今から130年前、アメリカのL.E.ウォーターマンによって今の万年筆の基礎が作られ
その後パーカー、ペリカン、モンブランなど多くの万年筆メーカーが設立されました。
各社はペン芯や吸入方法の研究開発を重ね、1920年代には万年筆の黄金時代を
迎えます。
パーカーのデュオフォールド、モンブランのマイスターシュテュックなど
現在も愛用され続けているモデルの初代が作られたのもこの頃です。
第一次世界大戦後のアメリカは、自動車や家電製品が一般家庭に普及し始め
ジャズや映画などの文化・アールデコなどの芸術が開花します。
女性が社会に進出し始めたこの時代に多くのメーカーが作った万年筆に
こんなデザインの物があります。
1910年代の物で樹脂のボディに金張りの金属を透かし彫りにして装飾してあり
書く道具としてだけでなく、宝飾品としても携帯できる美しさです。
透かし彫りの技法は近年でもモンブランパトロンシリーズの「プリンス・リージェント」や「オクタヴィアン」、
モンテグラッパの「EURO2002」ペリカンの「ガウディ」などに見られますが、
当時の流行のアールデコ模様はひと際クラシカルで洗練された印象を与えます。
1920年代の透かし彫りデザインの復刻版は、近年コンクリン、シェーファー
プラチナから限定生産品として発売されてもいます。
現在キングダムノートでご覧頂ける復刻版はこちら
根強い人気を誇る唐草模様の透かし彫りを手にして、古きよき時代に
思いを馳せて見ませんか?