万年筆には大別して2種類の形があります。
簡単に言うと、両端がが丸いのと平たいの。
それぞれバランス型、ベスト型って呼び名があるんです。
バランス型とはキャップ、尻軸の両端が丸くなっているタイプの形のこと。
由来はシェーファーが1920年代に発表した「シェーファー バランス」というモデルから。
厳密には両端は丸いというより少し尖っている独特の形状をしています。
対してベスト型は平らになっているタイプです。
こちらは紳士がベストのポケットに入れていたためだとか、
そもそもベストを着用していた姿そのものに似ていただとか諸説あるようです。
ベストってモデル名の万年筆があったわけではないみたいですね。
歴史を見てみると、上記のようにバランス型の登場が1920年代と後発です。
なのに現代ではバランス型の方がクラシック、
ベスト型の方がスマートな印象と逆転しているのが面白いですねー。
(間違いなくそのイメージはモンブランのマイスターシュテュックが影響していると思います。)
どちらかというとベスト型が男性的、バランス型が女性的ですかね。
ちなみに僕はベスト型が好きです。
最初に買った万年筆がペリカンのスーベレーンだったせいかもしれません。
そしてせっかくこだわるなら、ペンケースの形もペンの形に合わせてあげると
さらに!こだわり度アップです。
例えばバランス型にはこんなケースで
ベスト型にはこんなのはどうですか?
ボディの形だけでなく、クリップの形なども各ブランドの由来を辿っていくと
新たな発見があって面白いです。
こういった万年筆の形の由来なども意識して万年筆選びをするともっと楽しみが増えるかもしれませんね。
ではでは今回はこの辺で。
みなさんの素敵な万年筆ライフの一助となりますように。