スイスの高級筆記具、画材メーカーであるカランダッシュ。
長い歴史の中で生み出されてきた製品の数々は高い信頼を勝ち取り多くの顧客を獲得してきました。
特に、デザイナーやアーティストからの支持を得ていたカランダッシュは実際にカランダッシュ製品を愛用してきたユーザーであるデザイナー、アーティストとのコラボレーションを積極的に行っています。
2001年発売 ラ・モデルニスタ
2003年発売 ラ・ゴティカ
それまでにもカランダッシュは建築をデザインに盛り込んだ限定モデルをリリースしてきましたが、いずれも過去の偉大な建築家の手がけた建築物や建築様式そのものがテーマとなっており、ほかの多くのブランドにおいても主流となっていました。
しかし、2005年にスイス人建築家であるマリオ・ボッタ氏とのコラボレーションによって誕生したこちらのモデルは、初めて現役の建築家が実際にデザインしたモデルでもありました。
マリオ・ボッタ氏のデザインは、対象の建築物を建てるその地域で採れる素材を積極的に採用しました。
また、バウハウスからの影響もみられる幾何学的な形状でシンプルな外観にこだわり周辺環境に馴染むようにデザインされています。
そんな建築家のデザインする万年筆もまた、非常にシンプルな造形が特徴的です。
キャップを装着したボディは、円筒形の両端に半球をつなげたカプセル型の外観です。
キャップと胴軸は段差がなく、シルバープレートにロジウムコートを施した鏡面仕上げの端正なたたずまいとなっています。
首軸やペン先も銀一色に統一され、どことなく無機質な印象を与えます。
ストレートに伸びるクリップの上端にはひと際大きな存在感を放つ、本物の孔雀の羽根がセットされています。
一見すると単なるオブジェクトのようにも見えかねないシンプルで無機質な外観。
しかし万年筆の源泉ともいえる羽根がセットされていることでこのオブジェクトが万年筆であることを示すかのようなデザインです。
なお、羽根の意匠はマグネットによって固定されていますが、取り外すこともできるので携帯時等に羽根を傷めてしまう心配はありません。
クリップにはマリオ・ボッタ氏のサインが。
そして首軸には発売年である限定数2005本の内のシリアルナンバーが刻印されています。
実は、マリオ・ボッタ氏とのコラボレーションはこれで終わりではありませんでした。
そこから11年後、2016年には、カランダッシュの人気定番モデルであるフィックスペンシルでのコラボレーションモデルを発表することとなります。
この2回目のコラボレーションは、マリオ・ボッタ自身が長年カランダッシュのフィックスペンシルを愛用していたことに端を発して製作が決まったそうです。
両者の良好な関係がうかがえる一連のモデルを手に取ると、カランダッシュというブランドの哲学と互いのものづくりに対するリスペクトが伺えます。
一見シンプルなデザインだからこそ、是非一度手に取ってその凄みを感じて頂きたい逸品です。
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