月1回のペースでお伝えして来た「鳥獣戯画 オリジナルペンケース」の
楽しい誕生秘話も今回で最終回です。
今回は、ついに紐に付いている「留め具」についてです。
留め具は一般的に思い出されるのは「筆ケース」や「笛ケース」に付いている
「矢じり型」のプラスチックタイプだったのですが、実際に改めて見てみると
どうしても「西陣織」の反物に合わせると何だか、バランスが悪く感じられ
他の素材を探したところ、一つのモデルは光の反射で美しく輝く「天然の貝」になりました。
此処で問題になるのが小さなパーツの為、加工を国内で行ったものは
大変お高かったのですが、そこは手にした時の生地と紐に引けを取らない素材として
妥協はせずに、突き進み四角形から丸型、長方形、いろいろと思考錯誤した中で
現在の四角形に落ち着き、小さ過ぎても、貝、本来の色が楽しめない、
大き過ぎても野暮ったく見える為、
現在販売中のサイズが最適のサイズでございました。
もう一つのモデルは「薩摩ボタン」&「スターリングシルバー」です。
「薩摩ボタン」は幕末時代に「薩摩焼」で培われた陶器の技術を
「ボタン」という小さな世界表現し、西洋にも輸出していたものですが、
今、再び復活を遂げ、日本のみならず世界的に注目を集めています。
こちらも一つ、一つ、絵付けを行い釜で焼く。
感触や重さ、その絵付けの美しさ、どれを取っても嗜好の贅沢品・・・。
このボタンを留め具として使いたい!でも、陶器のボタンをそのまま付けては
割れたりする心配が十分あります。でも!付けたい・・・。
そんなジレンマにシルバーでカバーする様なフレームを付けてみてはどうだろうか?
からの思考錯誤!!もともと既存商品には無い、ゼロからのフレーム作りなので、
シルバー職人の方には、裏面を全て覆ってしまうとボタンと
分からなくなってしまっては、勿体無いので裏面はツメ型にして頂くなど
兎に角、かっこいいと美しいを軸に今にデザインに落ち着きました。
つまり、大まかにご案内をしても「反物職人様」・「真田紐職人様」・
「薩摩ボタン職人様」・「スターリングシルバー職人様」・
「全てをまとめて取り付ける(縫う)職人様」計5人もの達人が関わっております。
言い換えれば、通常では考えられない集大成モデルと私は思っております。
それっぽい商品は数あれど、ここまで手の込んだ嗜好一品!!
是非、ご興味をもって頂ければ幸いです。
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※また、薩摩ボタンの新柄も次回に・・・・入荷・・・・?是非、ご期待下さい。