王国実験室vol.2

2016年12月17日

先日、帰省のため飛行機に乗る機会がありました。

こ、これは飛行機内の気圧差による万年筆に与える影響を確認する実験の絶好のチャンス…!

ということで今回は実際に飛行機に乗って、インク漏れするかどうかを試してみたいと思います!

※実験するのは全て私物の万年筆で、自己責任のもと行なっております。
よいこは真似しないでね。

実験条件は以下のとおり。

1.万年筆に水を半分入れた状態で飛行機に乗る
2. 最も高度が上がった状態で蓋を外し、インク漏れがないかを確認

・パイロット カスタム レガンス2(90年代)
・プラチナ #3776 エボナイトペン芯(80~90年代)
・セーラー プロフェッショナルギア(現行品)
・パーカー デュオフォールド (90年代)
・ペリカン スーベレーン M400(現行品)
・モンブラン #142(60年代)
・カトウセイサクショ 型番不明(80年代)

結果は…

ブレブレですいません。。。

カトウセイサクショのペン芯にたっぷりと水が!!!

ペン芯に触れたり、少し衝撃を加えたりすると水がぽたりと垂れ、
これは「インク漏れ」といってもいい状態になりました。

モンブランも同様。
おじいちゃんなので高負荷はちょっと耐えられなかったみたいですね。
カトウセイサクショの万年筆も古い万年筆ですし
ペン芯とペン先は供給されたものですから、性能はそこまで良くないのかもしれません。

対して90年代~現行品の万年筆たちは特にトラブルもなく、
ほとんどインク漏れの心配はありませんでした。
飛行機内でしっかり蓋をして持ち歩くだけであれば、空輸も問題なさそうです。

※実験結果は絶対インク漏れしないという保証するものではありませんのでご注意を。
極力インクは空にするか、満タンにして搭乗してくださいね。

■結論
・ヴィンテージ万年筆はインク漏れする。
・90年代〜現行モデルは輸送だけなら(ほぼ)問題ない。
・飛行機内でこんな実験をすると、白い目で見られる

どうだったでしょうか。
正直、貴重な60年代のヴィンテージたちに過酷な実験をさせることに心が非常に痛みましたがこれで皆さんの疑問が解消されたのなら本望です。。。

ではでは、今回の実験は以上!
また次回をお楽しみに!

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