立記念モデルでした。

その分、気合の入り方を社長挨拶から感じ取ることができます。
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“本製品は当社創立65周年を記念し、限定本数で特別販売させていただいたものです。

万年筆づくり65年の技術と経験を総結集したその品質は、現在望みうる最高のものであると自負いたしております。
手づくりのいわば「古き良さ」に最新技術を加え、必ずやご満足いただけるものと確信いたす次第でございます。”
(説明書引用)
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パイロットのこのモデルに対する力の入れようが伝わってくる文章です。

「パイロット 65」に採用された様々な仕様は、現在でもパイロットの多くモデルにおいてベースとなっています。

パーツごとに具体的に説明をしてモデル全体をご覧頂ければと思います。

▪ボディ及びクリップデザイン


“外観フォルムは、昭和初期にパイロット独自のスタイルとして一世を風靡したバランス型を採用しました。
この伝統あるボディに最新の表面加飾技術を駆使して、手にやさしくなじむ精緻なパターンを施しました。
また、太さや重さ、バランス等すべてについて細かな配慮を尽くしました”
(説明書引用)

また、パイロットHP内の「CUSTOM」シリーズ紹介ページの「CUSTOM 67」にも下記のような記載があります。

“PILOT創立当時、PILOTを世界へ広めるきっかけとなった「ダンヒル・ナミキ万年筆」
そのイメージを踏襲した創立65周年記念万年筆「PILOT65」を受け継ぎ、伝統的なフォルムで登場。現在のカスタム74シリーズにも通じるデザインに。”

左から…
▪カスタム65
▪カスタム
▪シルバーン

「パイロット 65」のデザインの基調となるものは戦前の自社製品であり、伝統的なバランス型のフォルムを採用したことになります。

いずれの文にも記載がありませんが、現在のヘリテイジ以外のすべてのカスタムシリーズにも使用されている玉クリップも、ボディと同じく1930年代のパイロットに多くみられた仕様です。

「パイロット 65」以前のパイロット製品は、ほとんどのモデルがベスト型でかつ落とし込み勘合が採用されておりクリップはほとんどが扁平な長方形を基調にしていました。

一部レディモデル向けには細身のクリップが存在していましたが、玉クリップ仕様のモデルはごく少数の復刻品を除いては寡聞にして存じ上げません。

このモデルで採用された黒軸のバランス型でネジ式勘合という仕様は、よくも悪くも現在のパイロットの製品ラインナップの原型になっていることがお分かりいただけるかと思います。

キャップ/胴軸部分に施されたバーレイコーン模様も以後のパイロット製品で度々採用されています。

製品本体の重量は、樹脂製らしく軽量(約20g)で、はじめて握るときはほとんどの方が思ったよりも軽いと感じられると思います。

軸表面に施されたバーレイコーンとネジ式勘合にも関わらずキャップポスト時のガタツキが少ないことから長時間でも筆記でも疲れを感じづらく、その軸径は欧米に比べて小柄な日本人の手にもぴったりと収まるサイズ感とバランスを実現しています。

 

▪鞘リング(キャップリング)

“まばゆい光をはなつ鞘リング(22金硬質メッキ)には「忍冬文(にんとうもん)」をあしらいました。
法隆寺の玉虫厨子にも見られるこの文様は、文化の象徴とて《PILOT 65》にこそふさわしいものです。
また鞘部リングに、「65」の数字とともに、製造番号が刻まれています。限られた本数だけ、一本一本を丹念に仕上げた、その品質に対する誇りと自信を、ナンバーに託しました”
(説明書引用)

「パイロット 65」の見た目上で大きな特徴となっている「忍冬文」があしらわれた鞘リング。

シルクロードを通って伝来したといわれる唐草模様をモチーフに優美な文様が入っています。

このキャップリング装飾についてはぱっと見では少しおしゃれなキャップリングぐらいの印象でとどまってしまいそうですが、見方によってはとても珍しい仕様といえるかもしれません。

もちろん80周年「四神」と90周年「朱鷺」などの蒔絵の製品でもキャップリングに装飾がほどこされています。

また、キャップや軸部分をシルバーなどの素材によりオーバーレイで装飾したものは戦前のパイロットはもちろんウォーターマンなどに多数あります。

しかし、「パイロット 65」のようにキャップリング部分だけをオーバーレイで仕上げてあるのはパイロット製品のなかでも珍しく、他メーカーを含めてもあまり見ない仕様で、非常に凝った作りになっているといえます。

「65」部分は透かし、シリアル部分は素彫り。
忍冬文模様との調和を崩さない控えめな印象です。

左から…
▪カスタム65クリップ
▪カスタム65尻軸
▪カスタム74初期型
▪カスタム74初期型尻軸

たいへん個人的な嗜好ですが「パイロット 65」の忍冬文で飾られた鞘リングとバーレイコーンの軸の組み合わせと細身のクリップと尻軸リングの構成は、一見シンプルには見えますが、パイロットの歴代製品の中でも一二を争う優美なデザインだと思っています。

そして、この年代に採用されていたクリップと尻軸リングは現行品よりもかなり細身にデザインされており、私個人としては輝きが控えめであることが却って華やかに感じられるので、とても、、とても気に入っている部分です。

▪ペン先

“独特の弾力をかもし出す大型金ペン(14金)の先端に、耐摩耗合金イリドスミンを熔着。
ソフトな紙あたりと、600万字まで筆記できる抜群の耐摩耗性をもたせました。
さらに《PILOT 65》では、当社技術顧問で万年筆づくりの権威として著名な大坂頴一が、ペン先を一本一本、吟味調製しました。”
(説明書引用)

万年筆の心臓部といえるペン先。

パイロットが純国産の万年筆製造を目指して、ペンポイントの原材料を北海道で発見しそれをペン先に溶接するまでには、一本の映画にできるような抱腹絶倒のストーリーがあります。

純国産化に成功したパイロットは、現在でもペン先の製造を自社一貫で製造しています。

“PILOTは1918年に初めての純国産万年筆を製造しました。
以来、今でも全ての部品を純国産にこだわり、ペン先の原料となる金属の合金から、
最終の仕上げまで自社で一貫製造しています。”
(PILOT HP引用)

かつては、パーカーやシェーファーなどでも自社内でペンポイントの製造をおこなっていましたが、現在では私が知りうる限りで自社にてペンポイント製造まで行っている万年筆メーカはパイロット一社のみとなっています。

また余談ですが、現在でも創業時のペンポイントに近い組成を採用しているようです。
ロマンがあります。

“万年筆のペン先。ペンポイントは今では合成で作られており、そのために配合はメーカーごとに個性がある。いろいろ調べたところ、
あるメーカーの製品は北海道産の砂白金と非常によく似た組成ばかりで、そこにはこだわりが感じられた。”
*
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話がひたすらに脱線していて恐縮ですが「パイロット 65」で採用されたペン先は現在の10号ペン先に当たるサイズです。

その後、3.5.10.15.30号とラインナップを増やすカスタムシリーズの原型となるペン先です。

このモデルのために設計されたオープン型のペン先は、当時に珍しくほとんどすべてが中字で用意されごく少数だけ太字の製造がおこなわれました。

「パイロット 65」のペン先は中腹辺りから先端に向けて少しお辞儀をしていますが、それが、独特の書き味を生み出しているといわれています。

現在でも唯一カスタムカエデでのみ採用されている10号ペン先は912や742とは設計が異なり少しお辞儀をしています。

上から…
▪カスタム65
▪カスタムカエデ
▪カスタム912

この部分での個人的に衝撃を覚えたのは大坂頴一氏がひとりで6500本ともいわれるペン先のすべてを吟味調製したという記述です。

かつて、輸入万年筆が国内代理店を経由して輸入される際には国内で調整していたというのは読んだり映像を見たことがありますが、1000本を超えるような限定品をひとりの担当者がすべて調整するなどということは聞いたことがありません。

当店で行っている買取査定も含めますと今まで多くの数の「パイロット 65」のペンポイントを眺めてきましたが、現行品ほど均質ではありませんが、よく整えられたペンポイントをしています。

これらをすべて検品調整するなどということは想像するだけで気が遠くなってしまいます。

形状としては現行の円にちかい形ではなくやや細長く、書いた感じも筆跡も現行のものとは感じが異なり「パイロット 65」から「カスタム 74」の登場辺りまではパイロットはこの系統が続いている印象です。

▪ペンポイント

その全数調製の結果か、元の設計および製造品質か、おそらくはその両方の合わせ技か…
いずれにせよ前篇にも書いたように私はこの書き味に衝撃を覚えました。

純粋な柔らかさでいえば、後発の70周年記念やフォルカンペン先の方がはるかに柔らかく同時代のエラボーと比べても「パイロット 65」のペン先は若干硬いと思う方が多くいわゆる軟字ではありません。

また字幅もほぼ中字しか用意がなく、中字のペンポイントの大きさはぬらぬらとした書き味を提供してくれるわけでもありません。

それでも硬いわけではなく、ものすごく柔らかも無くまさしく説明書の通り独特の弾力なのです。

その軸重量とバランスも含めて、絶妙な、適度な柔らかさが書いている手を伝ってくるのがよくわかります。

万人に受ける書き味かはわかりませんが、紙に触れたときの感覚、書いているときの楽しさ、奇を衒うのではなく、実用を突き詰めた結果、そこに至ったかのような用の美といえるのではないでしょうか。

私個人は、国産万年筆が生み出した史上最高のペン先の一つだと考えています。
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チップフィルペン芯は、当時珍しかった二重ペン芯となっており、74以降のカスタムシリーズにも引き継がれているものです。

ペン芯比較左から…
▪カスタム65
▪ナミキ10号サイズ

また現在の「CON-70N」にも使われているプッシュ式吸入機構ですが「パイロット 65」ではじめて採用をされました。

パイロットは国産メーカーには珍しく数多くの吸入機構を試作し生産しているメーカーで、この「プッシュ方式」もパイロット独自の吸入機構です。

万年筆における吸入式は、いかにタンク内の空気を押し出し空気圧を利用して吸入するかですが、この方式は内部の細管から空気を押し出し空気圧を利用してインクを吸入している独特の構造です。

この些かトリッキーな吸入方式が、現在でもコンバーターとして市販されているのは、パイロットのものづくりへのこだわりを感じさせます。

“万年筆を愛用される方々のために、あえて吸入式を採用しました。吸入方法は、エアーを利用した「プッシュ方式」で、故障やトラブルがなく耐久性にも優れています。
また、インク量がひと目でわかる透明のインキタンクは、1.5ccの大容量で一気に約4万字を筆記することができます。
さらにペン体の裏側にあるペン芯には、昭和29年にパイロットが世界に先駆けて「インキのボタ落ち」を解決したチップフィルペン芯を組み込みました。
このペン芯は、先端部をインキに浸すだけの先端吸入機構も備えています。”
(説明書引用)

なお「パイロット 65」コンバーターではなく首軸と一体になった吸入式として採用されています。

従って「CON-70」とはパーツの互換性がありません。

この一体構造のプッシュ吸入機構はよくできた構造ですが、さすがに40年の経年により「故障やトラブルがない」とはいえず、樹脂ピストンなどが劣化している場合があります。

すでにメーカー修理は終了していますので、こまめに水洗いをして固着しづらいインクを使うことをお勧めいたします。

基本的には、「CON-70」と大きく変わる箇所はありませんが、現行品よりプッシュノブが長くより大きくストロークが取れるので「CON-70」と比べ軽やかな動作が楽しいです。

プッシュ式は構造上、吸入動作は得意ですがインキを押出すことはやや苦手ですので、内部の細管にインクが残りやすいのが洗浄しづらい欠点がありますが、片手で大容量のインクが吸入できるのは、簡便ですし見た目にも面白いです。

なお現行の「CON-70N」はノブの長さは変わりませんがピストン部材の変更や内部の機構改良により、旧製品の「CON-70」より軽やかな動作を実現していますのでもし両方お持ちの方は比較されると面白いかもしれません。

吸入機構比較上から…
▪カスタム65
▪CON-70旧型
▪CON-70
▪CON-70N

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以上をもちまして全体の解説となります。

この「パイロット 65」というモデルの魅力が少しでもお伝え出来たのであれば幸いです。

…まだありました。

説明書には記載がありませんが、カラーバリエーションとして青及び赤色のボディカラーが製造されました。
このカラー軸は非常に生産本数が少なく滅多と見かけることはありません。

説明書には生産本数についての記載がありません。

シリアルナンバーが「2056/6500」という入り方ではなく、単に「2056」と入るだけで製造本数の特定が困難です。

いくつかの文献で確認をいたしますと、全体で6500本製造され青及び赤色については各20本製造されたとあります。

このカラー軸については、見かける頻度の体感としてもう少し多く製造されたように思いますが、いずれにしましてもとても貴重なモデルなのは間違いなくいずれも深みのある素敵なカラーです。

PILOT 65の主な製品仕様
●品番/FF-3800RR
●ペン先/14金大型ペン
●筆跡幅/中字または太字
●クリップ・鞘リング/22金硬質メッキ
●胴・鞘/AS樹脂
●インキ補給/プッシュ方式(吸入式)

販売価格 38,000円
(説明書引用)

私の思い出からはじまり時代背景、魅力と構造まで全3篇にわたってお付き合いいただきありがとうございました。

個人的な思い入れがとても強く、ある意味では職業としてペンに携わるきっかけになった一本です。

今では「パイロット 65」を手に入れたころより持っているペンもずっと多くなり、自分の嗜好もすこしずつ変わってきましたが、多くのペンを手にしていく中で今でも変わらずペンケースに入れているこのペンを使うときには心が弾み万年筆にはまっていく時の気持ちが蘇ってくるようです。

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【参考サイト】

パイロットコーポレーション.”「CUSTOM」シリーズ ヒストリー”.パイロットコーポレーション
https://www.pilot-custom.jp/history/.2023年9月29日閲覧

パイロットコーポレーション.”「CUSTOM」シリーズ 国内一貫製造”.パイロットコーポレーション
https://www.pilot-custom.jp/feature/process.html.2023年11月29日閲覧

日本筆記具工業会.”<万年筆の歴史>詳細年表”.日本筆記具工業会.
http://www.jwima.org/mannehitsu_web/01rekishi/rekishi_nenphou.html.2023年9月30日閲覧

【参考文献】

浜根大輔.物性研だより第62巻第4号.東京大学物性研究所
https://www.issp.u-tokyo.ac.jp/maincontents/docs/tayori62-4_Part5.pdf.2023年11月29日閲覧

すなみまさみち/古山浩一(2007).『万年筆クロニクル』.枻出版社

アンドレアスランブロー著/すなみまさみち訳(1991).『Fountain pens― 万年筆 Vinatage and Modern』.同朋舎出版

Amdreas Lambrou and Masami Sunami(2012).『Fountain Pens of Japan』.Andreas Lambrou Publishers Limited

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パイロット創立65周年記念万年筆
-中篇 国産万年筆の時代背景-

2024年03月13日

さて、前編は私の個人的な話でしたが、
中編では「パイロット 65」が発売されるまでの国産万年筆の時代背景を私なりにお話しさせていただきます。

あくまでも私の主観で、なかには誤りがあるかもしれません。
その点は大目に見ていただければ幸いです。
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日本における万年筆の製造は、明治末期の1910年代から各地で勃興し多くのメーカーが誕生します。

しかし1937年~1952年の戦前から戦後にかけては奢侈品の規制や金の使用制限と禁止、そして空襲などの戦火に見舞われ国産万年筆製造は長く厳しい冬の時代を経験します。

戦火と戦後の混乱を乗り越えて高度経済成長期をひた走りはじめた日本、その好調な経済を背景に数多くの万年筆が製造販売され、戦前から続いた手工業的な万年筆製造から大きく転換がおこっていきます。

1957年にプラチナから国産初のカートリッジ式万年筆「オネスト」が発売。

1962年に同じくプラチナから発売された18金ペン先の「プラチナ 18」などをきっかけにペン先の金品位の競争が発生し、パイロットは22金ペン先、プラチナとセーラーに至っては23金ペン先まで発売しました。

1963年には、舶来万年筆が輸入自由化され本格的に国内で流通が開始されますが、同年にセーラーから発売されたコンパクト万年筆「ミニ」などをきっかけに、「プラチナ ポケット」「パイロット エリートs」などワイシャツのポケットにさすことができるショート型の万年筆が国内の万年筆市場を席巻しました。

戦後の高度経済成長の波に乗り、順風満帆にみえる国産万年筆市場でしたが、1966年に「みえる・みえる」のテレビコマーシャルで一躍大ヒットとなったゼブラから発売された透明軸ボールペン「クリスタルS-4100」が発売されます。

時は同じくパイロットも1965年に世界初の0.5mm極細字のボールペンを発売するなど、海外に比べ普及が遅れていたボールペンが国内で本格的に普及しはじめます。

そして、より大きな衝撃であったと考えられるのは、1973年に行われた金輸入自由化による金価格の上昇です。

昨今も金価格が高騰しついに1万円の大台にのったことがつい最近にも大きな話題となりましたが、当時の金価格は日本銀行により公定価格として定められていました。

金輸入自由化により公定価格が廃止されると金価格は上昇を始めます。

自由化前の同年に定められた最後の公定価格が775円だったのに対して翌1974年は平均価格で1598円。
そして1980年には平均価格で4,499円にまで達する急激な高騰を見せます。

パイロットから1968年に登場した「エリートs」は定価は2000円、1971年に発売された「カスタム」シリーズではステンレスモデルの定価が5000円でしたが、急激な金価格の上昇をうけて、多くのモデルに採用されていた18金ペン先や21金などの高金製のペン先は次々と14金へと切り替えられ、従来のような比較的廉価なポケット型の万年筆の大量生産モデルは見直しを迫られていきます。

その後パイロットは1975年に「デラックス/16000円」
1978年に「グランディ トモ/7000円」「エラボー/12000円」
1979年に「ジャスタス/10000円」
と、矢継ぎ早にロング軸の新モデルを発表していきましたが定価は従来と比べて概ね上昇傾向にあり、1977年のメーカーカタログでは定価2000円だった「エリートs」も、モデルチェンジと価格改定が行われ定価5000円で掲載されています。

金価格の高騰やボールペンの台頭などに影響をうけた市場の大きな変化の中で、長らく国産では見られなかった爪ニブや貼り付けニブではない「大型のオープンニブのロング軸」が次々に誕生しいずれもヒットを記録します。

1978年にプラチナから発売された「ザ・万年筆#3776」(現在の#3776ギャザード)が定価15,000円で、落とし込み勘合ではありましたがエボナイト製のペン芯に回帰した大型のオープンニブで、古典的なフォルムでした。

同年パイロットから発売された「エラボー」についても、独自形状のペン先ではありますがオープンニブの系統になるかと思います。

そして1981年にセーラーから「プロフィット」シリーズが発売。

大型と小型(21とスタンダードのサイズ)で展開されそれぞれ定価は15,000円、10,000円。

このモデルに採用されたオープンニブかつネジ式勘合の両用式モデルというデザインは、殆ど変わることなく現代に至るまで国産万年筆市場のスタンダードになっています。

なお勘合方式について個人的な意見ですが、万年筆の発明時には単純にキャップと首軸の摩擦で止める勘合式だったものが、セーフティの頃より手工業的な工程によるネジ切によるネジ式勘合が主流となり、パーカー51の登場あたりから樹脂の射出成型による大量生産が可能な落とし込み勘合に主流が変化、そして国産ではプロフィットの頃から、落とし込み勘合からネジ式勘合に回帰し現在までの主流になっていると感じています。

左から…
▪ウォーターマン NO.12
▪ウォーターマン No.0642 セーフティ
▪パーカー 21
▪セーラー プロフィット

説明が長くなってしまいましたが、
「パイロット 65」が発売された1983年このモデルが発売された当時は、「#3776」そして「プロフィット」と、まさに現在の国産筆記具の高級ラインのひな型ができた時期といえます。

「パイロット 65」自身もその後のパイロットの高級ラインのベースモデルといえる製品でしたが、その定価はなんと38000円。

翌年のカタログに掲載されていた「シルバーン」が20000円であったことを考えると、貴金属を軸に使用していない製品としてはかなり高額モデルとしての設定だったのではないでしょうか。

次回はパイロット創立65周年記念万年筆 -後篇 魅力と歴史-
パイロット創立65周年記念万年筆についてひたすら語ります。

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【参考サイト】

パイロットコーポレーション.”「CUSTOM」シリーズ ヒストリー”.パイロットコーポレーション
https://www.pilot-custom.jp/history/.2023年9月29日閲覧

パイロットコーポレーション.”100年の歴史”.パイロットコーポレーション
https://www.pilot.co.jp/100th/history/.2023年10月30日閲覧

ゼブラ株式会社.懐かしのCM「みえる・みえる」、見えたのはインクだけ?.ゼブラ株式会社
https://www.zebra.co.jp/zebra_note/articles/mieru_mieru/.2023年10月6日閲覧

田中貴金属工業.金価格推移.田中貴金属工業
https://gold.tanaka.co.jp/commodity/souba/y-gold.php.2023年10月30日閲覧

日本筆記具工業会.”<万年筆の歴史>詳細年表”.日本筆記具工業会.
http://www.jwima.org/mannehitsu_web/01rekishi/rekishi_nenphou.html.2023年9月30日閲覧

【参考文献】
すなみまさみち/古山浩一(2007).『万年筆クロニクル』.枻出版社
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パイロット創立65周年記念万年筆
-前篇 思い出-

2024年03月11日

以前にもこちらのブログで
一度皆様に問いかけたことがありますが
皆様が思う好い筆記具とはなんでしょうか。

書きやすい、手に合う。
長く使う事ができる、美しいデザイン。

様々な意見があるかと思います。

その答えはなかなか出ず、だからこそ筆記具は面白いのですが、私個人は手にした時に心躍る、そんなペンが好きです。

手にするとき、文字を記すとき。

また、それをペンケースへ戻すとき、心が躍りわくわくするようなそんな筆記具。

心躍ると言いましても、感じ方は人それぞれかとは存じますが、心躍る筆記具という存在を共感いただけたら…と、そんな思いで文章をつづっております。


※「素晴らしき哉、人生!」は、単に私が好きな映画のタイトルです。
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パイロットの創立記念日は10月1日。

昨年2023年は創立105周年に当たる年でした。
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今回は、私の思う心躍る筆記具の一つとして、「パイロット創立65周年記念万年筆」(以下、「パイロット 65」)をご紹介いたします。

かなりの長文となってしまいましたので、3篇に分けてお送りいたします。

一見、現行のカスタムシリーズと同じようにも見えるデザインの万年筆ですが、このペンとの出会いが、私の万年筆遍歴のひとつのきっかけでした。

今回は私の「パイロット 65」の思い出を…

私と万年筆との最初の出会いは、中学の入学記念になぜか両親へねだって買ってもらった「ペリカン M400 緑縞 EF」でした。

父に連れられ老夫婦が営んでいた地元の小さな万年筆店へ行きました。

父は「万年筆といえばモンブランがよいのではないか」と言っていたのですが、店主の旦那様が「今はペリカンがよくなっている」と勧めてくださり、色々試筆し決めたことをよく覚えています。

まだ小学生だった自分が万年筆を欲しがった理由は今ではなぜか記憶がありません。

恐らく007などが好きだった影響で、紳士への憧れから口にしたのかと思っています。

そんな不思議な縁で私の手のもとへ来たそのペンは当時の私にとって宝物。

外に運び出す時はいつも購入時に入れて貰った大きなペリカンの化粧箱に入れて持ち運んでいました。

その後しばらくは、そのペリカンだけをたまに出しては使うというペンライフを送っていました。

ところがある日、私は書店で枻出版社(現在はヘリテージ株式会社)の雑誌「世界の万年筆ブランド」を目にし購入をします。

その雑誌を手にしたことをきっかけに

“万年筆にはこんなにも多くのブランドがあり
こんなにも広い世界が広がっているのか!”

と、たちまち万年筆に嵌っていきました。

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自分ではじめて買った万年筆は同じお店で買った「パイロット カスタム74 細字」でした。

大学に入りアルバイトをするようになってからはお年玉もアルバイト代も全てをつぎ込んで、取り憑かれたかのようにペンを買い漁り始めます。

購入してはひたすら書くを繰り返す学生時代を過ごしていました。

毎日のように通っていた万年筆店のカフェスペースで、常連客のペンを借りて書きながら万年筆談話することが趣味のようになっていました。

大学2年のある日のこといつものように来店し、顔なじみの一人の常連客が本の書き写しをするのに使っていたのが「パイロット 65」でした。

その頃には持っている万年筆は10本は超えており「パイロット 65」の存在はもちろん知っていました。

しかし、当時の私のイメージはパイロットと言えばよくも悪くも優等生的なイメージ。

はじめて買ったカスタム74の細字がとても細書きでカリカリとした書き味であったこともあり、

“いいペンを作っているが
デザインが地味であまり面白みがないメーカー”

という印象を持っていました。

しかしその常連客から渡された「パイロット 65」を何気なく書いてみたとき私の手と心はその一本のペンに奪われました。

電撃が走るというのはこういうことなのだろうかと思ったその瞬間を今でも鮮明に覚えています。

貸していただいたペンを夢中で書き続けその書き味に驚きました。

書き味が良いとか悪いとかでなく、ただ書くことが楽しい。
こんなものがあるのかと。

やわらかい筆致にもかかわらず、腰があり、運筆の感覚と寸分の狂いもないように流れ出る筆跡。

それでいて、ただただ書くことが楽しく心が弾むような感覚。

最初は驚きの声を上げ、しだいに話すことも忘れていました。

それまでたくさんのペンを調べ、自ら書いてみて、一家言とはいかないまでも、万年筆について知った気になっていました。

しかしこのペンで書いたとき、頭をガツンと殴られたような言葉にならない衝撃。

使ってきたどの万年筆よりも、感覚に強く根差したような強い印象。

今まで、万年筆の書き味やそのデザインなどを褒めそやしながらも、私自身、少し不便な装身具としか見ていなかったのではないかと思わされました。

万年筆とは豊かな情緒をただその一本により表すことができ、また正しく用いたのであれば10年20年経っても使い続けることができる。

「パイロット 65」により、それに気づかされました。
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その後、すぐには買えないのが貧乏学生の悲しみです。

その時点ですでに30年以上前に発売された限定品だったので、なかなか良い状態のものに出会えず、お金をためて「パイロット 65」を手に入れたのは年も暮れたころでした。

あこがれていたその一本を手に入れた時はこれが「上がりの一本」だと思っていたのですが、現在の自分を見るに上がりどころかはじまりの一本になってしまったようです。

その頃に「パイロット 65」で書いたノートをたまに開くと、書いたときの記憶が思い起こされるようなその時と同じペンで書くことを不思議に思うような気持ちになります。

これもまた、長く使える万年筆の魅力かもしれません。

次回はパイロット創立65周年記念万年筆-中篇 国産万年筆の時代背景-
ペンの時代背景となります。

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【参考サイト】

パイロットコーポレーション.”「CUSTOM」シリーズ ヒストリー”.パイロットコーポレーション
https://www.pilot-custom.jp/history/.2023年9月29日閲覧

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キングダムノートは新たにもう1つの<br>YouTubeチャンネルを開設しました。

キングダムノートは新たにもう1つの
YouTubeチャンネルを開設しました。

2024年03月06日

2024年2月20日
キングダムノートは
お客様からのご要望にお応えし新たにもう1つのYouTubeチャンネルを開設しました。

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今回は2つのチャンネルの違いについてご案内をいたします。

まず、新しく開設をしたチャンネルは
コンテンツ動画のみに特化したチャンネルです。

【公式】筆記具専門店KINGDOMNOTE

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コンテンツ専用チャンネルとしてより見やすく進化しました。
こちらのチャンネルでは、
万年筆をはじめとしたステーショナリーの素晴らしい世界を発信します。

▪珍しいモデルや人気モデルの買取品紹介
※販売開始前にご紹介します。
▪限定モデル紹介
▪新作モデル紹介
▪新規取り扱い商材
▪スタッフがおくる筆記具に纏わる話題
etc…


今後はこちらのチャンネルで
万年筆をはじめとしたステーショナリーの
美しく素晴らしい世界を発信し続けます。

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もう一つは2017年9月5日から運営しているチャンネルです。

【公式】筆記具専門店KINGDOMNOTE 商品チャンネル

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こちらは当店の商品ぺージに掲載している
商品動画をまとめたチャンネルです。

↓↓↓
下記の、個々に掲載された回転動画や筆記動画が纏められています。


こちらのチャンネルは万年筆愛好家の皆様に
一つの資料として今後もご活用いただければ幸いです。

あわせて新しいコンテンツ専用チャンネル
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モンブラン リミテッドエディション
333 ハイアーティストリー オリエント急行の旅

上流階級の人々が異国情緒あふれる神秘的な東洋へ旅に出かけた華やかで贅沢な時が過ごせるよう豪華絢爛にデザインされた列車。

”オリエント・エクスプレス”

その”オリエント・エクスプレス”からインスピレーションを得てデザインされたモデルです。

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”オリエント・エクスプレス”はじまりは
ベルギー出身の実業家ジョルジュ・ナゲルマケールスの失恋がきっかけでした。

ナゲルマケールスはアメリカ合衆国へ傷心の旅に出ます。

当時のアメリカはヨーロッパにはまだ存在していない寝台車や食堂車が普及をしておりナゲルマケールスはその快適性に感銘を受け新しい鉄道事業の構想を抱きはじめます。

それから約16年もの間果敢な挑戦の中で勝利と苦境を繰り返し1883年10月4日ナゲルマケールスの夢は現実となります。
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オリエント急行の外装の独特な特徴を半透明のブルーラッカーで表現されています。

ボディ全体の精密な格子状のオーバーレイはオリエント急行専用に作られた豪華な金属製の荷物棚を再現。

フィッティングにはAu750ソリッド シグネチャーゴールドを採用。

キャップトップには車両側面のストライプを象徴する上品なアイボリーカラーのラッカー象嵌2本で再現されています。

天冠にはブラックオニキスを惜しみなく使用。

特別なモデルのみに搭載されるマザー・オブ・パールのモンブランシンボルマークホワイトスターが虹色に輝きます。

そして、キャップ内側の奥にもモンブランシンボルマークが刻印されています。

キャップを覗き込むと透けて見えるペン先。

ペン先にはデザイナーの『ルネ・プルー』とオリエント急行のために作られた寄木細工へオマージュを捧げる愛らしい小さな花束があしらわれています。

尻軸にあるエングレービングは独特なアールデコ様式や華やかな伝説の絶頂期であった1930年のオリエント急行が通った経路が刻まれています。

所々に組み込まれたビスのデザインがエレガントでありながらも鉄の塊である列車外装の無骨さを見事に表現しています。

また、この列車を題材とした多くの映画・小説・楽曲が生まれる程芸術家や作家たちの関心を集め人々の心を魅了した特別な列車”オリエント・エクスプレス”。

魔法や神話、冒険へと誘う豪華で贅沢な世界感が広がる逸品です。

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ペリカン四神シリーズ
-北方を司る神『玄武』-

2024年02月12日

四神(ししん)とは、
中国において四方を司る神として信奉され、
古代日本にも伝えられ現代において様々な形で姿を残しています。

大変人気の高い、
ドイツの筆記具ブランドペリカン四神シリーズ。

2001年限定モデルのモチーフとなったのが、
その四神の一つ。

北方を司る玄武です。

前述の通り、古代日本にも伝えられた四神は現代日本においても様々な形で姿を残しています。

古くは高松塚古墳やキトラ古墳の壁画、近年では漫画やアニメなどのいわゆるサブカルチャーにおいて人気の題材です。

亀に蛇が絡みつく様子を描かれることの多い玄武ですが、この万年筆のデザインもそれを踏襲しています。

キャップと尻軸樹脂は、中国において成功と繁栄をもたらすとされる翡翠の色を思わせる深い緑の樹脂が用いられています。

彫刻はスターリングシルバーの上に24金張りを行い、その上から施されています。

シルバーの燻し加工により浮き上がった図柄は、重厚感をより引き立てるように作りあげられています。

玄武の玄の字は黒を意味し、
体色もそれに倣って黒で描かれることが多いですが、
彫刻では体色が金で縁取りに燻した銀による黒が用いられています。

細やかな彫刻の隅々まで際立ち、なおかつ玄武を象徴する黒がより引き立つ構図となっていることが見て取れます。

日本においては白虎、朱雀、青龍ほどには馴染みのない四神の一角ですが、
中国においては玄武の本来の表記である玄冥から冥界とのつながりがあるとされています。

そこから長寿や子宝という命を司るものと考えられ四神の中では最も民間信仰が盛んであったという説もあります。

様々なご利益のあるモチーフの施された一本。
是非、ゲン担ぎにいかがでしょうか。

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2024年2月10日 旧正月
新着中古掲載告知
NAMIKI -ナミキ- 蒔絵『双龍』

2024年02月06日

本年2月10日は旧暦の正月「旧正月」です。
アジア諸国ではこの日を新しい年の始まり正月として迎えます。

特に中国では国の祝祭日『春節』と言われ、町中を縁起の良い春節飾りで彩り、龍舞や爆竹、花火で盛大にお祝いをします。

2024年の今年は「辰年」のため、龍を象った飾りが町中を鮮やかに飾ることでしょう。

特に中国は「龍」伝承の発祥地。
様々な神話や伝承を持つ身近で最も神聖な霊獣です。

古来より長寿や不死と結びつき、天上への乗り物として多くの逸話に登場することから吉祥の証として信仰され皇帝を象徴するものとして崇められています。

本年は中国の人々にとっては特別に縁起の良い旧正月になるのではないでしょうか。

今回紹介する万年筆は、記念すべき2000年の辰年に発売されました。

この万年筆に描かれている図案も中国の「龍」にまつわる神話を蒔絵で描いた縁起の良い図案です。

キャップの図柄は「乗龍快婿図」

春秋時代の奏を舞台にした逸話を題材にしています。

笙(しょう:)が得意な公女が、
簫(しょう:縦笛の一種)の名手を婿として迎え、
仲睦まじく演奏をしていると龍や鳳凰が訪れるようになり、
いつしか、それぞれ龍と鳳凰にのり天高く飛んでいくという愛の物語です。

その、簫の名手が龍に乗っている図案で良い婿を迎えたことを「龍に乗る」と喩えるそうです。

胴軸の図柄は「童子迎龍図」

中国の、子供は龍に乗ってやってくるという言い伝えを題材にしています。

また、先述したように中国では龍はとても神聖な霊獣のため辰年生まれの子供は類い稀なる運を持つとされています。

実際に中国では辰年にベビーブームが起こっており、本年も出生率が上がる可能性が予想されていると目にしました。

この二つの図柄と「千禧双龍」という数多の幸運を運ぶ2匹の龍を表現する文字で、新たに迎える世紀である2000年を祝しPILOT NAMIKIが誇る蒔絵師の手により描かれました。

彩り豊かに描かれた縁起のより図案と大ぶりな軸やペン先がより特別感を演出し、まさにミレニアムに相応しい万年筆です。

あまりの美しさに思わず仕事を忘れてじっくりと眺めてしまうほどでした。

2024年2月10日の旧正月
中古新着にて販売を予定しております。

どうぞ、楽しみにお待ちくださいませ。

PILOT ナミキ 蒔絵 双龍の商品ページはこちら  ※2024年2月10日販売開始します>>

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Made in USA ☆!!!!!!!
-Fisher SPACE PEN-

2024年01月27日

Fisher SPACE PEN Brett 375
というとてもユニークな形状のボールペンをご存じでしょうか。

Fisher社は今からおよそ70年余り前の1948年アメリカのネバダ州で創業をし、NASA(米国航空宇宙局)からの依頼を受け、宇宙の無重力の環境の中でも使用できる、密閉/加圧されたレフィルの開発に力を入れました。

創業者ポール・C・フィッシャー氏は、この夢のようなレフィルの開発に、100万ドル以上の巨額な費用を投じたと言われています。

やがて1966年製造されたボールペンはついに宇宙に旅立ちます。

そしてその発明が実現した時ペン業界に革命を起こしました。

Fisher社のリフィルには下記のような特徴があります。
・極端な温度変化 (マイナス35℃~121 ℃)
・推定保存期間 は100年。ドライアップしない。
・逆さの状態で筆記が可能
・無重力ゾーンでの筆記が可能
・水中での筆記が可能

通常ボールペンのレフィルは重力によりインクがボールの先へと落ちていく構造です。

それに対しFisher社は内部に封入された窒素ガスの圧力によってインクがボールペン先ヘと移っていく構造となっています。

そして1968 年アポロ 7 号のミッション以来、NASAのすべての有人宇宙飛行に使用されています。

実際の宇宙飛行士が使用している夢の詰まったボールペン…

また、アメリカ工業製品の代表として「ブレット EF-400 クローム」が、MOMA(ニューヨーク近代美術館)永久所蔵常設コレクションに収蔵されている事でも有名です。

Fisher ボールペン ブレット EF-400 クロームのお買い物はこちら >>

過酷な宇宙環境でも使えるボールペン。
ケースのロゴマークの部分には「Space」の文字が…

今回紹介するBrett 375は、
ハンターやアウトドア愛好家へ向けてデザインしたモデルです。

ブレットとは「弾丸」文字通り薬莢を再利用して作られました。

再利用でも未仕上げの未加工の真鍮製のため、それぞれの擦れやくすみは全く同じものが存在せず、一本一本が唯一無二となっています。

使うオーナーの体質や環境によって異なる化学反応や経年変化が起き、独特の緑青を生み出します。
しかし磨くと本来の輝きが戻ります。

キャップ装着時は手のひらに収まるとても小型なボールペン。

しかし軽すぎることはなく、ある程度の心地よい重量感があります。

またBrett 375の「375」とは「0.375インチ」の意味があります。

ミリ換算すると「9.5mm」
こちらは薬莢の弾丸径となります。

キャップ部分にもしっかり数字は刻まれています。

デザインの雰囲気が非常に“アメリカン”を全面に押し出したボールペン。
使用時はかなりのインパクトが期待できるはずです。

アメリカンスタイル好きな方、アウトドア派な方に是非おすすめしたいボールペンです!
Fisher ボールペン ブレット 375のお買い物はこちら >>

当店ではこのモデル以外にもFisher製品のお取り扱いがございます。

NASAが認める世界的に有名なボールペンを是非いかがでしょうか。

Fisher のお買い物はこちら >>

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知る人ぞ知る
ワインの国スイス

2024年01月22日

北をドイツ、
西をフランス、
南にはイタリアと、
いずれもワインの生産国として高い知名度を持つ国に囲まれたスイス。

実はそんなスイスも知る人ぞ知るワインの産地として近年注目を集めています。

スイス国内で生産されるワインの自国内消費率はなんと約99%と、ほとんどが輸出されずに国内で飲まれているため、日本で見られる機会が少なくこれまであまり知られてきませんでした。

しかし、国土面積は広くないながらも多様な気候と土壌に恵まれたスイスでのワインづくりは、国内外で非常に高く評価されています。

栽培されるワイン用ブドウの品種は、年によって変動はあるもののおよそ240種類にのぼり、土地に対しての種類の多さは世界でもトップクラスです。

そんなスイスのワイン生産に敬意を表して製作されたのが、カランダッシュ リミテッドエディション バリアス ル・ヴィニです。

バリアスコレクションはカーボンファイバー等の先進素材から高級家具に用いられるような貴重な木材など、様々な素材を胴軸へと落とし込むカランダッシュのフラッグシップモデルですが、その特徴を活かして
これまでにも多くの限定モデルを発表してきました。

特徴的な胴軸のデザインは、ワイン樽をモチーフとしています。

真鍮のチューブのうえから、実際にワイン用の樽としても用いられるオーク材がセットされています。

樽の形状を維持するのに重要な役割を果たす輪の部分もサテン仕上げの金属リングで再現されており、さらにリベット部分を鏡面仕上げで表現するこだわりぶりです。

胴軸中央にレッドラッカーでスイス国旗を、さらには天冠のロゴマークもレッドに統一しクリップ上部に十字をレーザー刻印。

スイスのものづくり、そしてその品質に大きな自信を感じさせる仕上げです。

モデル名は、スイスの方言で「ぶどう」を意味する“Lè viny(ル・ヴィニ)”
生産数もスイスで栽培されるワイン用のぶどう品種の数から240本限定で作られました。

各製品には、240分の1であることを示す刻印が彫られています。

スイス企業であるカランダッシュの、自国の産業に対する誇りが詰まった魅力あふれる一本です。

幸運にもスイスワインを飲まれる機会がありましたら、ぜひバリアス ル・ヴィニをペアリングさせてみてはいかがでしょうか。

CARAN d’ACHE バリアス ル・ヴィニのお買い物はこちら >>

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フランスの香りインク
-L’Artisan Pastellier-

2024年01月20日

L’Artisan Pastellier
~ラルティザン パストリエ~

エスニック料理の名前ではなく
フランスタルヌ県アルビにあるインク製造メーカーです。

▪青色天然染料ホソバタイセイをイメージしたロゴ


・水性筆記インク
・ソフトパステル
・オイルパステル
・水彩絵具
・各種顔料
・シーリングワックス、布地用染料等
多種多様な製品を製造しています。

当店で扱っている水性筆記インクは、
37色の混色可能な「カリフォリオインク」と、
香りの付いた「パフュームインク」があります。

今回は香り付きインクの「パフュームインク」をご紹介したいと思います。

キングダムノートで現在扱っているパフュームインクは12種類。

香り比べレビューをしてみます。
おすすめ度は★5段階評価です。

※完全に個人的な好みに基づきます。
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▪P01 ジャスミンの香り
入浴剤の香り。
疲れた時に香りたくなる香りです。
色は淡いです。

おすすめ度 ★★★

▪P02 ストロベリーの香り
甘い香り。
海外のお菓子っぽい感じです。

おすすめ度 ★★

▪P03 ピーチの香り
柑橘系のど飴の香り。
個人的に苦手でした。

おすすめ度 ★

▪P04 スミレの香り
かすかに香る程度の柔らかさ。
香り付きインク初心者向けかもしれません。

おすすめ度 ★★★

▪P05 ラベンダーの香り
かなり強烈に香ります。
瓶から直接香ると胸焼けしそうです。
玄人向けだと思います。

おすすめ度 ★

▪P06 ブラックベリーの香り
ストロベリーの香りに似ています。
色は渋めで個人的にこちらの方が好みです。

おすすめ度 ★★★

▪P07 海の香り
結構強めの香りですがどことなく落ち着く香りです。
ちょっと刺激臭らしさも感じました。
潮の香りをイメージしているのでしょうか。

おすすめ度 ★★★★

▪P08 ワスレナグサの香り
うまく表現できませんが田舎っぽい香りがします。
悪い香りではありません。
懐かしい気持ちになりました。
個人的に色も好みです。

おすすめ度 ★★★★★

▪P09 松ヤニの香り
松の強い香りです。
苦手ではないですが少し玄人向け?
色はとても好きな色です。

おすすめ度 ★★★

▪P10 刈り草の香り
リラックス系の入浴剤の香り。
シンプルに良い香りです

オススメ度 ★★★★

▪P11 ローズの香り
こちらも入浴剤っぽい香り。
良い香りです。

オススメ度 ★★★★

▪P12 蜜蝋の香り
強烈な甘さを感じる香りです。
決して苦手な香りではないです。

オススメ度 ★★★

個人的感覚に基づきますとワスレナグサの香りが一番オススメです。

舶来のインクという事もあり、やはり香りも舶来。
瓶を開けて直接香ると強い香りに感じます。

しかし、実際筆記して紙に乗せると香りがまろやかになります。

筆記するための道具ということ。
筆記したら空気にさらされた状態で時間が経過するということ。
これを、考えて香り付けをしたかと思います。

開封した時にふわっと香るお手紙。
ページをめくると香るノート。
視覚だけでは無く嗅覚の感覚にも感じさせる意識高めのインクです。

新宿の店頭ではサンプルのインクを書き比べならぬ香り比べができますので、ご興味のある方は店頭スタッフまでお声がけください。

香り付きインクは万年筆に入れると香りが移ってしまいますので、カジュアルな万年筆に吸入するのが無難かと思います。
が…。お気に入りの香りがあればいっその事、万年筆も香りで染めてしまうのもオツかもしれません。

一味違ったインクを使ってみたい方はぜひ!!

L’Artisan Pastellier ~ラルティザン パストリエ~ パフュームインクのお買い物はこちら >>

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木の温もりと唯一無二の美しさ -洋桑篇-

2024年01月17日

先日、ブログで黒柿の万年筆を紹介させていただきましたが、
2018年に発売したキングダムノート別注の万年筆は2種類の木軸。

過去ブログ【木の温もりと唯一無二の美しさ -黒柿篇-】の記事はこちら >>

もう一つの木軸は洋桑です。

突然、話は変わりますが、
八百屋さんに並ぶ果物を見て季節を感じることはありませんか。

私は何を隠そう、キングダムノートの中では1、2を争う食いしん坊と言われています。
スーパーに立ち寄った時も思わず立ち寄ってしまうのが果実のゾーンです。

とりわけ「桑の実」は、小学校に植えられていて友人と内緒で収穫しおやつとして食べていました。
楽しく美味しい思い出です…。

そんな私の幼少期に食べ放題で味覚を楽しませてくれた思い出の樹木が万年筆に?

あの頃は何も考えず食べていましたが、ここにきて少し調べてみる事にしました。

実は桑と似ていることから洋桑とも言われるアサメラの木。
また、チークと色味が似ているため別名アフリカンチークとも呼ばれています。

特徴としては腐食にとても強く、
しっかりと乾燥させるとチークよりも丈夫な木材になります。

アフリカからはるばる海を渡ってやって来た、まさに洋桑

ということで、
思い出の桑ではなかった…と落胆しましたが、
手に取ればそれは美しい木目と褐色。

明るいブラウンの木材が日本の技術と合わさり、重厚で上品な雰囲気を醸し出します。

黒柿洋桑ともに残り僅かとなっております。

PLATINUM 出雲 洋桑のお買い物はこちら >>

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木の温もりと唯一無二の美しさ
-黒柿篇-

2024年01月15日

ある日突然、
特に頭の中の欲しいものリストに入っていない物が、
「あれ…無性に惹かれる」
という経験は無いでしょうか。

先日、ある万年筆を手に取った時、
本当に突然興味をもった万年筆があります。

それは本当に突然で、
なぜ今…と自分でも不思議に思うほど…。

それは黒柿軸の万年筆でした。
PLATINUM万年筆とコラボレーションした
キングダムノート別注品です。

2018年に発売し6年経過しておりますが、
黒とダークブラウンのマーブル模様がなんとも美しい。

実は「黒柿」とは通称であり、
“黒柿”という樹の科目属性があるわけではありません。

樹の種類としては柿の木。
カキノキ科・カキノキ属に分類されます。

柿の木は橙色〜淡黄色に近い色味をしています。

しかし稀に柿渋の元であるタンニンが変色し、
黒色が年輪の中心部に入ることがありこれを「黒柿」と呼びます。

その個体は1万本に1本。
非常に貴重で高価な存在として木材界に君臨しています。

東アジア原産の固有種で、
秋に甘くておいしい果実をたわわに実らせる柿の木。
そんなに身近な樹木からこんなに美しい木材が産出されるとは驚きです。

もちろん、木軸ですので一つとして同じ模様は存在しません。
まさに自然が作り上げる芸術品です。

この黒柿を発売時、
もう一種の木軸も発売をしています。

その話はまた次回…

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『SOLAノート』
お別れが近づいてまいりました。

2024年01月13日

SOLAノートは、
文房具の専門誌「趣味の文具箱」を発刊した旧エイ出版社が企画、開発したノートです。
※現在、株式会社ヘリテイジにて「趣味の文具箱」は発刊されています。

全6種類のラインナップで万年筆ユーザーに大変人気がありました。

2021年にエイ出版社が幕を閉じた際、
この素晴らしい紙製品を何とか少しでも皆さまのお手元に残そうと、キングダムノートにて全6種類かなりの数量を纏めて仕入れました。

もう手に入らなくなるノート。

誰の手にも渡ることなく、
何も書かれることもなく、
役目を全うすることなく、
消される現実をなんとか食い止めたい!
という、キングダムノートスタッフの想いからでもありました。

 

※有難いことに大変ご好評いただき、

2025年1月現在、全種類完売いたしております。

 

①無地 上製(ハード・布) A5サイズ

※お陰様で完売致しました。

②方眼 上製(ハード・布) A5サイズ

※お陰様で完売致しました。

③横罫 並製(ソフト・厚紙) A5サイズ

※お陰様で完売致しました。

④横罫 上製(ハード・布) A5サイズ

※お陰様で完売致しました。

表紙が上製のノートは外装は布貼りでゴムバンド付き。
大変どっしりとしたした本のようにハードで高級感のある仕上がりとなっています。

表紙が並製のノートは紙の質は変わらず、表紙は厚紙。
その分上製よりも軽くソフトで曲げることも出来、持ち歩きしやすくなっています。

上:ソフトタイプの並製
下:ハードタイプの上製

使用されている紙は三菱製紙が1960年に開発した「バンクペーパー」を使用。

バンクペーパーとは、銀行の帳簿用紙として作られた紙で重要書類の長期保管に適した高級紙です。
なめらかな書き心地と抜群の耐久性を誇ります。

しっかりとしたコシのある厚めの紙は裏移りもせず、比較的ぬらぬらとした書き味。

太めの字幅で書いても裏抜けしない。

今でこそ万年筆で書く事に適した紙が研究され、各メーカーから様々な種類の紙製品が販売されていますが、当時はとても珍しく、近年の紙ブームの先駆けになったノートとも言えます。

文房具、とりわけ「書く」事にこだわって深く追及する「趣味の文具箱」ならではの製品です。

さて、そのSOLAノートですが、製造から年数がたっているという事も鑑みてキングダムノートでは半額以下のアウトレット価格で販売中です。

前文でも述べた通り、エイ出版社の方からも心配される程のかなりの数を仕入れこれまで販売をしてきましたが、そろそろ残りが少なくなり我々の手元からも無くなるお別れが近づいてまいりました。

まとめ買いやリピート買いのお客様も多い、隠れた人気商品。
しかもこのクオリティのノートが半額以下のアウトレット価格!

気になっていてそのうち買おうかな…と思っていた方や、使ってみて気に入ったという方は、是非お早めにお求めください!!

※お陰様で完売致しました。

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