今年はなんとパイロットの創立100周年の記念すべき年。
そこで今回は、過去の創立記念モデルをご紹介しようと思います!
まずは創立65周年記念、「パイロット65」。
軽量ボディと緻密な軸模様が魅力的な一本。
この軸模様、金属軸に施してあるものは他メーカーでも見かけるのですが樹脂軸は珍しいです。
後に丸善アテナ(PILOTがOEM生産)、ジャスタスなどにも採用されたパイロットお得意のデザイン。
記念モデルにも堅実さが伺えます。
次にご紹介するのは創立75年記念、「パイロット75」。
かつて日本で初めて発売した万年筆のデザインを復刻。
ベスト型のシルエットに、やや太めのクリップ。
通常モデルに装着されているクリップは万年筆のペン先を模したデザイン、
というのは広く知られているかと思いますが、
こちらの幅広クリップは剣と珠をイメージしてデザインされているそうです。
直線的なベスト型には幅広のクリップがよく似合います。
続いて、創立80周年記念に製作された「四神」。
重厚な漆塗りのボディに、同色のクリップ。
そしてキャップリングには控えめでありながら存在感のある
青龍、朱雀、白虎、玄武の四神がデザインされています。
ご紹介しているのは漆黒モデルですが、朱漆が施されたモデルも同時発売しております。
創立85周年記念には、蒔絵の万年筆「飛翔天人」が発売されます。
星の煌めく夜空のなかを天人達が散華、奏楽しながら舞い降りて来て
仏や塔の供養を行う様を繊細な蒔絵で表現した万年筆。
スターリングシルバーの程よい重量感と惚れ惚れする軸模様で
筆記時間のみならず有意義な空間を演出する珠玉のモデルです。
中古市場でもかなりの人気を誇る、大変希少な逸品です。
そして創立88周年記念「仁王」。
キャップリングや首軸の形など、細かい部分では異なるシルエットをしていますが、
「飛翔天人」と対になるようなデザインの万年筆。
研出高蒔絵で描かれる堂々とした仁王は、飛翔天人に勝るとも劣らない美しさです。
5年周期で発売されていた創立記念万年筆ですが、仁王は88周年記念。
創立記念万年筆の中でも更に特別な印象を受けます。
創立90周年記念には 蒔絵に加え、螺鈿細工が眼を惹く「朱鷺」が発表。
学名、ニッポニア・ニッポン。
名のままに、日本を代表する鳥「朱鷺(とき)」。
その朱鷺をキャップリングに携え、漆塗りの軸に蒔絵と螺鈿を用いて優美に彩る一本。
クリップのデザインはパイロット75に代表される剣と珠デザインのクリップではなく
通常ラインのヘリテイジのものに似た、先が尖ったデザインのものが採用されています。
最後にご紹介しますのが創立95周年万年筆である「龍」。
軸全体に雷雲のように見える蜻蛉塗りが施されています。
更に龍本体はシルバーで描かれており、使い込むごとに味わい深い燻した銀色に変化します。
クリップは先ほどの朱鷺と同じく尖ったデザインのもの。
龍の猛々しい様によく調和するデザインです。
そして2018年。
今年の100周年モデルはどのような万年筆が発売されるのでしょうか。
今から発表が待ち遠しいです。
きっと歴代の創立記念モデルと並べると、さぞや荘厳な眺めとなることでしょう・・・・!!!
今までご紹介しました歴代創立記念モデルの状態のいいお品物が複数ございますので、
ぜひぜひチェックをしながら100周年記念モデルをお待ちくださいませ。
ではでは、今回はこのへんで。
皆様の素敵なペンライフの一助となりますように。
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