ビンテージ万年筆の中でも人気の高いMONTBLANCの2桁シリーズ。
最終回の今回は、シリーズ中最も安価で学童用としても広く普及された
#3xにスポットを当ててみたいと思います。
#3xはウィングニブの他ラインに対し、
インタルシアニブという象嵌型の14金ニブが付属。
キャップはシリーズ唯一のネジ式が採用され、
キャップリングは1連、インクビューの金属リングがなく、
よりシンプルで実用性に長けたデザインが特徴です。
ちょこんと顔を出したニブがなんとも愛らしいですね。笑
そしてこの#3xライン、後期には派生モデルがいくつも製作されています。
他ラインと同じウィングニブのついた#O3x、
カーボンコピー用の硬いオープンニブのついた#3xD、
程良く撓る速記用ステノニブのついた#3xST、
クロームメッキキャップの#3xS、カートリッジ式モデルの#3xP、
スチールニブの#31、スチールニブ/シルバートリムの#30…。
上記組み合わせモデルや、どうやら他にもいくつかあるらしく、
正直すべては把握しきれません。笑
廉価ラインでありながら希少なモデルも多い#3x。
ブランドとしても安価なことで
いろいろと挑戦しやすかったのかもしれません。
実際パーツの寄せ集めのようなモデルもいくつかありますし、
後継クラシックラインへの過渡期の産物ともいえます。
何はともあれそこはMONTBLANC、
その書き味はどれも撓やかで素晴らしいものばかり。
ビンテージ万年筆入門としても#3xラインはオススメです!
手にしたことのない方は是非一度お試しあれ♪
さてさて、3回にわたって紹介してきたMONTBLANC2桁シリーズ、
気になるモデルはあったでしょうか。
最終回はこの辺で。