YARD・O・LED
受け継がれるメカニズム

2023年06月30日

創業1822年。
創始者サンプソン・モーダンが、1882年頃に12本の芯を胴軸に収納する世界初の画期的な繰り出し式ペンシルを発明し、その歴史が始まります。

1934年。
英国にてブランドを設立した YARD・O・LED -ヤード・オ・レッド-。

『1ヤードの芯』という意味のヤード・オ・レッド。
3インチの芯が12本、胴軸内に格納され、全部で36インチ=1ヤードになることからその名がとられています。

以来、この機構や当時主流であった1,18mm芯、19世紀当時流行していたデザインで筆記具を作り続けています。

そんな伝統的な繰り出し式ペンシルはノック式と異なり、
内部パーツを取り出して芯交換を行います。

ヤード・オ・レッドの美しさに憧れて手に入れたものの、
『これは一体どうやって芯を入れるのか…?!』
キングダムノートにも年に数回、困惑してお問い合わせが入ります。

今回は動画にて芯交換のレクチャーを行います。

①天冠内部パーツを反時計回りで取り出す


②芯を固定しているリードホルダーをスライドさせる


③リードホルダー右の凹凸部分と左の凹部分をしっかりと固定し、先端に向けて押し出し芯を外す


④胴軸の留めネジを反時計回しで取り外し、ストック芯を取り出す


⑤取り出した芯をリードホルダーに装填してスライドさせる


⑥内部パーツを胴軸に時計回しに収納する


⑦天冠を時計回しに回し続け口金から芯が出るのを確認して完了

今でこそ、メカニカルペンシルといえばノック式が多く採用されているなか、創業当時から変えることなく繰り出し式をハンドメイドで作り続け伝統を受け継いでいく、古きを愛するイングランドらしさ溢れる筆記具ブランドです。

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