「イカペン」と呼ばれるペンが存在することを皆さんはご存知でしょうか?
なんだかふざけた名前と思うでしょうが、
万年筆を愛する方々の中ではとても人気があるペンなのです。では、
そもそもイカペンとは何かと言うと、
正式な名称は、「ウィングニブ」と呼ばれている、
モンブランで1950年代から1960年代に主に生産されていたペン先の形状のこと言います。
イカペンと呼ばれる理由は下の画像をご覧頂くとすぐにご理解いただけると思います。
まさにイカのような形をしているのです。
このペン先はフローが良くとても軟らかい書き味で、
数年前にその噂が広がり、あまりの人気によって、
今では希少なペンとなってしまいました。
1950年代には、#252・#254・#256などにウィングニブが使われています。
また、1960年代には「フード付ウィングニブ」と言われるものも存在します。
一見はウィングニブなのか分かりずらいのですが、
この時代の、#10番代・#20番代・#70番代~#90番代の万年筆には、
フードの下にウィングニブが使われています。
ビンテージ品なので個体差等はありますが、
万年筆を愛する方に、その素晴らしさと感動を一度は味わって頂きたいペン先です。