モンブランの限定品のシリーズの中でも、作家シリーズと並んで1992年から毎年発表され特に歴史の長かった「パトロンシリーズ」。
昨年2022年に、登場から30年の区切りを以て惜しまれつつその歴史に幕を閉じることとなりましたが、様々な芸術家の援助や芸術運動の促進を支援し、後援者となった影響力の大きいパトロンにスポットを当てたファンの多いコレクションです。
時として、優れた見識を持つパトロンからの支援やアドバイスは、芸術文化の発展を促すにとどまらず、新たな技術の開発や産業の開拓にまで影響を及ぼしました。
今回は、フランス磁器製造の発展の立役者をテーマにしたモデル、そして21世紀最初の「パトロンシリーズ」となった「モンブラン パトロンシリーズ2001 ポンパドゥール侯爵夫人」についてご紹介します。
ポンパドゥール侯爵夫人ことジャンヌ・アントワネット・ポワソンは、金融関係の仕事をする父のもとに生まれ、いわゆる平民の出でした。
しかし、当時の平民の身分としては珍しく、多岐にわたる教育を受けた彼女は貴族をもゆうに超えるほどの才女として育ちます。
美人と評判の母親にも勝る美貌を備えた彼女は、それに加えた知識と教養を武器に16歳でパリの社交界にデビューを果たします。
その後パリで大きな注目を集めた彼女は、当時のフランス国王ルイ15世に見初められポンパドゥール侯爵夫人の称号を授かり、公妾として迎え入れられることとなりました。
非常に教養の深い彼女は、政治や文化、特に当時流行したロココ美術などの芸術分野の発展に尽力しましたが、数ある功績の中の一つとして、フランスにおける陶磁器の生産に深く携わった歴史があります。
現在も国立セーヴル製陶所として続くフランスのセーヴル窯は、ヨーロッパ最古の名窯として知られる「マイセン」に影響を受けたポンパドゥール侯爵夫人が国内での陶磁器製造を発展させたいという思いから、夫人の援助や助言を受けて王立窯としての歴史を歩むこととなります。
夫人の提案した色や意匠の中には今でもセーヴルの製品を象徴するモチーフとして受け継がれているものもあります。
そんな夫人の貢献とロココ芸術のエッセンスを取り入れて製作されたのが「モンブラン パトロンシリーズ2001 ポンパドゥール侯爵夫人」です。
4810本限定のこちらのエディションでは、夫人に大きな影響を与えたドイツのマイセン磁器がキャップチューブに組み込まれています。
クリップの向かって右側にはセピアカラーの薔薇。
ハンドペイントならではの個体差。
そこには職人ごとの個性が見て取れます。
反対側の面にはマイセンを象徴する双剣のマーク。
その上にはシリアルナンバーが手書きされています。
軸全体のデザインやペン先の意匠は、当時フランスで流行し、彼女自身もその発展に大きく寄与したロココ美術の様式が取り入れられています。
ゴールドとホワイトのコンビネーションや草花などの植物のモチーフはいずれもロココ芸術において好んで用いられていました。
化粧箱のデザインに至るまで、18世紀のフランスを思わせる、パトロンシリーズの中でも一際優美で華やかな名作です。
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