「オールド(old)」
と耳にして、
皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。
(オールド・・・オールドスクール
サントリーオールド
オールド珈琲
オールド万年筆・・・とは言わないですが・・・
ビンテージ、もとい古き良き物を彷彿とさせる言葉の1つですね。
オールド珈琲について語りたいのはやまやまですが、
今回は同じオールドでも
オールドノリタケ
に喚起されるテーブル、所謂食卓に纏わる物についてのお話し。
ご存知日本を代表する陶磁器メーカー「ノリタケ」ですが
ノリタケほどの歴史を以ってしても及ばぬ歴史があります。
1876年(明治9年)、森村市左衛門は師と仰ぐ福沢諭吉の助言に沿い
貿易商社「森村組」を設立。
当時日本の通貨価値が下がっている事を懸念していた彼は
日本のモノを海外で売る事で日本から流れていく通貨の流れを取り戻せ!と奮起。
なんとニューヨークに弟と「MORIMURABROTHERS」なる
輸入店を構え、一躍人気店へと成長させました。
当時のアメリカ人には日本のモノなど見た事も聞いた事も無いモノばかり。
森村氏の努力は実を結び、日本のモノは理解と賛嘆を得、大企業へと歩を進め始めます。
こうして【愛知県愛知郡鷹羽村大字則武字向510(現在の名古屋市西区則武新町)】
地名に因み「ノリタケ」が誕生するのです。
壮大な話になってしまう且つ陶磁器ブランドについて止まらなくなってしまうので
この辺にしてゴールへ向かいたいと思いますが、
オールドノリタケ、とはノリタケ社として始動する以前の作品
1800年代後半から第二次世界大戦頃までのモノを一般的に指します。
古き尊き作品達。
さて、今回の主役はノリタケではありません。
上記を、遥かに凌ぐ
万年筆の歴史をも凌駕する世界。
それが欧州のテーブル文化、ナイフにはじまる長い長い伝統。
「ノントロン」
ご存知でしょうか。
オールドノリタケは凡そ100年程の世界。
充分圧倒される年数ですが、
フランス中部に位置する崇高なるその土地で生まれた技術は
なんと400年にも遡り受け継がれた技術だと云います。
現在では世界的ナイフメーカー「ライヨール社」の傘下ですが
最も古い歴史且つ栄誉あるブランドといっても過言ではありません。
特徴的なハンドルは「サボ」と呼ばれ、ツゲの木製。
また、中世独特の甲冑模様が施されているのも魅力的です。
欧州ならでは、古くからのテーブル食文化。
食卓を彩るカトラリー達も、ナイフの歴史とともに
輝かしい道を歩んできました。
日本人がマイ箸を持つ感覚とは違うのかもしれませんが・・・
フランスでは「マイナイフ」を持ち歩くのは普通の事ともいいます。
レストランで、マーケットで、スイーツショップで。
決して頻繁には洗わない、そして丁寧に使い続ける・・・
愛着を抱き続けるよう、
自分だけの大切なモノへの向き合い方は、
視点によっては見習うべき所かもしれません。
そこで、ナイフだけではない、食卓を飾るカトラリー。
フォークやパン切り包丁、バターナイフやソムリエナイフ。
歴史と伝統に裏づけされた確かな技術で造られた逸品。
万年筆と同じように、御自分ならではの愛すべき1本を持ってみては如何でしょうか。
ノントロン、ライヨール共に、
握りやすさ、デザイン、
そして歴史の重みを満喫出来得るでしょう。
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お見逃しなく♪
ノリタケを今回は引き立て役として登場させてしまいましたが
その伝統と崇高な皿達も垂涎ものです。
オールド珈琲について語りたい気持ちもやまやまではありますが
今回は我慢します。
万年筆に限らず、職人の手によって編み出された数々の品、
多くの世界に皆様が魅了される日々が続きますように。
では。
♪ (kingdomnote’s staff) souto nagase ♪ vol.8