長年の大切なお客様で
現在キャップレスにハマっている方がいます。
確か最初はペリカン中毒になっていて
その後デルタを少し…
その後アウロラに熱狂し…
いつからキャップレスに惑わされ始めたのか
記憶が定かではありませんが
気付いたら
また増えた!!!
また増えた!!!!!!!
また増えたよ!!!!!!!!!
とその都度写真が送られてきます。
キングダムノートオリジナル
豊岡クラフト万年筆箱100本用が何だか予想を反しすごいことになってます。
まさか…キャップレスの為に100本用を?!
キャップレスで埋めるつもり…?!
>>豊岡クラフト 万年筆箱 キングダムノート別注 100本用はこちら
私自身キャップレスは1本も所有しておらず
そこまで魅了するのは何なのか…
正直理解出来ずにいましたが
こまめに送られて来る画像が楽しみになって来て
いつの間にか画像を待っている自分に気付きました。
【キャップレス】とは何者だ?!
まず【キャップレス】を知ろう。
(万年筆を扱う者としてキャップレスは知ってます)
1918年創業のパイロットコーポレーションが開発し
1963年に製品化・発売した世界初のノック式万年筆
モデルチェンジを繰り返しながら
50年以上も続いているロングセラー商品です。
その後海外メーカーも
キャップレスタイプの万年筆を発売してますが
軸のバランス・使い勝手・ペン先の気密性など
パイロットのキャップレスは数段上と言われています。
さすが日本製。
キャップレスは3種類のモデルに分かれています。
【キャップレス】
全長140mm
最大径13,4mm
重量29,7g
適合コンバーターCON-40
【キャップレス デシモ】
全長140mm
最大径12mm
重量21g
適合コンバーターCON-40
【キャップレス フェルモ】
全長141mm
最大径12,4mm
重量33,5g
適合コンバーターCON-40
(↑フェルモのみ回転式)
現行定番モデルとは別で現在は入手困難な旧型モデル
また限定モデルが沢山あることもハマった要因でしょう。
わたしがこの世界に入り
初めてキャップレスを見た時
「なんか…変な所にクリップ付いてる…」
という印象でした。
でも実はこのクリップには
携帯する時インクが漏れ無い様
ペン先が上を向く構造になっている。
クリップに指を沿わせると正しい持ち方になる。
という2つの役割があります。
万年筆初心者の方にはとても良いかもしれません。
最大の特徴はやはりボールペンの様に
ワンノックで即筆記です。
電話中など片手が塞がっていても
ワンノックで即筆記可能!!
キャップ式と比較すると筆記までの準備時間が
半分と言っても過言ではありません。
万年筆を使ってみたいけどめんどくさそうと敬遠してる方にも
これなら大丈夫そうです。
ペン先が登場する金属の部分を「ヘッド」と言いますが
パイロット独自の高い技術で
気密性の高いシャッター機構を搭載しており
キャップ無しでもペン先の乾燥を防ぐ構造になってます。
正直パッと見た感じこの小さなプレート1枚で気密性は無理でしょ?!と思いますが…
…でも確かに。
万年筆 のトラブルで一番多い「書き出し掠れ」や「インクが出ない」で
修理受付した件数がキャップレスは圧倒的に少ないです。
キャップが無いのですから一番多くてもおかしくないのに。
あくまでも私個人の感覚ですが。
噂によると1ヶ月程使わなくても乾かないとか…
職業柄1本も所有してないとはいえキャップレスに触れることはよくあります。
書き味にドキっとするんです。
一般的な万年筆と比較しこんな小さく貧相な(正直でごめんなさい)ペン先からは
予想できないフワフワした書き味に毎回あれっ?となります。
また小さな字を書く時に漢字の留め・払い、
ひらがなの丸みの部分も美しく細かく繊細に書けます。
イメージとしては清楚で爽やかな感じの文字が書ける。
普段使いに一本持ってみようかな…
どうせなら限定品がいいな…と私もお客様から刺激されてきました。
キングダムノートなら限定品や今は入手困難な廃盤品のキャップレスに
出会える機会があります。
「【キャップレス】にハマる人」曰くキャップレスの限定品は争奪戦!!
「敵」が多いから気合いが必要なんですよ!!
私も「敵」になりますね…。笑