守らねばならない凍土の世界
Tundra -ツンドラ-

2024年04月21日

アウロラ
リミテッドエディション アンビエンテ・ツンドラ

アウロラが贈るシリーズ「Ambiente -アンビエンテ-」

地球環境をテーマに、守らねばならない自然の姿を捉えて制作されたシリーズです。
今回紹介するのはそのシリーズ第2作目となるツンドラです。

凍原・寒地荒原とも呼ばれるツンドラ。
複数年を通して大地そのものが零下を保ち続ける荒涼とした気候です。

そこに住む生き物は少なく、樹木の生育に適さない気候であるため森や林が見られません。

それを示すかのように、ツンドラとはサーミ語で木のない土地を意味する言葉から来ています。

不思議なことに、恵みの少ないこの土地にもその環境に適した固有の動植物が存在します。

北部ヨーロッパからシベリアで見られるトナカイや南アメリカのアンデス山脈に生息するチンチラなどはその最たるものと言えますが、厳しい環境のため多様性は極端に低いと言えます。

ツンドラでも一部では、夏の至極短い間に土壌の表面が溶け地衣類等が姿を見せます。

青光りする氷と険しい岩肌から覗く僅かな地面の茶と黄緑色の苔達。
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アンビエンテ・ツンドラは、
名前の通りそんなツンドラ地帯をモチーフとした配色を施されています。

アウロラ オプティマシリーズなどの通常モデルの22グラムに比べ、このシリーズは43グラムと非常に重く作られています。

大型化しているわけではなく、首軸パーツや尻軸など本来樹脂で製造されるパーツにスターリングシルバーを用いることで重量を増し、細かな彫刻を施すための下地を作るとともに通常モデルとの差別化もなされています。

首軸を大きく金属化することにより低重心化され、アウロラの硬いペン先が少ししなるような書き味を生み出します。

この万年筆には、厳しい自然が見せる奇跡的な色合いが樹脂とシルバーで再現され、苔と土が日に照らされた時の独特の香りを纏ったブックレットが添えられています。

北端から南端まで四季の移り変わりがはっきり存在している日本において、残念ながらこのツンドラ気候を確認できる地域というのは全くと言っていいほど存在しません。

厳しい自然が見せる僅かなやさしさのようなこの夏は、温暖化に伴っていずれ見ることも出来なくなるのかもしれません。

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