セーラー万年筆には通常とは違うオリジナルペン先のがあり、そのひとつに「長刀研ぎ」と呼ばれるペン先がございます。
万年筆に明るい方はご存知だと思いますが、初心者の方やお使い頂いた事のない方からは
「聞いたことはあるけど・・・」「何が違うの」という声も少なくありません。
そこで今回は「長刀研ぎ」について簡単ではありますがご紹介したいと思います。
下の画像をご覧下さい。
通常のペン先と比べるとペンポイントが長く、曲線を描いております。
この形状が名前の由来であり、ここに「長刀研ぎ」の特徴が集約されてると言えます。
私の主観も含まれますが長刀研ぎの特徴は以下の通りです。
①滑らかな書き味
接地面積が広いので、捻りに対して強い。
②表情豊かな文字
ペン先を立てれば細字に、寝かせれば太字になるので文字に微妙な強弱が出せる。
③より美しい文字
筆記角度を調節することにより「トメ」「ハネ」「ハライ」がしっかり出せる。
④潤沢なインクフロー
文字がかすれにくい。
以上が大まかな特徴ですが、慣れるまでにお時間が必要な印象を受けたことと、
中細でも太字くらいの字幅がありますので細かい字を書く方には向いてないと思います。
宛名などを書くには丁度いいと思います。
また、特殊加工のペン先の為、同じモデルの通常のペン先のモノと比べてお値段が高くなってしまう点は否めません。
そんな時は中古及び委託万年筆をご利用してみてはいかがでしょうか?
当店にはただいま、中古、委託の長刀万年筆は合わせて3本あります。(2/5現在)
長刀万年筆は独特な書き味なので興味のある方は是非、店頭でお試し書きのうえ、
ご検討する事をお勧め致します。
ご来店、お待ちしております。