パーカーのヴィンテージ万年筆を代表する「パーカー#75」。
生産期間が1964年から1993年の約30年間と長く、また、手頃な価格帯と
その生産本数が非常に多い為、比較的入手し易いと言われております。
とは言え、パーカー#75の中にも、希少なモデルや高級モデルがいくつか存在します。
今回は現在、キングダムノートで取扱いしております万年筆を中心に
上記のモデルを紹介したいと思います。1本目は「レインボー」です。
真鍮に18金を何層にも蒔いて仕上げた美しいボディが特徴です。
コストが高いことから、1973年から75年と生産期間の短い希少なモデルです。
続きまして、金無垢モデルです。
こちらは2本ありまして、まずは「プレデンシャル」。
多くの模様があるパーカー#75の中でも、珍しく模様のないボディで
材質は14金無垢です。
1960年代の後半から80年代の前半まで生産されてます。
もう1本の金無垢は「シェブロン 18Kソリッドゴールド」。
細かい波線による逆Ⅴ字型のシェブロン柄の豪華なモデルで、天冠に18金無垢を表す
刻印があります。
次からの2本は現在、取扱いの無い万年筆になります。
そのうちの1本は「RMS クイーンエリザベス」です。
名前の通り、第二次世界大戦で活躍したクイーンエリザベス号に使われた真鍮で
作られた人気の高いモデルです。
当店でも今月、入荷しましたが、すぐに完売となりました。
最後は「シズレ 最初期型」です。
全ての期間で生産されたシズレはパーカー#75の中で最も多いモデルですが、
最初期型となると入手するのは一気に困難になります。
初期型と中~後期モデルとの違いは以前のブログでも紹介しておりますが、
最初期と初期で何が違うかと言いますと、それは「首軸の接合部分(ネジ)」です。
上が最初期型で下が初期型です。
在庫が無い為、見やすい画像を用意できなくて申し訳ありません。
首軸が初期型の黒一色に対して、最初期型は格子柄の胴軸との間に金属製の
接合部分が見えます。
今回、紹介しましたモデル以外にも、モデル別、年代別に
多くのバリエーションがあります。
コレクションしたり、好みのパーカー#75を探してみるのも面白いかもしれません。