幸せを呼ぶ青い蜂

2023年11月26日

アルコ ブルービー

名前から気づかれた方もいらっしゃるかもしれません。
このペンはとあるハチをモチーフとしたものとなっています。

ハチの色といえば何色をイメージされますか?

多くの方がそう質問されたときに思い浮かべるのは、黄色と黒の縞模様かと思います。

いわゆる警戒色と呼ばれるそれは、諸説ありますが天敵の熊や鳥などに対する警告として進化した結果その配色になったと言われています。

しかし、そんなハチの中にも全く異なる進化の結果、鮮やかな色彩を手に入れた種類がいくつか存在します。
ブルービーもその一種です。

▪トウヨウミツバチ

ブルービーは世界中の限られた地域に生息しており、日本ではルリモンハナバチと呼ばれています。

このハチは現在絶滅危惧種に指定されている非常に希少な昆虫です。

最も、遭遇機会が非常に少ないがために環境省のレッドデータブックでは情報不足としてカテゴライズされており、地域によっては毎年発見報告がでている場所もあるようです。

その体色は青と黒の縞模様。
よく見られるハチの黄色をそのまま鮮やかな青に変えてしまったような、美しい配色をしています。

希少な青いハチであること、出会えること自体が幸運であることから幸せを呼ぶ青いハチと呼ばれることもあります。

▪ルリモンハナバチ

ハチと同じく、個体差のあるペンなので一概にすべてが同じであるとは言えないのですが、オレンジや黄色の花の中からのぞき見えるブルービーのように、光の加減で変化する青を表現した美しい一本です。

角度や面を変えると様々な表情の樹脂が現れます。


インクビューの小窓が連なるようなデザインも特徴的です。

サイドに切れ込みが入ったペン先はふわふわとした書き心地。
強弱が付けやすく動きのある字体を演出します。

尻軸にはシリアルNo.
限定数888本
蜂蜂蜂…

限定生産のため市場に出回る数にも限りのある一本です。

このペンもいずれ、ブルービーのように目にすることすら稀と言われる日が来るかもしれません。

Pineider ラ・グランデ・ベレッツァ アルコ ブルービーのお買い物はこちら >>

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さぁ!小さなおとぎばなしの世界へ

さぁ!小さなおとぎばなしの世界へ

2023年11月23日

キングダムノートでは、万年筆をはじめとした筆記具はもちろんの事、書籍も多々取扱いがございます。
本日は、その中でも少し特殊なギフトブックを紹介します。

▪青幻舎 360°BOOK 白雪姫

こちらはパッケージがボックスのような作りになっており、箱を開くと一回り小さな、手のひらサイズの本が出てくる仕様になっています。

全て紙で作られており、開くとあっという間に立体のジオラマになります。

ページの一枚一枚が非常に繊細な切り絵のようなカッティングが施されており、見る角度によっては、まるで自分がおとぎ話の世界をのぞき込んでいるかのような一瞬を体験できます。

素材は紙ですので、一枚一枚は勿論平面です。

それがぐるりと開いて重なることで、立体感が現れます。

また、使用されているカラーは限られた数ですが、一頁の表現が細やかで繊細な事もあり、色数以上の表現力も感じられる一冊です。

名前は「Book」ですが、ひとつのインテリアとしてもおすすめのギフトブックです。

青幻舎 360°BOOK 白雪姫のお買い物はこちら >>

『青幻舎 360°BOOK』は白雪姫だけでなく他にも沢山のモデルがあります。
他のモデルは、また別の記事で紹介をいたします。

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漆とURUSHI<br>~2つのジャンボ~

今回は、大型のパイロット万年筆を2本紹介いたします。

▪左:Namiki 漆コレクション
▪右:カスタム URUSHI

パイロットのフラッグシップモデルといえば、
[カスタム 845]が第一に挙げられるかと思いますが、

[カスタム URUSHI]もまた現在のパイロットを代表するモデルです。

▪カスタムURUSHI
2016年に発売を開始した[カスタム URUSHI]

パイロットブランドとしては、最大の30号ペン先を採用しており、このモデルのために新たに設計されたペン先は、その大きさを生かした柔軟な書き味を実現しています。

🖋PILOT カスタム URUSHIのお買物はこちら🖋

他ブランドの[モンブラン 149]や[ペリカン M1000]と比較される大きなボディは、ラッカナイト以来のパイロットのお家芸と言える、エボナイト削りだしのボディに蝋色漆仕上げが施されています。

▪左:モンブラン マイスターシュテュック149
▪右:カスタム URUSHI
実際にサイズの比較としてみると、
▪モンブラン マイスターシュテュック149
キャップ径:約17.0mm
軸径:約15.3mm
それに対して
▪カスタム URUSHI
キャップ径:約20.0mm
軸径:約16.8mm
と、その巨大さがわかるかと思います。

しかし、パイロットで販売されている万年筆で、最も大きなモデルは[カスタム URUSHI]では無いと言えるかもしれません。
パイロットの蒔絵万年筆ブランドNamikiで展開している[漆コレクション]は、[カスタム URUSHI]の30号を上回る50号ペン先がつけられたモデルです。

▪漆コレクション

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 ”1930年代初頭に発売された[NO.50 Jumbo]と称された50号大型万年筆を現代に甦らせた漆コレクション。
 インキ止め機構も当時と同じです。
 上塗りには油分を加えない漆を使用し、研ぎ炭で研いだ後さらに生漆を摺り込む作業を繰り返す[蝋色仕上げ]という磨き方で、深みのある艶を出しています。”
 ——————————————–

と公式サイトに紹介されているように、このモデルは戦前に発売されていた[ダンヒルナミキ五十號萬年筆]をベースにしています。

搭載されている50号ペン先は、定番品としては世界最大級の大型ペン先となっており、[ジャンボ]の愛称の通り、ボディも大型でキャップ径は約19.8mm、軸径約17.0mmとなっています。

🖋NAMIKI 漆コレクションのお買物はこちら🖋

▪ジャンボペン先

実物を比較をしてみると[漆コレクション]の大きさがお分かりいただけます。

▪キャップ比較

▪うるしとURUSHI

どちらも大型なペンにもかかわらず、細かな話となってしまいますが、[カスタム URUSHI]はキャップリングが張り出しているのに対し、[漆コレクション]はキャップリングが張り出していません。

また[カスタム URUSHI]の全長が約155mmに対して、[漆コレクション]の全長は約175mmと長さにかなりの違いがあります。

そして何よりの違いは、やはりそのペン先のサイズです。

▪ペン先三兄弟
左:823 中心:ウルシ 右:URUSHI

[カスタム URUSHI]が少し小さなサイズに見えるほど圧倒的なサイズ感です…

大きければ偉い!というわけではありませんが、大きいというだけですこしワクワクしてしまうのは私だけでしょうか。

ちなみに、書き味としてはやや対照的で、[カスタム URUSHI]の30号がふわふわとした撓りとたわみで、紙面を柔らかく跳ねるように感じる書き心地であるのに対して、[漆コレクション]の50号は、硬いわけではありませんが、撓りを感じるよりはしっかりとした書き心地でペン先全体で力を逃がすような感覚です。

どちらもラッカナイト以来のパイロットの伝統を継承しているモデルですが、[漆コレクション]の原型は1930年代に生まれたインキ止め式、かたや[カスタム URUSHI]は現代の2016年に生まれたカートリッジ/コンバーター両用式。

日本を代表するメーカー、パイロットの系譜のなかでも、とびぬけて大きな親子、いや祖父と孫、、?似ているようで、大きく異なる2つの[ジャンボ]です。

かなり大きなペンですので、万人向けというお勧めはできませんが、もし手にする機会があれば是非、ゆっくりと書くということをお楽しみください。

その圧倒的な大きさはもちろん、漆仕上げの上品な輝きとしっとりとした手触りなど、ふたつの大きなペンが作り出す魅力は、えもいわれぬ独特な世界を見せてくれることでしょう。

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▪今回紹介した2点のモデルの大きさまとめ
[パイロット カスタムURUSHI]
クリップ含めた最大径 約24.3mm
キャップ径 約20.0mm
軸径 約16.8mm
全長 約155mm
重量 約43.8g(コンバーター込)
コンバーターなしだと約39.3g
[パイロット Namiki 漆コレクション 50号ペン先]
クリップ含めた最大径 約24.8mm
キャップ径 約19.8mm
軸径 約17.0mm
全長 約175mm
重量 約46.8g
パイロットコーポレーション,”ウルシコレクション”,パイロットコーポレーション
https://www.pilot-namiki.com/jp/collection/urushi/,2023年8月28日閲覧
パイロットコーポレーション,”Namiki誕生の歴史”,パイロットコーポレーション
https://www.pilot-namiki.com/jp/about/history.html,2023年8月28日閲覧
インク瓶の美しい形状

インク瓶の美しい形状

2023年11月17日

毎年のように各々のメーカーから数多く発表されるボトルインク。
季節や気分などによってインクの色を選び楽しむ方も多いと思います。

夏は青空感じるターコイズブルーや若葉感じるグリーンを入れようか、秋は夕暮れ感じるオレンジ系統を入れようか、などテーマを決めてインクをお気に入りの軸に入れるのはどこか楽しいひと時です。

しかし、、、実際にボトルインクからインクを吸入する頻度はとても少ないものです。

それ故に使用していない間、ボトルインクのデザインが机上に与える影響はとても大きいものがあります。
せっかく置くならかっこよいボトルインクを置きたい。

そこで置いてるだけで様になるおしゃれなボトルインクを集めてみました。

▪ペリカン エーデルシュタイン



シンプルですが、中のインクが浮いているように見えるスタイリッシュなデザインがクールな印象です。
Pelikan ボトルインク エーデルシュタインのお買い物はこちら >>

▪グラフフォン ファーバーカステル



メタルのキャップとストライプに象られた厚みがある瓶で、
是非、社長室に置いていてほしい風格です。
(個人のイメージです)
MONTBLANC パトロンシリーズのお買い物はこちら >>

▪モンブラン



窓際の広い席に座り部の運営を司る部署長に使ってほしい風格です。
(個人のイメージです)
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▪パイロット 色彩雫


日本ならではの正統派。
優しい木漏れ日が、ほんのり入る窓際にガラスペンと併せて置いておきたい上品さです。
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▪カランダッシュ


デザイン性豊かな独特な形状。
メタルキャップの重厚感と開閉の音がカランコロンと所有欲を満たします。
おしゃれな方のデスクにあればインクには見えません。
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他にも、メーカーによってボトルの形状は多種多様。

2023年11月現在、
キングダムノートでは当店でしかご購入いただけないオリジナルインクを含め、700種類以上のボトルインクを取り扱っています。
都内随一と言われていますが真相はいかに…

他、全メーカーボトルインクのお買い物はこちら >>

キングダムノートはご試筆カウンター内側にずらりとボトルインクが並んでおります。
写真を撮っていただく方も多い、隠れた映えスポット。
時には香水屋さんと間違えて入店される方もおられます。

色で選ぶのはもちろんですが、
デザインから自分のお気に入りを机上に置いて、
日々の気分を上げるアイテムとして…というチョイスの仕方もユニークです。

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アートとペン<br>~モンブランとマイセン~

モンブランの限定品のシリーズの中でも、作家シリーズと並んで1992年から毎年発表され特に歴史の長かった「パトロンシリーズ」。

昨年2022年に、登場から30年の区切りを以て惜しまれつつその歴史に幕を閉じることとなりましたが、様々な芸術家の援助や芸術運動の促進を支援し、後援者となった影響力の大きいパトロンにスポットを当てたファンの多いコレクションです。

時として、優れた見識を持つパトロンからの支援やアドバイスは、芸術文化の発展を促すにとどまらず、新たな技術の開発や産業の開拓にまで影響を及ぼしました。

今回は、フランス磁器製造の発展の立役者をテーマにしたモデル、そして21世紀最初の「パトロンシリーズ」となった「モンブラン パトロンシリーズ2001 ポンパドゥール侯爵夫人」についてご紹介します。

ポンパドゥール侯爵夫人ことジャンヌ・アントワネット・ポワソンは、金融関係の仕事をする父のもとに生まれ、いわゆる平民の出でした。

しかし、当時の平民の身分としては珍しく、多岐にわたる教育を受けた彼女は貴族をもゆうに超えるほどの才女として育ちます。

美人と評判の母親にも勝る美貌を備えた彼女は、それに加えた知識と教養を武器に16歳でパリの社交界にデビューを果たします。

その後パリで大きな注目を集めた彼女は、当時のフランス国王ルイ15世に見初められポンパドゥール侯爵夫人の称号を授かり、公妾として迎え入れられることとなりました。

非常に教養の深い彼女は、政治や文化、特に当時流行したロココ美術などの芸術分野の発展に尽力しましたが、数ある功績の中の一つとして、フランスにおける陶磁器の生産に深く携わった歴史があります。

現在も国立セーヴル製陶所として続くフランスのセーヴル窯は、ヨーロッパ最古の名窯として知られる「マイセン」に影響を受けたポンパドゥール侯爵夫人が国内での陶磁器製造を発展させたいという思いから、夫人の援助や助言を受けて王立窯としての歴史を歩むこととなります。

夫人の提案した色や意匠の中には今でもセーヴルの製品を象徴するモチーフとして受け継がれているものもあります。

そんな夫人の貢献とロココ芸術のエッセンスを取り入れて製作されたのが「モンブラン パトロンシリーズ2001 ポンパドゥール侯爵夫人」です。

4810本限定のこちらのエディションでは、夫人に大きな影響を与えたドイツのマイセン磁器がキャップチューブに組み込まれています。

クリップの向かって右側にはセピアカラーの薔薇。

ハンドペイントならではの個体差。
そこには職人ごとの個性が見て取れます。

反対側の面にはマイセンを象徴する双剣のマーク。
その上にはシリアルナンバーが手書きされています。

軸全体のデザインやペン先の意匠は、当時フランスで流行し、彼女自身もその発展に大きく寄与したロココ美術の様式が取り入れられています。

ゴールドとホワイトのコンビネーションや草花などの植物のモチーフはいずれもロココ芸術において好んで用いられていました。

化粧箱のデザインに至るまで、18世紀のフランスを思わせる、パトロンシリーズの中でも一際優美で華やかな名作です。

MONTBLANC モンブラン 万年筆 パトロンシリーズ2001 ポンパドゥール侯爵夫人のお買い物はこちら >>

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25色のインクがつめこまれた<br>クリスマス アドベントカレンダー

25色のインクがつめこまれた
クリスマス アドベントカレンダー

2023年11月06日

記録的猛暑だった夏の暑さがようやく落ち着いたと思ったら、急に肌寒さを感じるようになり、早いもので2023年も残すところ2ヶ月を切りました。

ハロウィンも終わり、これから街は徐々にクリスマスの装飾に彩られていきます。

キングダムノートも、
今年は数年ぶりにクリスマススワッグを飾りました。

この数年、
イベントの自粛自粛…でしたが、世の中も少しづつ元に戻り、今年はキラキラとした季節が楽しめそうです。
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クリスマスを盛り上げるアイテムとして、
クリスマスツリーやケーキ、
クリスマスプレゼントの他に、
アドベントカレンダーがあります。

12月1日から小窓を1日ひとつ開けていくカレンダー。
元々は窓を開けると、クリスマスにちなんだ絵が描かれている物が始まりでしたが、
最近では小さなチョコやお菓子が入っていたり、
クリスマスコスメが入っていたり、
子供から大人までが楽しめる、
様々な種類のアドベントカレンダーが多く販売されてます。

中でも、キングダムノートのお客様にぴったりなのが、
ミニボトルインクが入ったアドベントカレンダー。

その名も、ダイアミン社が製造している
インクベントカレンダー
です。

「DIAMINE ダイアミン」は、1864年創業のイギリスのインクメーカー。
絵画用、工業用など幅広いインクを販売していますが、万年筆用のインクだけでも200色以上!!
「こんな色のインクが欲しいな」と思ったら、大抵は理想に近いインクが見つかるのではないかと思います。
DIAMINEのお買い物はこちら >>

そのダイアミンからブルーエディションという名のインクベントカレンダーが最初に販売されたのが2019年。


12月1日~24日の窓→7ml
12月25日の窓→30ml
合計→198ml
・シマーリング
そしてダイアミンでは初の、
・シーン
・シーン&シマーリング
が、このエディションで登場します。

現在、この25色は特徴的なボトルで定番化。

お気に入りの1色を購入することが出来ます。
DIAMINE ボトルインク ブルーエディション 50ml のお買い物はこちら >>

そして、
2021年 レッドエディション


12月1日~24日の窓→12mlに増量
12月25日の窓→30ml
合計→318ml
・スタンダード
・シマーリング
・シーン
・シーン&シマーリング
ボトルの形状が小さな瓶から安定感があり口が広めのプラボトルに変わりました。

こちらも定番化していますので、
お気に入りの1色を購入することが出来ます。

DIAMINE ボトルインク レッドエディション 50ml のお買い物はこちら >>

2022年 グリーンエディション


DIAMIN 2022限定 インクベントカレンダー グリーンエディションのお買い物はこちら >>

12月1日~24日の窓→12ml
12月25日の窓→30ml
合計→318ml
・スタンダード
・シーン
・シマーリング
・シーン&シマーリングインク
は、レッドエディションと同様。
・セントインク
・カメレオンインク
を、ラインナップに加えます。

そして今年2023年は、
パープルエディションと続きます。

DIAMIN 2023限定 インクベントカレンダー パープルエディションのお買い物はこちら >>

日付の数字が描かれた小窓を開けると12㎜入りの小さなボトルインクが取り出せます。
そしてクリスマス当日の25日だけは30㎜のインクが入っています。

エディションのネーミングに、
・ブルー
・レッド
・グリーン
・パープル
と色の名前がついていますが、
例えばブルーエディションだから、
全てブルー系のインクというわけではありません。

バランスよく異なった色が入っています。

また、
・スタンダード
・シーン
・シマーリング
・シーン&シマーリング
・セントインク
・カメレオンインク
と、種類の違う様々なインクを楽しめるのも魅力です。

今年は香り付きインクが入っている…?
という噂も。

現在、2022年のグリーンエディションの在庫も若干ありますので、今年のパープルエディションとのお得なセットを販売開始しました。

通常¥35,200のところを¥29,800でご購入頂けます。
DIAMIN インクベントカレンダー 2022グリーン/2023パープルエディションセットのお買い物はこちら >>

12月1日から毎日各1個ずつの窓を開けていくと、
クリスマスには50色のインクが揃う事に。

お手製のインデックスを作成し、
色とりどりのカラーを愛でたり…
SNSに上げたり…

クリスマスカードや、2024年の年賀状をカラフルに彩るのにもオススメです。

DIAMIN インクベントカレンダーのお買い物はこちら >>

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木のぬくもりと美しさ
~香りも楽しむ万年筆~

2023年10月29日

箱を開けた瞬間、
まるで森林の中にいるのではと錯覚する良い香り。

仕事中ではありますが、
思わず手を止め深呼吸をしてその香りを…。

なんだか頭がすっきり。
気持ちも軽くなったような気分です。

緻密な木目が美しいこの木軸は、
日本固有の樹木で、
樹齢2000年から3000年もの個体がいる
日本人にはお馴染みの「杉」。

日本では遥か縄文時代より利用しており、
御神木などとしても親しまれております。

この万年筆には、屋久島の「屋久杉」を使用しています。

「屋久杉」は屋久島の標高500mに自生しており、
樹齢1000年以上の個体にのみ許された呼称であり
現在では、天然記念物に指定されているため伐採が禁止となっています。

その為、江戸時代に伐採された切り株や台風などで倒れた
「屋久杉」を使用して作られている大変希少な万年筆です。

1000年以上の歴史がぎっしりと詰まった、
さわやかな森林の香りで、
より穏やかな筆記時間を満喫できます。

PLATINUM #3776 センチュリー 屋久杉のお買い物はこちら >>

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ダークな寓話「変身」をモチーフにした万年筆

2023年10月27日

虫に変身した男の奇妙な物語…

フランツ・カフカは実存主義文学の先駆者であり20世紀前半の代表的な作家の一人です。
そんなカフカの代表作、『変身』をモチーフにした万年筆がある事をご存知でしょうか。

モンブラン、作家シリーズの2004年がフランツ・カフカです。

『変身』は主人公のグレーゴル・ザムザがある朝、目を覚ますと「虫」になっていたというかなり奇妙な書き出しの短編小説です。

虫に変身してしまったのに、ザムザは日々の仕事や生活の事ばかり気にしていて、まだ自分が人間であると思っているという不条理な世界観が物語の中核です。

そんな世界観を表現している奇妙な雰囲気を纏った万年筆です。

天冠から円錐に、尻軸にいくにつれ角が立ち四角錐となるボディは「変身」してしまったザムザをイメージしています。

上部は円錐

後方に行くにつれ徐々に四角錐に変身

奇抜なデザインですが意外に持ちやすく実用的です。

コンバーターのようなピストンが内部に固定されており、一見すると両用式にも見えますがしっかり吸入式です。
※首軸から吸入器は外れません。

単純に尻軸を回す吸入式がほとんどの作家シリーズの中でも変わった造りです。
胴軸を外し吸入を行います。
前方から後方へ変身するデザインを重視したため、この少し変わった機構になったと推測されます。

18金のペン先にはザムザが変身した少しコミカルな虫が刻まれています。

少しぞわぞわする方もおられるのではないでしょうか…

作中ではあいまいに表現されておりなんの虫かはわかりませんが、モンブランは「ゴキブリ」と解釈したようです。

『虫の刻印がちょっとね…』
という感想もちらほら聞きますが、個人的にはこの万年筆の奇妙さを強調するアクセントとして一役買っているように思えます。

読書の秋を期にモンブランの作家シリーズのペンを手に取ってみてはいかがでしょうか。

MONTBLANC 作家シリーズ2004 フランツ・カフカのお買い物はこちら >>

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街の至る所がハロウィンの飾りつけで
気分が浮き立つ季節となりました。

本年はKINGDOM NOTEも
ハロウィンに染まりたいと思います。

2023年10月30日 19:00~
ハロウィンカラーの万年筆たちを30点
夜の中古新着としてご紹介いたします。

オレンジと言えば…
デルタドルチェビータたち。

これだけ揃うと圧巻です。

デルタはドルチェビータだけではありません。

アウロラもオレンジのアウロロイドが使われたモデルが沢山あります。

ヴィスコンテイ、モンテグラッパ、アルマンドシモーニ。

やはりイタリアのメーカーは華やかな色合いが多く、今回集めたハロウィンカラーも圧倒的な本数でした。

次はイングランドチーム。

一番右『イエローキャブ』は久々の入荷です!
付属のイエローキャブはデスクに置くと素敵です。

王道のモンブラン、ペリカン。

ヘミングウェイのくすんだオレンジは、万年筆愛好家の間で不動の人気を誇ります。

10月30日 19:00~販売を開始します。
是非、大人のハロウィンをお楽しみくださいませ。

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秋にうっとり…<br>美しいオレンジのペン

秋にうっとり…
美しいオレンジのペン

2023年10月15日

今年の生死を彷徨うような猛暑の日々が過ぎ去り、
めっきり秋を感じる時間が多くなりました。

皆様も少しホッとしておられることと思います。

夏はうなだれるような暑い毎日に困る季節ではありますが、青い空にコントラストのある白い積乱雲、透き通る海を彷彿とさせる鮮やかなブルーや、強い日差しに照らされるグリーンの軸が欲しくて困る物欲の季節です。

しかし秋に移り変わったとて物欲はまだまだ続きます。
銀杏並木のイエローや枯れ木のブラウンを感じさせる軸は年中留まることを知りません。

今回紹介するのは紅葉や秋の日差しをイメージさせるオレンジが美しいドルチェヴィータシリーズです。

イタリア語で『甘い生活』を意味するドルチェヴィータ。

イタリアの地中海に降り注ぐ太陽の光を連想させる鮮やかなオレンジ色は多くの人を魅了してきました。

イタリアらしい綺麗なオレンジの軸ですが、
よく見ると単色では無く、濃淡様々なオレンジ色の樹脂が大理石のように集合した樹脂となっています。

そのため1本1本個体差が多くみられます。

オレンジの割合が多い軸もあれば…

オレンジの中にキラリと光る白い樹脂が多くコントラストが美しい軸もある。

同じモデルでもこの表情の違いは一期一会。
ドルチェヴィータを複数本所有するファンも存在します。

キングダムノートでは、
いまは無き過去のドルチェヴィータも入手できるチャンスがあります。

万年筆を購入するに当たって『選ぶ』という行為は愛着を持ち、長く扱うには大切な事です。
是非、あなただけの逸品を選んでみてはいかがでしょうか。

楽しい『筆記具、物欲の秋』をお過ごしください。

DELTA ドルチェヴィータのお買い物はこちら >>

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カランダッシュ エクリドール

1947年に誕生したエクリドールコレクションには様々な彫刻模様の種類があり、どれが良いか選ぶのが大変悩ましいものです。

ひとつひとつ繊細に彫られた柄の中からお気に入りを見つけるのも楽しい時間です。

現行モデルはシルバー&ロジウムプレートが主流ですが、年代によりスターリングシルバー製や、シルバープレート、 ゴールドプレートのモデルもあります。

また、クリップの形状や刻印も異なります。

▪上:エクリドール マヤ シルバー&ロジウムプレート
▪下:エクリドール アルルカン シルバー&ロジウムプレート (旧型)

まず、クリップの異なる形状を見てみましょう。

左側:現行モデルの『マヤ』
立体的な山型となっています。

右側:旧型モデルの『アルルカン』
平たい形をしています。

ここで余談となりますが、
『アルルカン』はフランス語で道化師を意味し、ひし形の柄は、アルルカンの衣装からインスピレーションを得てデザインされています。

次に天冠のノックパーツ側面の違いを見てみましょう。

上:現行モデルはレーザー刻印で大きめのサイズで「CARAN d’ACHE」の文字。
下:旧型モデルは彫りで小さめの文字で「CARAN d’ACHE+SWISS MADE」と刻印されています。

そして天冠トップにも違いがあります。

左:現行はカランダッシュのロゴが、
右:旧型は刻印がありません。

また、携帯に便利な小ぶりサイズのエクリドールもあります。

▪左:エクリドール エクリドールXS レトロ ローズゴールド
▪右:エクリドール アルルカン シルバー&ロジウムプレート (旧型)

エクリドールといえば、以前ブログでもご紹介をしている書き味に定評のあるゴリアット芯ですが、XSは4C規格リフィルと呼ばれるミニ芯が適合します。

他にも、クリップにカランダッシュの刻印が彫られたモデル、天冠が赤いモデルなどがあり、現行のモデルとはまた違う魅力があります。

この機会に是非お気に入りの一本を探してみませんか。

CARAN d’ACHE カランダッシュ エクリドールのお買い物はこちら >>

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秋の夜長に
ペンへの理解を深めてみませんか?

2023年10月09日

今年は地域によっては過去最も遅い猛暑日を記録する等、暑い時期が長く続きましたが、10月に入りようやく落ち着いてきました。

秋が深まり、徐々に日も短くなってくると長くなる夜の過ごし方に悩まれる方も多いのではないでしょうか。

しかし、こんな時こそ楽しい筆記具ライフの理解をより深めるチャンスです。

キングダムノートでは、日々入荷する商品の検品や買取査定の際には必ずルーペを用いて状態の確認を行います。

万年筆であればペン先やペンポイント、ボールペンやメカニカルペンシルは口金の歪み、さらに全体のキズの入り方、それぞれのパーツに痩せや装着ずれが起こっていないか等ルーペを使ってペンを見ていくと実に様々なことがわかってきます。

今回は、キングダムノートでお取り扱いしているエッシェンバッハのルーペをご紹介したいと思います。

ドイツで100年以上の歴史を持つ光学機器メーカー「エッシェンバッハ」。

日本国内では双眼鏡やハンディタイプのルーペ、シニアグラス、サングラスが主な展開となっていますが、本国ドイツでは様々なルーペに加え、デザイン性の高いアイウェアを幅広く手掛けているため眼鏡ブランドの一つとして認知されていることが多いようです。

当店では筆記具を見るのに向けて次のような製品をラインナップしています。

▪繰り出しルーペ

繰り出しルーペのお買い物はこちら >>

外への持ち運びにも便利な、オーソドックスなタイプの繰り出し式ルーペです。

プラスチックカバーのものでも性能としては十分ですが、より耐久性が高く高級感のあるメタルカバータイプのものもおすすめです。

また、メタルタイプには倍率によってアプラナートレンズ(無収差レンズ)とアクロマートレンズの2種類をご用意しています。

アプラナートレンズが球面収差とコマ収差に対応しているのに対し、アクロマートレンズではそれらの性能に加えてさらに色収差が補正されてみることができます。

細かな説明は長くなるので割愛しますが、ルーペ越しに見たときによりズレがなく、純粋に拡大された像を得られるようにするための工夫が施されています。

特に倍率の高いものは収差による影響も大きいので、1番高い倍率の20倍はアクロマートレンズのみの展開となっています。

▪置き型ルーペ
KINGDOM NOTEの店頭でお貸出ししています。

置き型ルーペのお買い物はこちら >>

置き型ルーペは通常、上の画像のように紙面等の対象物の上に傘の部分が下になるように置き上からのぞき込んで使います。
対象物とルーぺ手に持って顔に近づけ使用することも可能です。

傘の高さがそのまま焦点距離になっているので、印刷物の品質確認など平らな面の素早い確認に向いたルーペです。

しかし、広いレンズを持つこのルーペは、逆さにして使うことでまつ毛が直接レンズに触れずに対象物を見やすいため、キングダムノートの店舗ではお客様にお品物をご覧いただく際にお貸ししている
ルーペとして採用しています。

ご自宅使いがメインで、気になるときにさっと手に取ってみたい方にはこちらがおススメです。

▪アイルーペ

アイルーペのお買い物はこちら >>

アイルーペとは、その名の通り目に装着して使用するルーペです。
ルーペの傘の裾部分を目のくぼみに挟んで使います。

時計技術者等が作業時に使うこのルーペは、上で挙げたルーペと異なり両手をフリーにできるため、ルーペを使っている間も手を塞ぎたくない、使いながら作業したい、といった方におすすめです。

▪倍率の選び方

繰り出しルーペやアイルーペは、目的に応じて異なる倍率のモデルをお選びいただけます。

店舗でも使用する置き型ルーペは8倍で、こちらでも全体のキズの度合いやペン先のズレや歪みを確認することができます。

しかし、ペンポイントの形状を正しく認識したい時など、より細かな作業時にはさらに高倍率のルーペが適しています。

ただ、倍率が高くなるほど細かい部分が見えるようになる代わりに、視界が狭くなるので全体を見るには時間がかかったり目も疲れやすくなってきます。

ご用途に合わせて選んだり、使い分けて使用されることをお勧めします。

もしルーペの選び方でお悩みの方は、店頭では実際にルーペも手に取ってお試しいただけます。

ぜひお気軽にスタッフまでご相談ください。

ESCHENBACH エッシェンバッハのお買い物はこちら >>

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モンテベルデ
ツリー・オブ・ザ・ワールド

2023年09月30日

イタリア語で「緑(ベルデ)の山(モンテ)」という意味。
アメリカ・カリフォルニアで1999年に誕生。
アメリカに本拠地を置く筆記具メーカーです。

実用性の中にファッション性も兼ね備えており、
アメリカスタイルというよりも、
ヨーロッパスタイルの華やかなデザインながら、
リーズナブルな価格でラインナップしている贈り物でも人気の高いブランドです。

その「モンテベルデ」から昨年発売されたのが、
世界の希少な樹木をテーマにした「ツリー・オブ・ザ・ワールド」コレクション。

普段私たちがあまり見る事のない、珍しい木をイメージしてデザインされています。

生態系の重要な一部であり、
全ての生き物に綺麗な空気を届けてくれる世界の樹木に敬意を表するコレクションです。

▪ジャイアントセコイア

世界一大きな木と言われ、大きい物は高さが90メートルにもなるそうです。
現在は絶滅危惧種に指定されています。
自生地もアメリカ・カリフォルニア州のごく一部に限られています。
この木の雄大な美しさを、グリーンの濃淡が織りなす縞模様のレジンで表現しています。

▪バオバブ

「星の王子さま」では、王子の星を侵食してしまうからと、すぐに芽を抜かれてしまう木。
年輪がないのが特徴で、そのために樹齢を確認する事が出来ないのですが
一般的に数千年と言われ、最も古いものだと樹齢6000年とも言われています。
バオバブのなめらかな幹を彷彿とさせる、ベージュとブラウンのマーブル調レジンを使用しています。

▪ドラゴンツリー

別名「竜血樹(りゅうけつじゅ)」とも呼ばれるソコトラ・ドラゴンツリー。
「竜の血」を連想させるべとべとした赤い樹液を出すことで知られています。
その樹液の赤と広大な空の青をモザイク調レジンで表現しています。

共通してキャップにはウォルナットのリングが施され、ナチュラルな温かみを感じます。

どの木も本当に稀少で、日本ではなかなか生息しておらず、私も実際に見たことはありません。

遠く離れた国に根付く木を思いながら、ペンを手に取ってみてはいかがでしょうか。

モンテベルデ ツリー・オブ・ザ・ワールドのお買い物はこちら >>
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ペンポイントの世界
-パイロット キャップレス編-

2023年09月17日

ルーペで覗くペンポイントの世界。
今回はキャップレスのペンポイントをご覧いただきます。

日本を代表する万年筆メーカーといえば、
その筆頭に挙げられるのは
「パイロットコーポレーション(以下、パイロット)」
ではないでしょうか。

▪パイロット キャップレス

並木良輔氏が1914年(大正3年)に、北海道の天然イリドスミン鉱石からペンポイントの加工に成功し、その後、1916年(大正5年)に初の純国産14金ペンを完成させたことに端に発して、1918年(大正7年)に東京日本橋で和田正雄氏とともに「並木製作所」として創業しました。

その後、ブランド名でもあった「パイロット」(水先案内人の意)へと社名変更をし、創業以来、独創的なアイデアと高い技術で業界を牽引し続け、10億本以上を販売した「フリクションシリーズ」は余りにも有名です。

パイロットは今現在も、数多くの万年筆を販売しており、「カスタム」をはじめ、「ラッカナイト軸」以来の漆塗りなど多様なラインナップがあります。

それぞれに多くの魅力があり、その質実剛健な製品づくりは多くの方の定評のあるところです。
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今回はあえて細部に注目をし「ペンポイントの世界」と題して、普段お使いの時にはまず見られないであろう、小さなペン先の先端の世界、ペンポイントの世界について、ご覧いただきたく思います。

今回取り上げるのは、1963年(昭和38年)に初代モデルが発売された「キャップレス」です。

世界で初めてキャップのない万年筆として誕生したキャップレスは、改良を繰り返しながら、今年60周年を迎えるパイロットを代表するモデル。

その独創的なアイデアを実現するためのヘッド部のシャッターと、その小さな開口部を通り抜けるキャップレス専用のペン先ユニットが特徴的です。

※構造の詳細は下記公式サイトもご参考に
https://www.pilot-capless.jp/

キャップレスのペン先ユニットは、その構造故に、一般的な万年筆に比較してかなり細身に作られていることは、多くの方がご存知かもしれませんが、そんなキャップレスの「ペンポイント」、ご覧ください。
(ペンポイントの拡大画像はデジタルズーム換算で約40倍です。)

▪極細字(EF)

▪細字(F)

▪中字(M)

▪太字(B)
※太字だけゴールドトリムです。

画像でご覧いただくと何となくお分かりかもしれません。

パイロットの他のペン先と比較すると、特に太字が顕著ですが、ペンポイント下部のいわゆる「腹」の部分がどの字幅でもあまりせり出していません。

下の画像は、比較用のカスタム743の太字(B)のペンポイントです。

▪743 太字(B)

比較すると、違いがよく見えてきます。

キャップレスはその構造上シャッターの開閉のたびに、ペンポイントの腹部分とペン芯先端が接触します。
(使用されているキャップレスを見ると、上記の箇所が少し擦れています。)
またペン先自体が開口部に向けて、前傾しています。

▪キャップレスペン先

これは想像となりますが、その干渉をなるべく抑えるために、ペンポイントの溶接位置を意図的に変えているのではないかと考えられます。

これにより、ペン芯先端部とペンポイント部分の高さの差が生まれて、シャッターと干渉しづらいように見えます。

世界中で多くの種類のペン先がある万年筆ですが、このようにペンポイントの溶接位置を変化させているのは、寡聞にして存じ上げません。

いずれにせよ正確な理由はわかりませんが、小さなペンポイントを眺めて想像するだけで、なんだかワクワクするような気がします。

ペンポイントの世界を少しでもお楽しみいただけたなら幸いです。

もしルーペをお持ちでしたら、お手元のペンをのぞいてみると意外な発見があるかもしれません。

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ルーペのお買い物はこちら >>
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【参考サイト】

パイロットコーポレーション,”パイロット100周年記念サイト”,パイロットコーポレーション
https://www.pilot.co.jp/100th/

パイロットコーポレーション,”キャップレス キャップのないノック式万年筆”,パイロットコーポレーション
https://www.pilot-capless.jp/,2023年7月28日閲覧

9月23日は万年筆の日です。

1809年9月23日、英国人のフレデリック・バーソロミュー・フォルシュが
万年筆の起源とされる、金属製の軸内にインクを貯蔵できる筆記具を考案し、
特許を取得しました。

現在の毛細管現象を利用した万年筆とは異なり、
当時はペンの軸にバルブをつけ、開閉することで
ペン先にインクを送る仕組みだったといわれています。

キングダムノートでは万年筆の日を祝して、
『オリジナルペンシース プレゼントキャンペーン』を開催します。

是非、この機会にキングダムノートでお気に入りの万年筆を探してみてはいかがでしょうか。

【期間】
2023年9月15日 19:00~2023年9月23日 23:59

【対象者様】
期間中、店舗/公式サイトにて税込10,000円以上の「万年筆」をご購入いただいたお客様。
※ご購入総額ではなく、1点10,000円以上の万年筆が対象です。
※楽天/Amazon/Yahoo!でのお買い物は対象外とさせていただきます。

【内容】
キングダムノート オリジナル ソフトペンシース
ネイビーカラー

左からXL・L・M・Sの全4種類の中から、
ご購入の万年筆に合ったサイズをこちらでお選びいたします。

全て日本で製造しているキングダムノートオリジナル製品。
当店自慢の、ベストセラー商品です。

昨年、要望が多かったXLサイズがラインナップに追加!!
あらめてサイズや素材の参考画像ご紹介します。

左から
▪XL → NAMIKI50号ペン先
▪L → Pelikan M1000/M800
▪M → Pelikan M600
▪S → Pelikan M400

実際に収納したフィット感。
左から
▪XL → なし
▪L → Pelikan M1000
▪M → Pelikan M600
▪S → Pelikan M400
※画像は一番奥まで入れていません。

大型万年筆もすっぽり守ります。
XL → NAMIKI 50号ペン先

XL → SAILOR すす竹万年筆

口上部も袋状に仕上げていますので、
筆記具の天冠部分を入れ込むことが可能。

ポーチタイプのペンケースでも…

ガサっと一気に持ち運ぶ時も、
大切なペン同士が当たってキズが付く心配がありません。

心地良い手触りのスエード調の人造皮革。
モフモフとした柔らかい素材。

キングダムノートのイメージカラーでもある
落ち着いたダークネイビー。

ベストセラー商品ということから、
ペンシースプレゼントキャンペーンは過去一度も無く、
今回が初となります!

ぜひ、この機会にご活用くださいませ。

※全て手作業で製造の為、ステッチの縫い方や大きさなどは多少の個体差がございます。

キングダムノートオリジナルペンシースのYouTube紹介動画はこちら >>

キングダムノートオリジナルペンシースのお買い物はこちら >>

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モンブラン ヘリテイジコレクション<br>ルージュ・エ・ノワール

モンブラン ヘリテイジコレクション
ルージュ・エ・ノワール

2023年09月12日

1906年創業から続く歴史を持つモンブラン。
万年筆ブランドの中では、1900年代創業は歴史の長さにおいて飛びぬけて長いブランドとは言い難くも、世界を代表する、長く愛され続けているブランドです。

万年筆に初めて興味を持った頃、
筆記具業界の最高峰と言われるその名に、
憧れを抱いた方も多いのではないでしょうか。

今回ご紹介する「ルージュ・エ・ノワール」が、
最初に発売されたのは1909年。
今から100年以上も前でした。

創業後初めてモンブランが発売したモデルで、
高い技術が評価され、大きな支持を受けていました。

現代によみがえったルージュ・エ・ノワールも、
歴史とともに磨き上げられた高い技術により、
とても美しいスタイルを生み出しています。

先ずは、細部までこだわったクリップ部分が特徴です。

ペン先の装飾も非常に細やかで繊細かつ、
華やかなつくりになっています。

クリップやペン先のデザインもさることながら、
天冠のホワイトスターは大きめでぽってり。
反して全体的なシルエットは細身で繊細さに富んでおり、
今回ご紹介したコーラルやサーペント マーブルだけではなく、
ブラック、ソリテール サーペントなど、カラーも豊富です。

ひとつのブランドのはじまりを感じられる一本となっています。

モンブランルージュ・エ・ノワールのお買い物はこちら >>

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【参考文献】
FOUNTAIN PENS OF THE WORLD
Andreas Lambrou/2005年 Philip Wilson Publishers Ltd

漁師たちの道しるべ
アウロラ ヴィアッジョ・セグレット
BURANO ‐ブラーノ‐

2023年09月10日

皆様は最近ご旅行にはでかけられましたか?

今回ご紹介するのはイタリア国内の観光地とその街への旅と街の音を題材としたアウロラの限定シリーズ「ヴィアッジョ・セグレット」。
様々な街を、その歴史や文化も含め表現していることが魅力の一つとなっています。
第4弾の今回はイタリア北東部ヴェネツィアの潟にある島『ブラーノ』がモチーフの万年筆です。

177もの島々から成り立っている水の都ヴェネツィアの中でも一際異彩を放っているブラーノ島。

人口3000人ほどで、大きさも1時間程度あれば凡そ見て回れる程度の小さな島ではありますが、そのカラフルな街並みは島中どこを訪れても撮影スポットとなってしまうほどです。


このペンを見てみると、
ブラーノの街の鮮やかに浮かび上がる色とりどりの家々がモチーフとなった・・・

というイメージのわりには、
白くぼんやりとした柔らかい風合いの中に、玉ぼけのように遠くに見えるカラフルな色になっています。


対面からもご覧いただきましょう。

ブラーノ島の一見奇妙にすら思える街並みの配色は、冬場の霧深いこの地域に暮らす漁師たちがすぐに家を見つけられるようにペイントしたことから始まったと言われています。

見分けがつくようにと隣家とは異なる配色で壁を塗ったため、色とりどりの街並みが出来上がったようです。

太陽の元で色彩豊かに輝く街並みはもちろん美しく、誇るべき文化財だと思います。

しかし、視界不明瞭な中で家路につく漁師達が、深い霧の中僅かに見える自分たちの色を見て安心を得ていたのではないかと考えてみると、この万年筆の白の中に浮かぶ淡い色には街の歴史に対する敬意を感じることができます。

付属品の栞にはQRコードが印刷されており、街並みやそれをモチーフとした音楽を楽しむことができます。

直接赴くには少々骨が折れますが、これであればちょっとした小旅行を疑似体験することができるでしょう。

アウロラ リミテッドエディション ヴィアッジョ・セグレット BURANO ブラーノのお買い物はこちら >>

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CAST JAPAN展示会
@蔵前

2023年09月07日

『CAST JAPAN』の展示会に行ってきました。

一般のお客様は入れないその様子を、
少しだけですがご紹介出来ればと思います。

『CAST JAPAN』は、
世界の「PLAY」を輸入する会社です。
現在17カ国から30ブランドのPLAYをセレクトし展開しています。
※PLAY=主にゲームなど

キングダムノートといえば、『高級筆記具』。
という印象が強いと思いますが、実はゲームも取り扱いをしています。

筆記具とゲーム…一体共通点はどこか…
とも思いますが、
大変人気の商材でとてもご好評いただいております。
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東京のブルックリンと言われる蔵前。
CAST JAPANがある「ウグイスビル」は、古いビルがリノベーションされた古き物と新しい物が共存する話題の建物です。

名前の通り入口はウグイス色の扉。

扉の横にはウグイスが…タイルがいい味です。

エントランスのランプも素敵。
CAST JAPANは4Fです!

レトロな建築物好きな私。
実は、CAST JAPANのフロアに行くまでに全フロアを散策していました。

中に入るとタイムスリップしたような感覚にワクワクします。

剥き出しの配管の無骨さ。

窓ガラスには亀甲型のワイヤー。
鉄の取っ手がレトロ。

各フロア奥にある給湯室の
コンクリート製の流し台や、トイレの扉も、どこか懐かしく素敵でした。
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あちこち覗き、やっと4Fに到着です。
鹿がお出迎え。

壁にはstudio ROOF ‐スタジオルーフ‐ のモービルや立体オブジェが飾られていて、遊び心満載の世界観を演出されていました。


私の中では、
CAST JAPANといえば…の巨大なパンフレット。
コンパクト!コンパクト!が重要視される時代でこれがまた良いです。

さぁやっと会場に入室です。

センターには新製品が沢山スタイリッシュに展示されています。

壁には一面、人気のボードゲームたちが。

当店でも大好評のフランスの積み木Piks ‐ピクス‐

展示会で選定をさせていただいた結果、
この後、当店で取り扱い開始予定の新製品ゲームです。
↓↓↓

Gigamic
QAWALE カワレ

つるんとした大好物の”すいとん”みたいな…
手触りの良いピースに無性に惹かれる…

※すいとんではありません。
川辺の小石を積み上げるロックバランシングから着想し生まれたピースです。(怒られてしまうかも…)


Gigamic

In the footsteps of Darwin イン・ザ・フットステップ・オブ・ダーウィン
ダーウィンと歩む「種の起源」

GiiKER
AI SMART FOUR AI スマート4

大好評の「AI スマート4」がモデルチェンジ!!
ボードに分かりやすい表記が搭載されます。

GiiKER
SUPER BLOCKS スーパーブロックス

正式リリースされ、準備が整い次第公式ホームページにて販売開始します。
ぜひ、楽しみにお待ちくださいませ。

現在、キングダムノートでは20品目ほど取り扱いをしておりますが、
今後も魅力的な商材を増やしていく予定です!!

 

▪CAST JAPAN ゲームのお買い物はこちら >>

▪CAST JAPAN HPはこちら >>
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美しい艶を持つエボナイト。
古くから万年筆の軸やペン芯に用いられてきた素材です。

【エボナイト素材の筆記具について書かれた過去ブログ】
▪過去ブログ『価値あるものを求めて~エボナイト素材~』の記事はこちら >>
▪過去ブログ『masahiro 始めました』の記事はこちら >>
▪過去ブログ『漆塗り万年筆の魅力と危険性』の記事はこちら >>

エボナイト軸のペンはその手触りの良さと独特な色合いで、今もなお高い人気を誇っています。

当店でもエボナイト軸のペンはお取り扱いがありますが、店頭での展示を控えさせていただいています。
それはエボナイトが紫外線や湿気に弱い性質を持っているためです。

エボナイトはまるでとろみを彷彿させるような艶があり色鮮やかなのが特徴です。

しかし、経年変化や使用/保管環境で、褪色(正しくは曇り)や変質をする特性があります。

エボナイトはゴムを硫黄によって固めたものですが、この硫黄が紫外線や、空気中の水分によって「硫化」することで変色や変質が発生します。

根っから文系の私には何のことか分かりません…。
百聞は一見に如かずということで一緒に画像をご覧いただきましょう。

キャップによって密閉され、保護されていた部分はきれいな光沢を保っていますが、常に光や空気に触れていた部分は褪色し、表面が少しマット調の風合いに変化しています。

拡大をして見てみましょう。

▪艶を保っている部分

▪褪色し艶が損失している部分。

逆にこちらの万年筆は胴軸はきれいな艶を保っていますが、首軸が色褪せてしまっています。

▪艶を保っている部分

▪褪色し艶が損失している部分。

このような経年変化は、純粋なエボナイトであるがゆえに起きる現象で、共に過ごした証です。
例え磨いたとしても完全に新品の状態に戻すことは難しいです。

過去にエボナイトの手入れ方法について、
私共で取り扱いをしているmasahiro万年筆にご教示を仰ぎ、

『純毛のニット素材の生地で拭くと曇りが軽減される』
と教えていただいたことがあります。

もちろん元の状態には戻りませんが、エボナイトのペンをお持ちの方は、もう着なくなったニットでお試しいただいてはいかがでしょうか。

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話は少し変わりますが、
パイロットはエボナイトの変色を防ぐため“漆”を用いました。

カスタムURUSHIやカスタム845は軸の素材はエボナイトですが、表面を漆仕上げにすることで、エボナイトの質感を保ちつつ、紫外線などによるエボナイトの変色を防いでいます。

カスタムURUSHIは展示しています!

展示をしていないエボナイト軸のペンを店頭でご覧になりたい際は、お気軽にスタッフへお声掛けくださいませ。

エボナイトの経年変化も魅力の一つと捉えるユーザーも多く、使い込むごとに味が出てくると思い入れもひとしおですが、できれば最初のころのように綺麗に保ちたいという方がおられるのも事実。

なるべく経年変化が進行しないようにするためには、乾燥した暗所での保管をお勧めします。

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独創的かつ革新的な
シェーファースノーケル -後篇-

2023年08月29日

前回に引き続き、
心躍る筆記具の一つとして、
「シェーファー スノーケル」をご紹介いたします。

過去ブログ『独創的かつ革新的なシェーファースノーケル -前篇-』はこちら >>

今回は実際の2つのモデルを見ながら、スノーケルについて少しでも興味をもっていただければ幸いです。

前篇でもお話ししたように、
スノーケルは16種類の字幅で展開され、非売品のデモンストレーターを含めると14種類のモデル、そしてシリーズ全体で13色におよぶカラーバリエーションがありました。

前回はスノーケルの機構について着目をしましたが、今回はデザインを中心に紹介できればと思います。

まず1本目に紹介するのは、こちらです。

キャップと胴軸はともに樹脂製で、トライアンフ型の巻きペン先が特徴的な「スノーケル ヴァリアント」です。

バーガンディの軸色で字幅のシルク印刷は消えてしまっていますが、XFもしくはFと思われます。

胴軸径は約10.5mmほどで現代の感覚からしてもかなり細身のモデルで、発売当時はメーカーでも一連のシリーズを、”Thin Model(TM)”と呼称していた様です。

総重量は17gであり、
キャップを外した状態ではわずか11gです。

金属製の胴ねじから滑り止めの首軸の溝を経て見える精緻なバイカラーの染め分けで構成されたペン先までのデザインは、一分の隙もなく、惚れ惚れするほどの完成された美を感じます。

ペン先のサイド部分の流れるようなカットと、ペン芯のカーブに添って収められているスノーケル管からは、はるか昔のペンであるにも関わらず未来を感じられ、現代のペンと比較しても、秀逸なデザインです。

スノーケルが発売された1952年といえば、万年筆の王様といわれる「モンブラン 149」の発売年でもありますが、お国柄の違いも含め、好対照をなすデザインです。

素材も当時の149がセルロイドであるのに対し、スノーケルはプラスチックの射出成型で作られています。

ペン全体を見た時には、特徴的な外観を構成する巻きペン先がまず目を引き付けますが、このペン先は見た目のインパクトもさることながら、実用性も兼ね備えています。

シェーファーで巻きペン先が採用されたのは1942年発売のトライアンフからですが、このモデルからペン先先端付近がやや上向きに反らしてあり、現在でいうウェーバリーのような形になりました。

その後のモデルでは、この「反り」はシェーファーの伝統といえるほど多くのモデルが反っています。

この反りのおかげか実際に使用してみた感想としては、細字のペン先としては紙への当たりが柔らかく滑らかに感じます。

もちろん「反り」の具合やペンポイント形状に左右はされますが、巻きペン先はいわゆるガチニブと言われるようなかなり硬いペン先の部類に入ります。

しかし、その硬さを感じさせない軽やかな書き心地が特徴的で、一種癖になるような、そんな面白みを持っています。

2本目に紹介するこちらのモデルは、ヴァリアントと同じく、キャップと胴軸はともに樹脂製で、象嵌のように埋め込まれたペン先が特徴的な「PFM-Ⅲ」です。

グリーンの軸色で、字幅のシルク印刷はこちらも消えてしまっていますがXFと思われます。

PFMは、「Pen for Men」の頭文字をモデル名にしたもので、文字通り男性のための万年筆で、胴軸径が約12.5mmと太めの存在感のあるボディになっています。

1959年に発売され、スノーケルの改良も図られたモデルになっています。
見た目に反して重量は軽く総重量は21gで、
キャップ外した状態では13gです。

バリエーションは装飾、ペン先の材質によってⅠからⅤの5種類に分けられ、型番の「Ⅲ」は樹脂製のキャップと軸に金ペン先がついたモデル。

字幅は8種類、カラーは上記のグリーンを含めた5色展開でした。

胴軸から首軸にかけて同色の樹脂でそれぞれ射出成型で作られたボディは、落とし込み勘合式のキャップになっていることもあり、一体的なシンプルなデザイン。

シンプルなモノカラーのペン先の中に覗く樹脂色がかわいらしいです。

スノーケルの巻きペン先と同じく特徴的な外観を構成するインレイニブ(象嵌ペン先)は、PFMではじめて採用され、その後のインペリアルやタルガ、レガシーなどを通じて、現在まで製造され続けており、ホワイトドットにならぶシェーファーの代名詞といえます。

3つの爪で固定するキャップ勘合と角ばったばね式クリップも、このモデルから採用されており、その後のモデルへ引き継がれていきます。
その意味でもPFMはブランドを象徴するモデルです。

ペン先自体の書き味はスノーケルと似通った部分がありますが、若干PFMの方が柔らかさがあり、軸の太さと相まってゆったりとした書き心地を覚えます。

軽くて太いという軸が個人的にとても好きなので、スノーケル式ということを抜きにしてもよいバランスのペンとして作られています。

2つのモデルを紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

画像のように、同じスノーケル式ではありますが仕上げには多く違いが見られます。


紹介したモデル以外にも幅広いバリエーション展開が行われましたので、まだまだ書ききれないという気持ちではありますが、文章がどこまでも続いてしまいますので、今回はここで筆をおこうかと思います。

なお「スノーケル」と「PFM」のどちらも非常に魅力的なペンですが、シェーファー自身が1957年にカートリッジ式の万年筆を発売したこともあり、段階的にラインナップは縮小されていきます。

タッチダウン式はインペリアルへ引き継がれしばらく製造が続きますが、スノーケル式については、残念ながら1960年代にはすべての製造が終了してしまいます。

この「独創的かつ革新的な」万年筆たちが、ボールペンとの競争の中で10年以上の長きにわたって製造されたことで、スノーケルは幻のペンではなく、今も見つけることができるペンとなっています。
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余談ですがPFMについては、1963年に行われた外国万年筆の輸入自由化に伴い、若干量が日本国内にも正規輸入されています。

1969年当時の輸入代理店の価格改定表に「PFM-Ⅴ」が12,000円と記載されています。
インペリアルより安い価格なのは、現代から見るとかなり不思議です。

このような複雑な機構の万年筆は、今後はまず市販はされないことでしょう。
機会がございましたら、是非お手に取ってご覧いただければ幸いです。

 

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参考サイト

Jim Mamoulides(2001).”The Snorkel: A Sheaffer Innovation In Filling”.PenHero.com.
https://penhero.com/PenGallery/Sheaffer/SheafferSnorkelGuide.htm,2023年5月30日閲覧

Jim Mamoulides(2016).”Sheaffer Snorkel 1952-1959″.PenHero.com.
https://penhero.com/PenGallery/Sheaffer/SheafferSnorkel.htm,2023年5月30日閲覧

Jim Mamoulides(2002).”Sheaffer PFM: The Pen For Men 1959-1968″.PenHero.com.
https://penhero.com/PenGallery/Sheaffer/SheafferPFM.htm,2023年5月30日閲覧

F.G. Thomas.”Fifty Years of Sheaffer Fountain Pens 1953 – 2003.”.sheaffertarga.com.
https://www.sheaffertarga.com/Sheaffer%201958%20to%202003/Sheaffer%20Pen%201958%20to%202003.html,2023年5月30日閲覧

F.G. Thomas.”WALTER A.SHEAFFER.”.sheaffertarga.com.
https://www.sheaffertarga.com/Sheaffer%20History/History%20of%20sheaffer.html,2023年5月30日閲覧

日本筆記具工業会,”<万年筆の歴史>詳細年表”.日本筆記具工業会.
http://www.jwima.org/mannehitsu_web/01rekishi/rekishi_nenphou.html,2023年5月30日閲覧

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