マイスターシュテュックとマスターピース

2011年01月19日

万年筆の王道とも言えるモデル、モンブラン 「マイスターシュテュック シリーズ」。

#149を代表に発売から約90年間、筆記具ファンの心を魅了してきた歴史のあるシリーズです。

実はこのモデルには、ある時期に全く同じものなのに2通りのシリーズ名を持っていたことがあるのです。


1950年代頃に発売された#149や#146は、

生産から60年も経つ現在でも大変人気があるモデルです。

この頃のマイスターシュテュックシリーズのキャップリング部分は、下の画像のようになっています。

1950年代 #146のキャップリング

現在と字体は異なるものの、「マイスターシュテュック」と刻印されているのが
わかります。

では次に下の画像をご覧ください。

1950年代 ♯149のキャップリング

こちらは刻印に「マスターピース」と刻まれています。

現在は#149も#146も「マイスターシュテュック」に統一されています。

しかし、1950年代以前にはある条件によって「マイスターシュテュック」と「マスターピース」と使い分けていたのです。

実は「マスターピース」は海外輸出向けのものに使用し、

「マイスターシュテュック」は、自国向けに使用した、シリーズ名なのです。

今後、初期型の♯149や♯146を見る機会がある際は、キャップリングにも目を向けて見ていただくと、選ぶ楽しさ、眺める楽しさが一層広がると思います。

◆マスターピース刻印の筆記具はこちらから◆

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