ある人はこれを「上がりの一本」という。。。
(万年筆収集の最後の一本、これでおしまいの意)
日本ではなかなかお目にかかれない、貴重な万年筆が入荷しました!◆アウロラ リミテッドエディション ダンテ・アリギエリ (右向き)
こちらの万年筆、ほかの限定品と何が違うの?
と疑問に思う方もいるでしょう。
実はこの「ダンテ」、同じモデルに2つの仕様が存在する万年筆なのです。
その判別方法は天冠のダンテの顔の向き。
左向きは国外輸出用モデル
右向きはイタリア国内用モデルとなっています。
そして、今回入荷した一本は右向き、つまりイタリア国内用モデルなのです。
ただでさえ限定1919本、そのうちの国内用モデルは何本生産されたのか。。。
右向きモデルがいかに希少で人気か、お分かり頂けたかと思います。
同モデルに複数仕様がある万年筆というと、
他にはモンブランの作家シリーズ「作家シリーズ1996 アレキサンドル・デュマ」が有名です。
こちらは軸に刻印されているデュマのサインが、
初期生産モデルのみミスにより息子のサインになっています。
モンブランはすぐに回収をしてしまったので市場に出回ったのはごくわずか。
その希少性から、現在ではサインミスの方が人気があります。
こちらは意図的ではなく結果として価値が上がってしまった例ですね。
さて、話をダンテに戻します。
ダンテを使って気づくことは首軸のフォルム。
通常オプティマや88に使用されている首軸とは若干フォルムが異なります。
ググッとくびれた曲線で構成された首軸は、何とも言えない色気を感じます。
握るとどこも不快に指にあたる部分がなく、ペンを握る力をやわらかく受け止めてくれます。
胴軸は対照的にほぼ筒状の直線的なシルエット。
天冠、尻軸もスパンと切ったように平面で構成されています。
パット見た目は直線的でかっちりしているのに、キャップを外すと現れる色気のある美しい曲線!
この対比が非常に美しいです。
「上がりの万年筆」と呼ばれるにもふさわしい、堂々たる存在感とあふれ出る色気。
イタリア万年筆の魅力がこれでもかと詰め込まれた一本。おすすめです。
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ではでは、今回はこのへんで。
皆様の素敵なペンライフの一助となりますように。
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