「鳥獣戯画」が完成するまで・・・。③

2014年11月01日

月1回のペースでお伝えして来た「鳥獣戯画 オリジナルペンケース」の

楽しい誕生秘話も今回で最終回です。

今回は、ついに紐に付いている「留め具」についてです。

鳥獣戯画

留め具は一般的に思い出されるのは「筆ケース」や「笛ケース」に付いている

「矢じり型」のプラスチックタイプだったのですが、実際に改めて見てみると

どうしても「西陣織」の反物に合わせると何だか、バランスが悪く感じられ

他の素材を探したところ、一つのモデルは光の反射で美しく輝く「天然の貝」になりました。

此処で問題になるのが小さなパーツの為、加工を国内で行ったものは

大変お高かったのですが、そこは手にした時の生地と紐に引けを取らない素材として

妥協はせずに、突き進み四角形から丸型、長方形、いろいろと思考錯誤した中で

現在の四角形に落ち着き、小さ過ぎても、貝、本来の色が楽しめない、

大き過ぎても野暮ったく見える為、

現在販売中のサイズが最適のサイズでございました。

もう一つのモデルは「薩摩ボタン」&「スターリングシルバー」です。

「薩摩ボタン」は幕末時代に「薩摩焼」で培われた陶器の技術を

「ボタン」という小さな世界表現し、西洋にも輸出していたものですが、

今、再び復活を遂げ、日本のみならず世界的に注目を集めています。

こちらも一つ、一つ、絵付けを行い釜で焼く。

感触や重さ、その絵付けの美しさ、どれを取っても嗜好の贅沢品・・・。

このボタンを留め具として使いたい!でも、陶器のボタンをそのまま付けては

割れたりする心配が十分あります。でも!付けたい・・・。

そんなジレンマにシルバーでカバーする様なフレームを付けてみてはどうだろうか?

からの思考錯誤!!もともと既存商品には無い、ゼロからのフレーム作りなので、

シルバー職人の方には、裏面を全て覆ってしまうとボタンと

分からなくなってしまっては、勿体無いので裏面はツメ型にして頂くなど

兎に角、かっこいいと美しいを軸に今にデザインに落ち着きました。

つまり、大まかにご案内をしても「反物職人様」・「真田紐職人様」・

「薩摩ボタン職人様」・「スターリングシルバー職人様」・

「全てをまとめて取り付ける(縫う)職人様」計5人もの達人が関わっております。

言い換えれば、通常では考えられない集大成モデルと私は思っております。

それっぽい商品は数あれど、ここまで手の込んだ嗜好一品!!

是非、ご興味をもって頂ければ幸いです。

お求めはこちらをクリック!!「鳥獣戯画」

※また、薩摩ボタンの新柄も次回に・・・・入荷・・・・?是非、ご期待下さい。

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