【少数民族コレクション】とは
2003年~2015年の間に
イタリア万年筆メーカー「デルタ」が
少数民族たちをオマージュした作品です。
全15モデルです。
その華やかで美しく
独特で斬新なデザインは
万年筆ファンで無くても魅了され
つい手に取ってしまう人もいます。
コレクションとしてもお勧めのシリーズです。
創業当初に自分たちが掲げた理念と哲学
そして次の世代へ継承する伝統技術と文化を
大切にしていこうというデルタ原点回帰への想いと
それを継承するが故に絶滅に瀕している
世界中の少数民族の想いを重ね
デルタが敬意を込めて贈ったコレクションです。
昨年苦渋の末に休業を発表したデルタ
このコレクションのストーリーと重なる物があり
私もデルタの起死回生を強く願ってます。
今回は万年筆のみの紹介とさせて頂きますが
全てのコレクションは3アイテムとなってます。
・1KS→レバーフィラー式もしくはボタンフィラー式
・1K→カートリッジ・コンバーター両用式
・ボールペン(モデルによってはローラーボールペン両用)
限定本数は
それぞれの民族の
歴史に残る出来事が起こった年数となってます。
◆2003年発売
Maasai ~マサイ~
現在最少の部族と言われ
ずば抜けた身体能力と視力を備え
その気高さから
「サバンナの貴族」とも呼ばれる
アフリカ・ケニアのマサイ族に捧げるモデル
キャップの赤がマサイ族の特徴
赤いマントに見えます…
クリップは
伝統武器「勇者の棒」とも呼ばれる
”ルング棒”がモチーフとなっている
Native Americans ~ネイティブ アメリカン~
自然を愛し人を敬う
アメリカ先住民に捧げるモデル
ボディの
ブルーは川
ブラウンは大平原
グリーンは木を表している
クリップはシンボルの羽飾り
ペン先には彼らのお守り
ドリームキャッチャーがエングレーブされている
Inuit ~イヌイット~
人間が暮らす環境の中では過酷で厳寒の北極で
力強く生き栄え
優れた文化を築いてきたイヌイット族に捧げるモデル
ボディには民族衣装にも使われる
彼等の伝統的なカラーリング
クリップは狩猟時に使う銛がモチーフになっている
◆2004年発売
Tuareg ~トゥアレグ~
16世紀~19世紀にかけ
戦闘用のラクダに乗り槍と皮の盾と大きな刀で武装し
隊商や他の部族のオアシスを略奪するなど
サハラ砂漠を支配していた
好戦的で勇猛な遊牧民族トゥアレグ族に捧げるモデル
ボディは「青い民」とも呼ばれる象徴となった
彼等の身に付ける
伝統的手法で藍染された青いターバンをイメージした色
クリップは伝統的刃剣”タコーバ”がモチーフとなっている
Maori ~マオリ~
その昔ポリネシアの遥か彼方にある
伝説の地ハワイキから
7隻のカヌーに乗って来たと語り継がれている
ニュージーランドの先住民族マオリ族に捧げるモデル
ラクビーニュージーランド代表
オールブラックスの戦士の踊り”ハカ”でも有名な民族です
ボディーは彼等のシンボリック・カラー3色
ブラック:長い闇から世界が生まれたことから「可能性」
ホワイト:「純粋」「調和」「啓蒙」
レッド:「母なる大地」
で表現されている
クリップは音楽の女神ヒネラウカタウリに捧げられる
神聖なる楽器”プトリノ”がモチーフとなっている
Cossacks ~コサック~
14世紀初頭
タタール人からの襲撃に備え
ウクライナの農夫兵士たちによって
編成された軍事的組織コサックに捧げるモデル
天冠は彼等の伝統的なヘアスタイルを表すかのような
インパクトのある金の塊…
クリップはコサック軍刃
”シャシュカ”がモチーフになっており
ペン先にはコサックのアタマン首長が刻印されている
次へ続く...
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