「ペリカン 万年筆 スピリット・オブ・ガウディ」は、スペインの建築家アントニ・ガウディの
生誕150周年を記念して、2002年に1000本限定で発売された万年筆です。
キャップトップの金属製ペリカンマーク、全体がロジウムコートされた特別仕様の18Kペン先、
ガウディの傑作建築「カサ・ミラ」の換気搭を模った重厚な専用ケース等々、限定品ならではの
魅力満載のペンですが、最も語られるべき魅力はその本体デザインです。
「ペリカン スピリット・オブ・ガウディ」のデザインは、ぱっと見ただけでは、黒い本体に
銀色の網目模様が描かれているだけのように思えます。
ところが、現物を間近でじっくり観察すると、その凝った作りと繊細さに驚かされます。
その作りは、“純銀製肉薄パイプに有機的形状の様々な大きさの穴をランダムに開け、
その穴のエッジを滑らかに磨き上げた上で全体にロジウムコーティングを施したパーツを、
艶のある黒色樹脂製のペン本体に被せてある”のです。
トレドのように平面的に彫刻された作りではないため、光の加減で微妙な陰影ができ、
気持ちの良い柔らかな立体感が生まれます。
本体デザインのモチーフは「カサ・ミラ」の鉄製メインゲートと言われていますが、
万年筆のボディに繊細に作りこまれた造形は、ガウディによりデザインされた実際の
ゲートとは全く異なる独自の造形美を感じさせます。
巨匠ガウディに敬意を表しデザインされた「ペリカン スピリット・オブ・ガウディ」は、
プロダクトとしての存在を超え“造形作品”としての魅力にあふれた希有な万年筆なのです。
久々の入荷、「ペリカン スピリット・オブ・ガウディ」(残念ながら専用ケースは欠品)は こちら≫