希少な”最初期型”キャップレスを
手に取ったことはございますか?
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我々のように
キングダムノートで働いていても
めぐり会う機会はほぼありません
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1963年
世界に衝撃を与える一本の万年筆が誕生しました
日本の筆記具メーカーの雄パイロットが生み出した
「キャップレス(Capless)」です

「万年筆にはキャップがあるもの」
という常識を打ち破り
驚きとともに市場に受け入れられていきました
実は最初からノック式だったわけではなく
1963年に登場した記念すべき最初のモデルは
軸の後ろを回すことでペン先が現れるタイプでした

中でも今回ご紹介する『CLF-1000GW』は
18金張りのボディに
繊細なライン彫刻を施した上位モデルで
大変珍しい1本です

細部を見ていくと
当時の技術力を伺い知ることができ
単なるイロモノではなく
ユーザーに寄り添う使いやすさを備えた
非常に完成度の高い万年筆であることがわかります

小ぶりなクリップは
現行のキャップレスと異なり
ペン先表側ではなくペン芯側に配置されています
しかし長さを抑えた設計のため
筆記時に邪魔になることが有りません
またバネを内蔵した構造によって
短いながらも機能性を損なうことなく
挟んだ物をしっかりと保持する性能を備えています

内部ユニットは軸に開けられた
矢印型のガイドに併せて挿入することで装着

ペン先を繰り出した状態では
軸にユニットがロックされます

芯の繰出し時にペン先ユニットが
シャッターを押し下げる現在の構造と異なり
シャッターが開いてから
ペン先ユニットがせり出します

翌年になると
現在の主流となるノック式のタイプが登場し
より利便性の高い仕様へと
進化していくこととなります
初代らしく無骨さの残るデザインですが
万年筆が
実用筆記具として活躍していた時代において
非常に革新的な製品であったことは間違いなく
今日まで継続して発展してきた
キャップレスシリーズの歴史こそが
広くユーザーに親しまれてきた事を物語っています

60年以上続くキャップレスの歴史を語るうえで
決して外すことのできない最初期モデル
なかなか市場に出回ることの無い
貴重な逸品のご紹介でした
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