ノブレスのお守り

2012年05月19日

1980年代に発売され、
細身でエレガントなデザインの人気が高い、
モンブランのノブレス。

私がこの「ノブレス」(貴族、地位の高い人、高貴さ)」
を目にすると思い出すのは
「20世紀少年」や「YAWARA」「モンスター」を描いた人気漫画家
浦澤直樹の最高傑作「マスターキートン」のあるストーリーです。モンブラン 万年筆 ノブレス ローズゴールド EF

元SAS(英陸軍の特殊部隊)の軍人であり、
考古学者である、心優しき主人公の平賀・キートン・太一。
日本の大学のシステムに馴染めずに追い出され、
本意でないのに周囲に一流と認められるオプ(ロイズの保険調査員)
の仕事を続けながら、ドナウ河の発掘という夢を求めて研究を続けています。

そんなキートンがある時、ヨーロッパの列車内で
一人旅をする老婦人(悲劇の運命を背負ったチェコの貴族出身という本人の弁)
と知り合います。
彼女の行動に振り回され、お金を貸し、
お礼として指輪(キートンはすぐに偽物と気づく)
を受け取ったが最後、赤の他人の老婦人を
その優しさから何だかんだと手伝ってしまうキートン。
ついにはパスポートのない老婦人の不法入国の手助けまですることになります。
しかし、キートンの機転で国境を越えたにも関わらず、
一緒に行動してから一度も感謝の言葉を口にしない老婦人。
それに対して、「彼女がチェコの貴族出身」という嘘を
ヨーロッパの歴史や風土に対する見識から指摘し、
お礼の言葉も言わない事を真っ直ぐに指摘し、
もう一緒に行動を続けるつもりはないと告げるのです。

それを聞いた老婦人は沈黙の後、
持っていた別の指輪をキートンに渡し、
初めて笑顔を見せてこう言うのです。
「Mr.キートン。どうもありがとう。
 あなたのような人を『本当の貴族』というのよ。」と。

実は、「東西ドイツ分断によって悲劇の運命を背負う事になり、
地下活動家として追われる身となった由緒正しき大貴族」
に伝わる秘宝であり、代々「跡継ぎ」に渡されるものだと
キートンが知るのは、老婦人と別れた後のことでした・・・

「本当の貴族」=「ノブレス」とは言葉通りの「高い地位の人」を表すのでなく、
「自分ができる限りのことで、
 損得を考えずに真っ直ぐに気持ちを伝える、
 他の人が喜ぶ事、役に立つ事を精一杯やる。」
そんな「気高さ、美しさを持つ人」を意味するのではないか。
今でもとても印象に残っているストーリーです。

私は、ノブレス、ノブレスオブリージュ
(こちらも上記のように訳すなら、
「高貴な者が持つべき義務、責任」でなく、
「どんな人も持つべき気高い精神」でしょうか。)が
当店から旅立って行くたびに
同じように感じていらっしゃる方が、
「ノブレス」の精神を忘れないように、
「お守り」のように持っているのではないだろうかと、
勝手に想像して、楽しんでいます。

モンブラン 万年筆 ノブレス ローズゴールド EF

モンブラン 万年筆 ノブレス ローズゴールド EF

尚、当店に現在在庫がなく、余談ではございますが、
(上記の私の文章が余談かもしれませんが(笑))
ノブレスのペンシルは、
キャップトップの「ブランドマーク」の配色が逆になっています。
本来、モンブランのブランドマークは
モンブラン山頂の万年雪をイメージした
ホワイトスターと呼ばれるマークを「白」、
その周りを「黒」で囲んでいます。
しかし、ノブレスの「メカニカルペンシル」に関しては、
ホワイトスターを「黒」、その周りを「白」で囲んでいるのです。

同モデルのボールペンと見分けやすくする為、
メカニカルペンシルのみ配色を変えたことも考えれますが、
何とも言えない遊び心があります。

当時ご使用されていて懐かしくなり
ご購入なさる方もいらっしゃる人気のモデルです。
人気が高い為、お早めにご注文ください。

【モンブランノブレス・ノブレスオブリージュはこちら】

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