北欧の暮らしのキーワード「ヒュッゲ」が話題になっている昨今。
北欧の暮らしの理想には、
「受け継ぎ、ものを永く、大切に使う。」という考え方があるそうです。
手をかけてずっと使えるものを選ぶことは素晴らしい。という概念。
万年筆もそう。だったらいいな。
先日、出先のお店で見かけたのは、
北欧の蚤の市やヴィンテージショップから仕入れられたという
味わい深い色になったかご。
リトアニアのかご、ですって。ほうほう。
どっしり、しっとりとした佇まい。
ツヤツヤとした濃い色のものもあり、
ざらりと乾燥し、白っぽい模様の出たものもあり。
天然素材って、やっぱりおもしろい。
そしてこちら、そんな天然素材の万年筆。
◆プラチナ 万年筆 出雲 竹編み 横網代 #10 トラフ
伝統工芸の竹細工によってうまれた万年筆。
・「横網代」(よこあじろ)、と読みます。
独特な傾斜の編み柄のこと。
・トラフ=「虎斑竹」
斑菌と呼ばれる菌類によって特徴的な黒い斑紋がある、
模様が美しく、貴重な材。江戸時代から珍重されている。
複雑な模様と、材の繊細な色合いが美しい。
背筋が伸びるような気高さと、あたたかみがあります。
ひとつひとつ、熟練の職人によって丁寧に作られています。
耐久性を高め表面の光沢を出す「油抜き」、
適当な大きさに切り出す「荒割」、幅を揃える「幅取り」を経て作られたひごを、
およそ幅2mm、厚さ0.2mmの竹ひご36本を使用して軸に編み上げます。
そして、表面に漆を施して仕上げ。
なんと、大変な工程でしょうか…
※プラチナ万年筆の公式サイトには、製作工程の動画もあります。
そちらも面白いのでぜひ。
・茣蓙目(ござめ)の2種類は染色し錆漆仕上げを施します。
◆ プラチナ 万年筆 出雲 竹編み 茣蓙目 #1 アンコクショク
◆プラチナ 万年筆 出雲 竹編み 茣蓙目 #15 ベニカバイロ
写真だけで見ていたときは
なんだか重そう、と思っていたのですが、
実際にはわりとコンパクトサイズ。
竹素材なので、重量も思いのほか軽いです♪(約30g)
手のひらに乗せ、
職人技をじっくり味わいたい逸品です。
※職人による手作りですので、sold outになりますと
次回入荷までお時間がかかります。どうかご容赦ください。
古くから受け継がれてきた竹細工の技術が、
万年筆という、手のひらサイズに
ぎゅっっと凝縮されているのです。
永く、大切に使いたい。
いつか、いつか。
遠い国からきたヴィンテージのかごみたいに。
この万年筆もいつか、未来の誰かに
大切に受け継がれるのかも?なんて。
どこかの、だれかに。
皆様に。
素敵な出会いがありますように。
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