ドイツ、フランクフルトで開催された展示会、ペーパーワールドに行ってきました。
ペーパーワールドは、世界各国1500社以上の出展、来場者は33,000人以上、毎年開催されている世界最大のステーショナリー展示会として知られています。
今年は、2018年1月27日~30日、メッセ・フランクフルトで開催されました。
会場に赴いた日は気温約3度、朝から小雨が降る寒空の中、メッセ・フランクフルトに到着。
メッセフランクフルトは、現在は現代的な建物になっていますが、設立以来100年以上の歴史があるドイツ第二の規模を誇る見本市会場です。
会場内は、床の色分け、作りこまれた各ブースの色のおかげで、会場全体がカラフルな印象です。
建物、エリアによって、「Office supplies」「Writing and drawing utensils」「School supplies」「stationery supplies」のように、区分けされていますが、それぞれが広大で、じっくり見ていくと一日で回ることはできない規模です。
膨大な数の来場者がいる割には、会場の広さも手伝い、込み合って見られないということもなく、どんどん進めます。
各展示ブースの商品がダイジェスト展示されたエリアです。
<展示ブースご紹介>
それでは、私が見ていく中で気になったブースをピックアップしていきます。
ステーショナリーのエリアで一際目立っていたのはカランダッシュのブース。
ブースの外壁全体に塗り絵が描かれていて、天井から壁面に沿って色鉛筆が無数にぶら下がっています。
そして、備え付けの色鉛筆を使い、来場者が塗り絵を仕上げていくようになっています。
これは楽しい。時間があればいくらでも塗り進めていきたい衝動にかられます。
大手筆記具メーカーの出展が少ない中、CARAN d’ACHEのブースは遊び心いっぱいで楽しさを全面に押し出したブランディングがしっかりとなされ、まさに面目躍如です。
メモ用に持参したエクリドールのボールペンを、何となく誇らしい思いでそっと握りしめました。
シンプルかつ斬新でとてもきれいなブースを展開していたのは、ピニンファリーナデザインのインクレスペン「フォーエバーペン」を展開するナプキン。
美しい曲線で作られたピニンファリーナカンビアーノを、黒バックで胸高に浮かせ、デザインの美しさを際立たせています。
地元ドイツの筆記具メーカー「ディプロマット」。
昨年から日本国内で正規輸入販売されています。
シンプルながら独特のデザイン、品質の高さが、日本でもかなり浸透してきました。
イタリアの革製品「Luca Natalizia」のブース。
柔らかく発色の良いイタリアンレザー製で、様々なアイテムが揃っています。
特に革表紙のノートは手触りがよく、実用性も高そう。
ギフトにも向いていそうなノートです。
こちらはドイツブランド「Feder & Buch」の本革製ノート。
革を様々な形に造形したり、金属製の小物が付いていたり、独特のデザインで目を引きます。
会場内には、比較的大きなレストラン、カフェが数か所、ホットドッグスタンドやジューススタンドなどが随所にあります。
何しろ来場者数が多く、レストランは常に満席状態、ホットドッグで小腹を満たしつつ会場をまわりました。
そして、見て回っていると気づくのが、「エコ」「リサイクル」といったキーワード。
環境に優しい素材、リサイクルレザー製、分別廃棄しやすく作られたアイテム、など。
エコは世界的なトレンドですが、様々なものに自然に取り込まれているエコは、環境保護先進国ドイツならではと感じました。
イタリアの紙製品店が発祥のブランド「ピネイダー」。
シンプルで高品質な紙製品と、新たに展開される万年筆のシリーズが展示されていました。
万年筆はイタリアらしい美しい樹脂素材と装飾、マグネットロック式のキャップが採用されています。
曲線が美しい、ステンレス製のステーショナリー「Phi.8」。
シンプルで洗練されたデザインで、存在感抜群です。
フィンランドの木製グリーティングカード「Lovi」のブースです。
カードから部品を取り外してオブジェを組み立てる、楽しいカードシリーズ。
おなじみの「モレスキン」。
天井から多数のノートを吊り下げた楽しい展示です。
日本の筆記具メーカーでは、「プラチナ万年筆」がブースを構えていました。
ロゴマークが従来のものから変わっているのにお気づきでしょうか。海外展開を視野に、今後順次新ロゴに変えていくとのこと。
展示商品は、おなじみのセンチュリーと出雲。お客さんが引いた僅かな時間に撮影させていただきましたが、世界各国から相当数の引き合いがあったそうです。
<会場周辺について>
会場のメッセ・フランクフルトは、フランクフルトの街の中心街から少し離れた場所にあり、ホテルやショッピングモール、高層ビルなどが立ち並ぶ近代的な地域です。
再開発の途上なのでしょうか、建築中のビルや、広大な空き地なども随所にみられます。
メッセ・フランクフルトのすぐ近くには現代美術作家、ジョナサン・ボロフフキーの巨大な立体作品があります。右手で槌を打つ動作を繰り返す、動く作品です。
会場裏では大型ショッピングモールの斬新な建物が目立っています。
ドイツには通称“休日法”なる法律があり、商店の営業曜日、営業時間が制限されているそうです。
日曜日はレストランも含めて閉まっている店が多く、食事をする場所に困ることも。
ショッピングモールは、レストランだけは日曜日も開店、比較的遅くまで営業していてとても助かりました。
会場から少し歩くと、このようないかにもヨーロッパ、いかにもドイツといった街並みにも出会えます。
会場に赴いた日、朝から小雨で日中は曇り、夕方に僅かな晴れ間が見えるも夜は霧。
少々薄暗く陰鬱な雰囲気は否めませんでしたが、温暖な季節や晴れた日にはまた違った印象になると思います。
世界最大のステーショナリー展示会「ペーパーワールド フランクフルト」。
じっくり時間をかけて全体をめぐりました。見て回っている間は、新しいものを見つけるわくわく感と集中でそれほど感じなかった疲労が、一日の終わりにはどっと噴き出すことになりましたが、日本国内の展示会とは全く違う広大な会場と多彩なブースを見て回った一日は、とても貴重で充実した体験となりました。
今回ペーパーワールドで出会った新しい商品のいくつかは、これから少しお時間をいただいて、キングダムノートでご案内できると思います。是非ご期待ください。
☆日々を写真でお伝え!KINGDOM NOTE公式Instagramはこちら☆