どうも、雨男です。
おお、神よ、雨よ降れーっ!
ザザーッ!…
と、まあそんな事はできませんが、
自分が外に出た途端雨が降り始めたり
室内に入った瞬間に雨が止んだりすると、
やはり自分は雨男なのか、と
パワーを感じる事があります…。笑
でも雨の風景って何だか情緒的だし
雨の音とか、雨上がりの澄んだ空気とか
気分も浄化されるような気がして、
僕は嫌いじゃないです。
雨用の靴やお気に入りの傘など、
雨の日にしか活躍しないものがあると
雨の日も待ち遠しかったりもしますね。
ではこの組合せってどうでしょう。
雨の日と万年筆…。
万年筆のインクって水性だし、
折角書いた物も濡れたら一発アウトでしょ。
普段あまり万年筆を使われない方からは
こんな声も聞こえてきそうですが、
使う方ならもうご存知ですね。
僕は普段よく遠方の友人に手紙を書くのですが、
宛名書きには顔料インクを使用します。
そう、万年筆インクには大きく分けて
染料インクと顔料インクがあるのです。
(そんなの知っとるわ!という方は
どうか下記お付き合いください。笑)
染料インクは液体そのものに色が付いているイメージ、
顔料インクは色の付いた小さな粒子が
液体に混ざっているイメージです。
(ピグメントインクとも呼ばれますね。)
染料インクは紙に書くと紙に染み込んでいきます。
そして紙に書いたインクが水に濡れると
水に溶けようとする為滲んでしまいます。
それに対し顔料インクは紙に書くと
紙の上に粒子が乗るイメージ。
一度紙の上で乾いたインクは水に濡れても
水に溶けにくいので滲みにくいのが特徴です。
折角手紙を書くなら中の手紙だけじゃなく、
外の封筒の宛名書きも味のある万年筆の字で
書きたいですよね。
そんな時には耐水性のある顔料インクがオススメなのです。
じゃあ万年筆のインクって
全部顔料インクでいいじゃん!
いえいえ、
染料インクだって良いトコあるんです。
まず、色のバリエーションが豊富。
各社たくさんの色が出ています。
そして万年筆に優しい。
水に溶けるわけですから、
お手入れもラク。
顔料インクは長期間使わずに放置すると
万年筆の中でインクが乾燥して固着してしまう為、
定期的な洗浄が必要。
(扱いがとても難しい!というわけではなく、
定期的に使用してインクを流してあげたり
長期間使わないときはインクを抜き洗浄して保管など
こまめに気に掛けてあげれば大丈夫です。)
色も少ないです…。
どちらも一長一短。
以上踏まえ、僕は手紙を書く時
中の手紙は染料インク、
封筒の宛名書きは顔料インクで書きます。
これで雨に濡れても安心。笑
皆様も上手に使い分けて
快適な万年筆ライフをお楽しみください♪
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ああ、あの人にも手紙書かねば。
ではでは。