2004年から2006年にかけて発売された『史跡シリーズ』
混乱される方も多いと思いますが、
2002年から順次リリースした『都市シリーズ』の中の”締めくくり”としてリリースされたのが『史跡シリーズ』です。
大テーマが『都市シリーズ』
その都市シリーズの中の小テーマが『史跡シリーズ』です。
『都市シリーズ』が、文字通り世界各国(アメリカが多めですが…)の主要な都市にスポットを当てているのに対して、『史跡シリーズ』では美しく活気あふれる”世界の広場”をモチーフとしています。
▪都市シリーズ
2004年『ピアッツァ・ナボーナ』
2005年『コンコルド』
そして2006年には
『ピカデリーサーカス』と『グランプラス』
全部で4種類のモデルがリリースされましたが、個性豊かなそれぞれの軸は発売から20年近く経った今でも高い人気を誇っています。
今回は各モデルを前編と後編に分けてご紹介したいと思います。
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▪2004年発売 ピアッツァ・ナボーナ
※M620、R620、K620
イタリア ローマにあるナヴォーナ広場(Piazza Navona)は、古代ローマ時代には競技場だった場所が整備されてできました。
その名残りから、細長い楕円形状が特徴の広場となっています。
およそ17世紀ごろにはほとんど現在の姿になったと言われていて、現在では観光名所として、そして市民の憩いの場として多くの人が訪れています。
広場の中央にはバロック期を代表するイタリアの彫刻家、ベルニーニの製作した『四大河の噴水』が鎮座しています。
この噴水は、17世紀に考えられていた世界の四つの大きな川(ドナウ川、ガンジス川、ナイル川、ラプラタ川)を四人の男性像に擬人化した彫刻作品です。
中央部はオベリスクが聳え立ち、広場のシンボルとして存在感を放っています。
広場は前述の噴水を含めた三つの噴水によって四分割されていて、それぞれの噴水で異なる趣を楽しむことができます。
史跡シリーズ 620 ピアッツァ・ナボーナではそんな彫刻作品を想起させるようなベージュやブラウンのマーブル模様がほかにない美しさを放っています。
一部半透明の樹脂を織り交ぜることで、より奥行きのあるデザインとなっています。
▪2005年発売 620 コンコルド
※M620、R620、K620
フランス パリにあるコンコルド広場(Place de la Concorde)は周辺の大通りの交差地点にあり、ルーヴル美術館や凱旋門など、多くの観光地とも近い位置にある大広場です。
元々はルイ15世の騎馬像を設置するために計画された広場で、当初は「ルイ15世広場」と呼ばれていました。
その後、時代によってその役割は変わっていき、広場自体のデザインも時とともに変化していきます。
1840年になり、「親和」や「協調」を意味するコンコルド(Concorde)広場と名付けられ現代にいたります。
他の多くの広場と異なり、周りが高い建造物に囲まれていないことから、非常に開放感のある広場となっています。
中心には広場のシンボルとなる「クレオパトラの針」と呼ばれるパリで最も歴史の深いモニュメント。
そして広場の南北には二つの大きな噴水があり、こちらも見ごたえがあり、パリ観光において外せないスポットとなっています。
史跡シリーズ 620 コンコルドでは、青空と二つの噴水のデザインに通ずるブルーのニュアンスを異なる明るさ・色調のボーダーで表現しています。
ボーダーの各色の位置は個体差があり、受ける印象も個体によって変わるところもこのモデルの面白さとなっています。
また、ピアッツァ・ナボーナと異なりトリムはシルバーで纏められ、落ち着いた印象に仕上がっています。
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いかがでしたでしょうか。
現行のペリカンとはひと味違う、所有欲をかきたてる逸品です。
発売から時が経過し新品で手に入れられることはほぼ無理かと存じますが、
キングダムノートではお買取りがあった際、中古として販売をすることがございます。
出会えた時はぜひお気に入りの1本を携えて旅行に行ってみてはいかがでしょうか。
後編では、2006年発売の『ピカデリーサーカス』と『グランプラス』をご紹介いたします。
是非合わせてご覧くださいませ。
Pelikan ペリカン -世界の史跡から- 後編 はこちら>>
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