世界の文豪の名を冠したモンブラン作家シリーズ。
作品の世界観が表現されたデザインは、それぞれになるほどと納得させられる仕上がりで、
作家のファンならずとも年に一度の発売を楽しみにされている方も多いのではないでしょうか。
その中から今回ご紹介するのは「ジュール・ヴェルヌ」
今からちょうど10年前、2003年に発売されたモデルです。
ジュール・ヴェルヌは1828年~1905年フランスの作家で、冒険小説や今で言うSF小説を生み出しました。
代表作は『80日間世界一周』『十五少年漂流記』『海底2万哩』など。
その中で私が特に好きなのは『80日間世界一周』です。
1872年、常に物事に正確さを求めるイギリス紳士のフィリアス・フォッグは、紳士仲間たちと
「80日間で世界は一周できるか」という賭けをします。
今でこそ飛行機や鉄道を乗り継げば簡単な話ですが、まだ電気も普及していない時代。
蒸気船や蒸気機関車では時間も掛かり到底無理だと誰もが思う中、フォッグ氏は自分の全財産を
賭けて、可能だと証明する旅に出でます。
結末は読んでいただいてのお楽しみですが、テレビやラジオもなく情報に乏しかった当時、
奇想天外な方法で世界を横断するフォッグ氏の冒険譚を、人々は夢中になって読んだことでしょう。
ちなみに、今は廃盤となったウォーターマンの「フィリアス」というモデルは、主人公の
フィリアス・フォッグ氏から名付けられたものです。
さて、モンブランの選んだジュール・ヴェルヌの作品は『海底2万マイル』
何度も映画化され、ディズニーシーのアトラクションのモデルにもなっています。
海洋学者のアナロクス教授が、謎多きネモ船長率いる潜水艦ノーチラス号に乗船し、
共に海底を旅するストーリー。
古代遺跡を発見したり、時には大きなイカ(今話題のダイオウイカ)と闘ったりもします。
ノーチラス号は様々な機能を備えた新鋭の潜水艦で、この作品が発表された1870年の技術では
造る事が不可能であり、ヴェルヌが如何に想像力が豊かで先見性を備えていたかが分かります。
モンブランの作った「ジュール・ヴェルヌ」は、海をイメージした青いボディ。
クリアラッカーの下には複雑な波模様が施され、ノーチラス号が漂った海底を表し、
ペン先には潜水服のヘルメットの絵が刻印されています。
クラシカルなデザインが多いモンブランの万年筆の中で、科学の進化を予言した作品を
多く残したヴェルヌに相応しく、近代的なデザインです。
人気も高い分当店でもなかなか入荷しないこのモデル・・・現在も在庫がない状況です。
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