パーツ愛を綴るのも今回で三回目。
今回のテーマは吸入式の本格万年筆にのみ付いている、「インクビュー」についてです。
インクビューとは、、、一部例外はありますが、基本的に吸入式の万年筆にのみ存在するパーツ。
インク残量を確認するための透明な窓のことです。
吸入式万年筆はメンテナンスのしやすさでは両用式に敵いませんが、
両用式では透明軸でない限り、一旦首軸を外さないとインク残量がわからないというデメリットが。
インク残量の確認のしやすさではインクビューのおかげで吸入式万年筆に軍配が上がるかと思います。
そしてなにより吸入式だけのパーツというのがそそられます。
私にはあの透明な小さな小さな窓が、選ばれし者のみ身に付けることが許された勲章のように見えるのです。
それでは、インクビューが素敵な万年筆をいくつかご紹介いたします。
◆モンブラン ヘミングウェイ
現行の#149、#146にも採用されている縦のスリット式。
マイスターシュテュックの代名詞のようなインクビューとなっています。
◆アウロラ オプティマ
中央にリング状の大きなインクビューがあります。
ピストンを押し下げると、リザーブタンク式のピストンが潰れてインクが供給される様子を見ることができます。
◆ビスコンティ デザートスプリング
ディヴィーナの五角形の胴軸に合わせて、四角の窓が5つ付いています。
このデザイン、大変独創的で美しいのですが後発のディヴィーナコレクションにはありません。
限られた限定品のみ纏う事を許された特別なインクビューなのです。
◆ゾネケン リザード
厳密にはインクビューではないのですが、あまりにも綺麗なのでご紹介。
雑誌でも度々取り上げられるゾネケンの傑作、リザード。
現代では製作にかかる手間と技術から、再現不可能と言われています。
キラキラと光るキューブの隙間から、インクが透けて見える様にはついうっとり、、、心の底から酔いしれてしまいます。
いかがだったでしょうか。
クリップ、キャップリング、ペン芯など万年筆のパーツフェチは様々。
ぜひ皆様の「萌えパーツ」もお教えいただけると大変うれしいです。
ではでは、今回はこのへんで。
皆様の素敵なペンライフの一助となりますように。
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