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挟む、美意識。

万年筆のクリップって…良いですよね……

私は万年筆をずらっと並べて眺めては、
「ああー!万年筆ってやっぱり格好良いなあー!ああー!」ってなるのですが

個人的に重要視するのはクリップの格好良さ。

そう、クリップは何かに挟むことで万年筆が落ちたり紛失せずに済み、
またペンを机やトレイの上に置いた時、ころころと転がっていくのを防ぐため

だけのものではございません!



万年筆におけるクリップのもうひとつの役割はデザイン上のアクセントになること。
数多くのブランドがクリップの形を見ただけで「あ、これは〇〇のペンだ」とわかるくらいそれぞれ意匠が込められています。万年筆を見るときに一番最初に目に入る部分ですし、ある意味ペン先よりも万年筆の顔といえます。


ということで、前置きが長くなりましたが今回はクリップについて。



日本筆記具工業会によると、万年筆とクリップの出会いは1905年。ウォーターマンが初めて採用しました。
それから100年以上経ち、今やクリップは万年筆のみならず筆記具には付いて当たり前といってもいいほど市民権を得ています。

そんなクリップが特徴的なブランドをいくつか。
ただの情報の羅列だと楽しくないので、少々個人的見解も交えながらご紹介致します。


・ペリカン





みなさんご存知、ドイツメーカーの雄・ペリカンのクリップはまさにブランドの「顔」そのもの。
ペリカンを正面から見た形になっています。
くちばしの部分がちょっと上向いているので、挟むものを滑り込ませやすい。
実用面でも優秀なクリップになっているのは何気にポイント高いですね。


・パーカー




もはや説明不要でしょう、伝統の矢羽クリップ。一目でパーカーの製品だとわかる意匠ですね。
個人的にはスーツの胸ポケットに万年筆を差すのはおすすめしていませんが、パーカーは例外だと思っています。
ブランドバリューもありますし、「装飾品」としての役割を十二分に発揮してくれるからです。
どうぞみなさま、パーカーの万年筆はスーツの胸ポケットへ。


・デルタ



デルタの万年筆のクリップはローリングウィールクリップと呼ばれ、ポケットに差した際に
生地を痛めないような工夫がされています。まさに洒落男の国、イタリアならではの心遣い。ぬかりありません。
※ちなみに、モンテグラッパやオマスのクリップも先端に同様の回転機構が備わっています。



・アウロラ




アウロラのクリップはぱっと見パイロットのクリップと少し似ています。
しかし柔らかな曲線で構成されたクリップには色気が漂い、さすがイタリア…!!と感心してしまいます。
このクリップの隠れたこだわりは「一枚板から製造されていること」。
少しでも折れたりするリスクを解消するためだそう。
万年筆は長く使うことが前提の筆記具。こういったこだわりは大歓迎です。
(その調子で、軸ももう少しリスク解消を…)



・パイロット



前項で少し触れたのでお次はパイロットを。
パイロットの最大の特徴と言えば先端の丸い球。
これは万年筆のペン先のペンポイントを模していると共に、技術力のアピールの意味もあったそうです。
そしてパイロットのクリップの金属は非常にヘタリに強い!しっかりとペンを固定してくれます。



・ヴィスコンティ




アーチ状のクリップ、こちらはフィレンツェ最古の橋「ポンテヴェッキオ」を模しています。
そして素材の弾性ではなくキャップ内部のバネ機構によって挟んでいます。
クリップが金属疲労で折れたりへたったりする心配がないため、こちらも長く使っていくことができますね。

ちなみに昔のヴィスコンティのクリップは、とてもカッコ良いのですが根元からぽっきり折れることが多かったのです。
現在のクリップへのデザイン変更は素晴らしい改良だと思います。


・ファーバーカステル




クリップが単一パーツではないと言えば、ファーバーカステルもそうです。
付け根が蝶番になっており小さな力で開き、しっかり留まってくれます。
さらに接地部には溝が切られており不意に滑り落ちることもなし。
全体的に機能性とエレガンスさを両立した非常にクオリティの高いクリップになっています。

個人的にポイントが高いのがクリップと天冠の位置のバランス。
万年筆を取り出すときに「摘む場所」があるのでスッと取り出せます。
うん、ストレスフリー。


・中屋万年筆





最後に、逆にクリップがないことがひとつのデザインになっているブランドを。
引き算の美意識、「何もないことが美しい」ということを体現しています。
中屋万年筆はカスタムオーダーなのでもちろんクリップをつけることも可能ですし、
クリップ自体も様々な種類を用意されています。

(キングダムノートオリジナルの、アンモナイトクリップもあります。詳細はこちら

それも全てはクリップなしのシガーモデルの完成度の高さ故。おそるべし中屋万年筆。





いかがだったでしょうか。
主にフラッグシップモデルをもとに、メーカー毎でご紹介しました。


モデル別だとさらに面白い万年筆も沢山あります。
デルタのウェイとか、オマスのエモティカとか。。。

>>ウェイについての記事はこちら

>>エモティカについての記事はこちら


普段使っているペンケースやペン差しポケットに合わせて、万年筆をクリップ基準で選んでみるのも面白いですね。万年筆は書いている時間よりも、キャップをして仕舞っている時間の方がはるかに長いのですから。


ではでは、今回はこの辺で。
みなさまの素敵なペンライフの一助となりますように。

この記事を面白いと思った人は54人です

2017年01月11日|written by スタッフ
この記事カテゴリーは『万年筆』です。

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