皆さんは、ペリカンの「DEF」「DF」など
ペン先の頭に「D」が付いているペン先をご存知でしょうか?
実はこのペン先は、
カーボン付複写用紙用のニブなのです。
このペン先が作られていた1930~1960年代は、
柔らかなペン先が主流の時代です。
しかし、その柔らかなペン先では、
多少筆圧が必要な複写用紙には向きません。
そこで、このような複写用紙を使うための
頭に「D」のつく複写用の
やや硬めのペン先が作られたようです。
しかし、やや硬めのペン先といっても
あくまでも「当時のペン先の中では」の話のようです。
現行のペリカンペン先と比べてみると、
圧倒的に柔らかいペン先であることが分かります。
当時どれだけ軟らかいペン先が主流だったか
時代背景を想像できます。
皆様もご来店いただき、カーボン複写用ペン先と
現行ペン先の書き味を比べてみてはいかがでしょうか?