共和制ローマの政治家であり、
軍略家であり、
文筆家。
古代ローマにおける最大の野心家とも呼ばれた
GAIVS IVLIVS CAESAR
-ガイウス・ユリウス・カエサル-
彼に関連するモチーフを散りばめたモデルから、それぞれがどのような意味を持つのか考えてみようと思います。
【カエサルと特徴的な引用句】
尻軸に刻印された
『Veni Vidi Vici』
ヴェニ、ヴィディ、ヴィチィ
来た、見た、勝った
即座に意味を理解できる上に韻を踏むことで言葉遊びのような覚えやすさすらあるこの名言。
多くの歴史的活躍を現代にまで伝え残すガイウス・ユリウス・カエサルが、ゼラの戦いに打ち勝った際にローマに残る腹心へ宛てた手紙の中で勝利を伝える言葉として用いたものだとされています。
その後、凱旋の折にも同様の言葉が掲げられたとのことです。
尻軸に彫り込まれていることで、筆記のたびに『来た、見た、勝った』と目に映ります。
短く、しかし圧勝であったことを即座に理解できるこの言葉。
世間話や乾杯の音頭で用いられるたびにカエサル自身が如何に有能であるか民衆に強く印象付けることができたことでしょう。
為政者にとって国民からの人気が重要な当時の共和制ローマにおいて、それがどれほど効果的か一体カエサルはどこまで見えていたのでしょうか。
【カエサルと月桂冠】
尻軸のリングに彫り込まれた月桂冠。
政治、軍略に優れていたとされるカエサルですが、身体的な悩みを抱えていたことも有名です。
それは頭髪が薄かったこと。
対策として整えていたその髪型はシーザーカットと呼ばれ、現代でも残っています。
時に政敵からはそれを攻撃の対象とされてきたカエサルは、内戦で荒れるローマを鎮めた功績を称えられ、月桂冠を被る特権を得ています。
カエサルは大変喜び、その後常に使用していたとのことです。
【カエサルとチャリオット】
キャップリングには紀元前に戦争や競技で用いられたチャリオットが彫り込まれています。
チャリオットといえば紀元前から用いられてきた古典的な兵器ですが、意外なことに紀元前1世紀の古代ローマにおいて、チャリオットが戦争兵器として用いられた記録はないようです。
かつてはローマでも兵器として使用されていたはずなのですが、時代の移り変わりとともに戦略も変わり、当時のローマでは戦車を用いることすら忘れ去られてしまったと考えられています。
カエサルは外征の際、ブリタンニア人との戦争で相手が用いていた特異な兵器としてガリア戦記に戦法などを記述しています。
その後ローマでは競争用の戦車が競技に用いられるようになり、ローマの各地に競馬場が作られていきました。
数々の逸話や名言を残し、多くの芸術作品の題材ともなっているガイウス・ユリウス・カエサル。
残念ながらあまりにも偉業と呼べる事柄が多すぎるために、このペンから見えるカエサル像はごく一部です。
このカエサルをオマージュしたペンを入り口にローマへ通じてみるのも良いかもしれません。
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